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兵庫より、夕方帰還し、現在当直中であります。
tk2000先生、コロコロ様コメントありがとうございます。
ところで、当直医とは何かここで少し基本を押さえたいと思います。
当直医に関しては、病院ごとに規定が様々ですが、
労働基準法第41条によると宿直とは
1.その勤務内容が通常の勤務と比べて労働密度が低い(通常の業務は殆ど行われない)
2.労働時間等の規定の適用をしなくても労働者保護に欠けることがない
ような場合に、労働者を安い賃金 (宿日直手当 : 賃金の 1/3 以上)で長時間拘束できるとされています。
定時の見回り、盗難防止の巡回
電話番(緊急の文書や電話の授受 )
非常事態に備えての待機
医療機関であれば、病室の巡回や少数の患者の検温など
というような業務となります。
当然ながら相当の睡眠がとれることとなっています。
当直とは、本来はこの宿直のことですが、現実には、総合病院のほとんどで夜間救急を受け付けているため、夜間の労働が通常業務と変わらなくなっているのが現状です。
夜間休日に何人もの急患が来院し、処置や緊急事態の対応でほとんど休めずにいます。そして、次の日も通常通りの業務が待っています。
夜間救急当番病院の救急業務をこなす、いわゆる当直医は、法令で定める当直を逸脱しており、時間外労働を不当賃金でさせられているようなものなのです。
ここを御理解いただきたいと思います。
うちの病院でも昔は一晩で数人しか受診しなかったようですが、今は多いと50人程度の受診があります。
しかし、当直医制度(賃金も含めて)は基本的には変わっていないのです。
一般の人から見れば、今の救急当番病院に不満爆発でしょうが、一般病院ではやはり限界があり、検査科や放射線技師の当直が無く、夜間は検査ができないお粗末な救急当番病院があるのも事実です。(このような病院は夜間救急をやらなくなってきています)
米国TVドラマのERなどの体制は、日本で言えば、一般病院の救急外来ではなく、専属の救命体制を取った医師が常時数人いる救命救急センターや高度救命救急センターが相当します。
だからといって、我々当直医は、医師として、来た患者さんを診ないことはありません。コロコロ様が恐れるようなことは無いと信じます。
対応できない患者さんの場合には、3次救急病院(大学病院や救命救急センターなど)に搬送することになります。
ただ最近は、訴訟を避けるため当直医の専門以外は受け付けない病院も出てきているようですが・・。たらい回しという問題に繋がり、悲しい限りです。
根本的な問題点を解決しない限り、以下の悪循環は続く!
1.厚労省や政治家などがこの救急医療の現状を把握していない。
2.そのため、救急医療に対しての診療報酬は低く、医師側も病院側も苦労の多い割には実入りが少ない。
3.そんな環境では救急に専属で携わる医師を目指す人は少なく、いつまで経っても、救急(当直)を行う医師の労働条件は改善されず、そして充分な救急医療を提供できる病院も増えない。
4.さらに、小児科、産婦人科、脳神経外科など救急の多い科を目指す医師が減り、救急外来を閉鎖する病院が増える。
5.ますます労働条件は悪化し、医療ミスが多くなる。
6.訴訟が増えるので、訴訟回避のため救急医療を行わない医師や病院が増える。
7.日本医療の崩壊はさらに進む。
8.困った厚労省は、ワケの分からない研修医制度や医療制度を作り上げ、さらに医師のスキルアップを遅らせ、やる気を削ぐ。
9.この制度に自己満足の厚労省は、医療費削減に励む。そして1に戻る。
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