B型肝炎訴訟に続きC型肝炎についても一部の患者については国や製薬会社の責任が認定され,損害賠償をうけられることとなった。しかし、請求を棄却された患者もおり,行政相手の訴訟はやはり簡単ではない。しかも、今後,肝炎治療(高価なインターフェロンが必要)を受ける患者はますます増え、医療費も増大する。いずれしわ寄せは国民に課せられることになるのだろう。行政はそのような責任の取り方をしがちだと思わねばならない。===================================B型肝炎については昨日、そしてアスベストについては5/25のブログ記事に書かせて頂いた。いずれも、C型肝炎同様行政は責任の一端を担わなければならない。だが、水俣病などでも大きな問題となったが、国の診断基準、判定基準は必ずしもすべての患者を救うものではなく、取り残される人達が生じることも歴史通り。社会のセィフティーネットはどこまで機能するのだろう。========================================閑話休題:本日、私のクリニックに職業別広告社なる聞いたことのない会社から封書が届いた。中には私のところのタウンページ広告を切り抜いて貼付けた振込み用紙が入っていた。4万なにがしかの振込みを30日までに、と書いてある。そしてさらによく見ると、「貴社が申し込んだNTT発行の広告を、今年は当社発行の広告紙に申し込んでくれ。」というような内容の文章が書いてある。一応、説明してあるので合法行為ということなのだろうが、問題は、振り込め詐欺まがいとしか思えないようなこの会社の活動が,インターネットで調べた限り、1年以上も延々と続いているらしいことだ。間違って振り込んでしまった人がいるのかどうか、詳細は不明だが,世の中ますます危険になっている。警察は動いているのか?======================================この不愉快な郵便を眺めていて、もうひとつ不愉快な事例を思い出した。電話による不動産の売り込みである。毎年、少ない年でも20〜30回はかかって来る。外来診察をしている最中でも、日曜日に疲れを嫌している時でも、昼でも夜でもお構いなしにかかってくる。慇懃無礼な若者、といった感じの声で、こちらの言うことは聞かず、一方的に話し続ける。言うことは決まっている。「先生でいらっしゃいますか、今日は、大阪JR新大阪駅から徒歩5分のワンルームマンションの御紹介をさせていただきます。先生方の節税対策に××××××××××××××××××××。」と黙ってりゃいつまでもしつこくマニュアル通りの説明を延々と続ける。口の聞き方も礼儀も知らんバカに節税対策を任せるはずもなかろうに,やはり医者は金持ちと信じているのか、上肢に教えられた通りに電話をかけまくっている。病院にいた時は、それこそ製薬メーカーや医療機器メーカーを装って違法すれすれまたは完全な違法行為で強引に医者に電話をつながせようとする。われわれにとっては社会の害虫でしかないのだが、そんな会社が生き残っているらしいのが実に不思議だ。フジト○、とか日本エ○リードとか、何年もかけてくる業者が全国にいることは覚えておいた方がいい。================================================世の中不景気が続いている。医療費だけでも空前絶後の大増税状態にある。未来が見えない。平気でヒトを騙すヒトが大勢生きている。大切なことは、決める前に専門家の意見を一度は聞いてみること。(実は私も失敗したことはある。)医療も不動産も,ね。
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原告の皆さん、御苦労様でした。行政相手の裁判に勝った意義は極めて大きいものがあります。同じ針で注射していた古いお医者さんにも責任の一部はあるでしょう。私ももしかしたらそのような予防注射を受けていたかもしれません。幸い、感染症はもらってないけど。でも、C型肝炎、エイズ、狂牛病、いずれも行政が自らの非を認めることはほとんどありません。この裁判は将来にとって重要な判例となることでしょう。病気が治らない限りは皆さんが救われたことにはなりませんが、医師として重く受け止め,皆さんが少しでもいい人生を送られるよう祈っています。
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このM3comは、本来医師専用サイトでした。ブログは誰でも見ることができるが,掲示板は今も医師専用です。その内容の一部をご紹介したい(他人のふんどしで相撲を取るな、と言われそうですが,意義あることだと思うのでご勘弁を)。===================================まず、元となる記事があり,そこに様々な意見が匿名で書き込まれます。一例を示しましょう。【高齢者の負担重すぎないか 「狙い撃ち」の懸念残る 核心評論 「医療制度改革」
−−−−−−共同通信社の記事】−−−−記事内容の要旨: 医療制度改革関連法が成立した。高齢者の過度な負担増は老後の生活不安をあおり、軽減措置が急務だ。
高齢者の患者負担割合はことし10月から、現役並みの所得のある70歳以上の負担が、2割から現役と同じ3割へ。70-74歳は1割から2割へ引き上げ。1割負担は現役並み所得者を除く75歳以上だけとなる。また70歳以上が長期入院した場合、食費や居住費(光熱費など)の負担が引き上げられる。
