ワールドカップでニッポン、チャチャチャ!。阪神、11回今岡のサヨナラヒットで西武に逆転勝利、そして首位奪回!。オーオーはーんしーんタイガース!。=================================うかれるのは悪いことではない。浮かれて楽しむのは精神的には非常によろしい。でも、時には冷静に、深刻に現状を考えなければ。====================================私は、と言えば,今日は、看板を自作してクリニックをもう少し宣伝しようと企んだのだが,ラッカーが足らないことに気が付き、買いに出た。しかし、同じ色が見つからず,探し疲れて挫折してしまった。==========================ー==========で、数日前のニュースなど眺めていると、自殺の話が出ていた。自殺か。何度か辛い思いをしたなあ。昔,83歳の男性患者が来て,手がひどくしびれるという。診察,検査の結果,ひどい頚椎症で脊髄も圧迫されており、手のしびれどころか足も動かなくなる可能性が高いと判断した。私は手術しないと悪化するだろうと言った。患者さんは何とか手術なしに薬で治してほしいと言った。とりあえず効果はあまり期待できないが薬で治療を試みたが、予想通り症状は芳しくなかった。何度か外来で診ていたが、ある日、しばらく患者さんが来ていないのに気付き、自宅に電話してみた。すると、家族から先日自宅で首をつって死んだ,と説明された。苦しんでいたのは確かだがまさか自殺とは。この時はすごいショックだった。==================================26歳女性。たまたま高熱を出して入院し,私が主治医になった。しかし、退院して間もなくまた体調不良になり再入院。このとき、家族のことで異常に感情的になり、ただごとではないことに気付いた。しばらくは精神科ドクターの支援を得て治療していたが、希死念慮(自殺願望)があることやリストカットを繰り返したことがわかり、完全に精神科にお任せすることにした。その後も悩み事があるとふらーと私を訪ねてくることが何度かあった。最初の主治医に依存する心があったようだ。何度も私に手紙をくれて、どうにか家族ともうまくやっている、といったことを報告してくれていた。しかし、1年ほどした或る日、病棟で仕事をしている私のところに突然やってきて、「どうしたの?」と聞くと、「いや別に。何となく先生の顔を身に来た。ごめんね。別になんでもない。」といって、少しぼーっとした表情の乏しい顔でかすかに微笑んでふらーと出て行った。跡で聞けば,この時、薬を多量に服用していたらしい。でも、私はそのことに気付かなかった。その日、彼女は自らの生命を絶った。ボクは内科医であり精神科医ではない。でも、身内だけでひっそりと彼女を弔っている自宅へ駆け付けたら,母親から、娘は先生のことをすごく信頼していた、と聞かされた。信頼されていたのに助けられなかった。助けを求めるサインを見逃してしまった。このときは心の重さを相当引きずった。===================================その後、精神科主体の病院の内科で働いたこともあり,何度か自殺(首つり)の救急治療も経験した。確かにヒトは思いがけず自殺を試みることがある。精神科の治療は確かに重要だ。精神科がイヤだから心療内科や神経内科を訪れる人もいるが、根本的には間違いである。しかし、精神科特例とやらで、入院の場合,精神科医師は患者48人(間違ってたらゴメン)に1人でよい。これは、個々の患者にじっくり対応するにはあまりに少ない。精神科医は大幅に人員不足だと考えなけらばならない。しかも、精神科病棟は全国で35万床ほどあるのを、医療費削減のため(むやみに収容といっていいような長い入院が多すぎることもあるが)7万床ほど減らすとのこと。受け皿はない。一方、老人は一般病棟から無理矢理療養型病棟へ移されて十分な治療を受けることが出来なくなっているが,今の医療制度改革(改悪!)の方向なら,療養病棟すら追い出されて施設へ、または介護力の無い自宅へと移動させられる。いわゆる介護難民の時代である。介護疲れでまた自殺が増えるだろう。障害者の自立支援という名目で仕事も金も無い障害者は行き場と生き場を失いつつある。年金もあてにならない。セフティーネットが整備されないうちに、こんな非常な制度改革があって良いものか?。国民の関心が向いてないうちに抜き打ち的に防衛庁を省に格上げするとか、そんあことしてる場合ではない。ワールドカップで熱にうかされているうちに、きっといくつかの私達の将来を左右する法案が数の理論で通ってしまうのではないか。不安だ。これだけ不安な世の中は、自殺を助長する。私は自殺を促進する側ではなく、自殺を無くす側の人間でいたい。
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