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< 日はまた昇る | メイン | バーチャルライフから抜け出せ! >
2006.09.03 01:15 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  Dr.Market  | 推薦数 : 0

ご苦労様でした

9月1日の毎日新聞の記事です。

  三重県尾鷲市の市立尾鷲総合病院の産科医不在を補うため、市が昨年9月から年間報酬5520万円で招いた男性医師(55)について、9月からの2年目の契 約を更新しないことになり、10月以降は産科休診を余儀なくされる可能性が高くなった。4800万円の年間報酬を提示した市と、1年目と同額報酬に加えて 月1回の定期休暇を求めた医師との交渉がまとまらなかったためだ。後任も確保できておらず、地元の妊婦に不安が広がっている。

 市は報酬減額の理由として、同病院での年間出産数が医師着任前の1年と比べて着任後は約80人減って赤字幅が約2700万円増えたことや、他の診療科医の給与(年平均1500万円)との格差が大きいことを挙げていた。

  31日会見した伊藤允久市長は「報酬額維持まで譲歩したが、休暇の面で折り合わなかった」と説明した。医師は、市議会での「4800万円では他の医師がむ くれる」という市議の発言や、非難のメールを受けるなどで心身ともに疲労したと話しているという。医師の契約は8月末で切れたが、医師は9月末までに出産 予定の妊婦12人は診察し、10月以降に出産を控える妊婦については市外の他の病院を紹介する。

 10月に2人目の出産を控える尾鷲市矢浜の主婦、田中優さん(23)は、産科休診になりかねない状況に「昨日も診察してもらったけれど、そんな話はなかった。患者を途中で見捨てるなんて無責任」と話した。【七見憲一、樋岡徹也】

 

この記事を読んで、皆さんどのように感じるのですかね。記事を書いた人の実名と最後の発言をした主婦の実名が明記されております。

私はこの人たちに直接会って、話が聞きたいですね。

批判の矛先は何処に向いているのでしょう。

この記事からは、医師側に向けられているとしか思えません。

月一回の定期休暇もなく働け!

赤字が増えたから給料減らす!

出産数が減っているのはおまえのせいだ!

減額した給料でも多すぎる!

契約は月までだが、それ以後も無休無給で働け!無責任だろ!

 

そもそも、昨年月に同病院から三重大学は産婦人科医を引き上げたわけですが、その後は、出産時には和歌山県新宮市の医療センターなどに2時間も車を走らせなければならなかったのです。

周辺市町から6万人の署名を集め、三重大学などに産科医派遣を要請するも受け入れてもらえませんでした。

これは、昨今の訴訟ブームなども影響していると思うのですが、日本産婦人科学会がハイリスク妊娠・分娩を扱う公的病院の常勤産婦人科医師は3名以上との方針を打ち出したため、安全のため1,2名の産婦人科医を派遣することができなくなったわけです。

かといって人的余裕のない医局から、どの病院にも3名以上派遣することは不可能で、特定の病院に集めるしかないのです。

そこで市と病院は、津市で開業していた医師を、前例のない高額な給与で招聘したわけです。

病院側は24時間泊まり込みで対応できるよう分娩室隣の個室を生活スペースに改造し、洗濯機なども準備しています。

医師は週3回の外来と入院診療をこなし、昨年9月から今年6月末までに125人の出産に携わっていますが、一年間で休みは年末の2日だけだったと言います。

プライベートな時間なく病院に住み込み、363日24時間体制で働くことが、どれだけ大変だったことか、本当に御苦労さまでしたと言いたい。

給与は5520万でしたが、時間給では6336円です。

労働基準に従って、1日8時間、年間労働日数を260日とすれば、1317万8880円の給与です。

大卒で55歳の給与として高いと言えるのでしょうか?