さらに「高額療養費制度」の限度額が引き上げら、対象巣者の多い高齢者が狙い撃となった格好。
厚生労働省の説明はこうだ。
「保険料と税金で賄われている医療給付費(2003年度は約27兆円)は、団塊の世代が75歳以上となる25年度には56兆円に膨らむ」「高齢者は弱者ばかりではない。世代間の不平等を解消するため、所得のある高齢者には応分の負担をお願いしたい」
65歳以上の高齢者が総人口に占める割合が20%を超えたいま、財政事情から高齢者医療費を限り抑えたいという理屈。
入院日数の短縮対策も患者の意向に反しなければやむを得ない。生活習慣病対策も根拠に基づくものであれば大歓迎だ。
ところが、25年度に医療給付費が56兆円になるという厚労省試算が意図的なものだったり、高齢者と現役の不平等を示す根拠があいまいだったりすれば、話は違ってくる。
実は医療給付費56兆円というのは、医療給付費の伸びが著しかった1959-99年度の伸び率の平均値を基にした数字だったことが、後日明らかにされた。介護保険制度が始まった2000年度以降の平均値で試算すれば、50兆円を割り込むという指摘がある。
厚労省は過去にも誇張気味の医療費見込み額を公表し、物議をかもした。信頼のおけないデータを示して改革の必要性をいくら訴えても、国民は耳を傾けないだろう。
それに、世帯1人当たりの所得をみると、高齢者と現役が「ほぼ同額」だと厚労省はいうが、生活実態をみれば、説得力に欠ける。
「国民生活基礎調査」(03年調査)によると、高齢者世帯の6割余が年間所得300万円以下。しかも総所得の100%が公的年金の受給額という世帯が、全体の6割強も占めている。このデータからは、一部の超高額所得者を除き、預貯金を取り崩しながら、つつましく年金暮らしを続けていることがわかる。
高齢になるほど受診回数が増え、入院日数が長くなる。現役に比べ医療費のかかる高齢者にとって、今回の負担増は重すぎる。==================================================================================記事にもいろいろあってわれわれ医者の神経を逆撫でにする記事も多々ありますが,これは常識的な線でしょう。−−−−−この記事に対する医者の書き込みを多少デフォルメして再現してみましょう。===================「武見、西島両参議院議員と現日本医師会の責任 。本来であれば、集めた1700万の国民の署名をもとに厚労省の医療制度改悪に立ち向かうべき日本医師会。こんなときに武見の思惑に乗って意味もない会長選挙を行った現執行 部。両者とも腹切りもんですわ。」−−自民党が医師会会長選に介入して親自民党執行部を作ったことに対する批判。−−−「今回の改訂は,高齢者負担だけではなく,若い世代の負担をも増大させている.療養病棟を削減した場合,高齢者の行く先は,老健か在宅である.働き盛りの若い世代が看 る以外にない.核家族化した社会で,このような余裕がある若い世代は居るのであろうか.ひどい負担増だ.」−−−もうすぐあなたも悲惨な国に住んでいることを実感するかも。−−−「グループホーム姥捨て山 が,絶対に必要だと思います. しかし,マスコミはこのような 事実を決して報道しません.」−−−今の制度を辿れば確かに姥捨て山に到達します。私にも明るい未来は見えません。−−−−「国民医療費が 減っていくのは、世界でも日本だけ!、こんなに道路が延びているのも日本だけ?
先進国で、個人医療費負担が多いのもおかしい。
税金を上手く活用を! タイゾウ衆議院:4年で約2億!
用もない議員削減を!小泉チルドレン80人×2億=160億」−−−−ホンネの怒りが見えてきましたね?。−−−「サミット他の全ての国の公共事業費(道路だの建物だの)の合計より日本のそれが多いって知ってます?現在のいらない道路等に使っている費用の半分でも医療費にまわせば、医 療費無料になるらしいですよ。マスコミと政府の情報操作に医療者迄乗っていてはいけません。」−−−掲示板にはいろんな情報を仕入れて報告してくれる人達がいます。土建屋国家と言われるわがニッポン、予算はすべて与党の選挙対策で決まると言われる税金垂れ流し万年与党。日本の構造も少しずつ見えて来る。−−−「この記事の元になった資料は以前から分かっていたこと。
法案が通って、どうしようもなくなってから記事にすることがおかしい。
法案の段階で、医療者や国民の声に耳を傾け、真剣に問題意識を持って、おかしいぞ小泉改革、医療制度改革!のキャンペーンを張っていれば、少しは変わっていたのかも知れない のに。」−−−−私と同じく意見を言っても誰もとりあげてくれない名も無き医師の無念さが伝わってきます。===================ま、中には読むに耐えない激しいのやら、激しすぎて削除されちまったのやら、いろいろです。上記はかなりおとなしい方です。コメントを書いた先生、勝手に使って御免なさい。いろんな人の言葉を使わないと本質が伝えられないとも思ったので、今回はこんな方法をとらせてもらいました。
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