 

ちなみに、伊勢新聞の記事では

【尾鷲】尾鷲市の伊藤允久市長は三十一日の会見で、尾鷲総合病院に迎えた産婦人科医師との交渉決裂の原因が報酬額の折り合いではなく、医師の高額報酬への攻撃、中傷が原因との見解を示した。五嶋博道病院長も「報酬の条件もあるが、気持ちが切れた方が大きい」と認めている。

  伊藤市長によると、七月中旬から八月中旬までの二年目の更新交渉で、「最長で来年三月まで残る、と医師から言われていた」といい、同市長が八月二十一日、 市議会に交渉経過を説明し、二十五日に再度開いた市議会委員会で交わされた、一部市議の「三千万円出せば大学病院の助教授が飛んでくるのに、四千八百万円 は高過ぎる」「津で開業したころのうわさもいろいろ聞こえてくるのに」などの意見を知った医師が「残る気持ちをなくした」という。

  伊藤市長はこれまで「医師は非常に責任感が強く、交渉が不調に終わっても、三カ月は残ってくれる」と繰り返していたが、八月三十日夜の交渉で、医師は市議 会での議論を引き合いに出し「気持ちが続かない。九月中の出産予定者までは引き受ける」と期間短縮を申し出た上「事故があったら大変だから」と語ったと いう。

 

報道って怖いですよね、同じ記事でも、全然伝わり方が違います。

 

皆様、お返事は明日?今日書きます!

お休みなさい!

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コメント

コメント一覧

おつかれさまでした。取材をうけた人はもうじき子供も生まれるのに、不安になって医者に自分達は見捨てられたように思ったんだと思う… でもね。もし、そのひとにもう少し考える余裕があったら違ったコメントをしていると思う… 自分が逆の立場で家族が医者でその先生と同じ状況だったら?きっと身体を壊す前に変わるなり、辞めればっていうんじゃないかなぁ?善香ならそう言うから…いつでも、体調が悪いならムリして働かなくても…壊しきっても会社は面倒なんて最後までみてくれないから…善香はそう思ってる。健康な状態で最後まで一緒にいたいから… 文章がまとまってないとおもうけど…今の善香にはこれだけ書くのが精一杯です。副作用がきついからまともにかけてないと思う…落ち着いたらもう少しまともにかくね。先生もみなさんもムリせんといてね。
written by yoshika / 2006.09.03 02:58
おはようございます。yoshikaさん、昨日からあまり元気無い様子で少し心配していました。薬の副作用ですか。つらいと思います。これは本人しか分からない苦しみだけど。でも、yoshikaさん、前進あるのみ。つらさの向こうにはきっといい事まっているから。
mimiさん、お帰りなさい。先生のブログは相変わらず賑わってますよ。
そして先生、大丈夫ですか?最近、ブログ書くの遅い時間になってしまって。無理しないで、お体大切に。
上記のお話。お医者さまを人間としてみていないのでは、と思われますね。大体、批判している市会議員というものが半年ぐらい休みがあって、あれぐらい優雅な商売、ありません。うちの市でもやたら沢山議員がいて(1/3減らしたらもっと市の財政に貢献するのに)会期は年、半年ぐらい。しかも、高齢の人はしょっちゅう休み。議員さんたちこそ、日割りのお給料にしたら、市の財政もっと潤うのに。こんなに休んでいる人が、休みのないつらさなんか分かるわけありません。その尾鷲市のお医者様、お体壊さなければいいのですが。

written by J / 2006.09.03 05:37
先生、お疲れ様です。

確かに自分たちが同じ状況であればどう思われるのかと、思ってしまいます。自分自身が、夫が、妻が、子供が・・・365日帰って来る事もなく、遊びにも行けず、報酬だけ高くても(使う暇すらなく・・・・)人生に意味があるのでしょうか。もちろん患者さんのために働くことは、とても意味ある人生だとは思いますが・・・。

僕は一人で引き受けようとした時点で、すごい人だと思いました。ただ、皆さん思われたと思いますが、どう頑張っても1,2年だろうな・・・とも思いました。医者に月1の休みも与えられない(その日くらい代理の医者を雇えばよかったのに・・・。どうせなら休みの変わりにその日の分として、バイト代に使わせてもらってもよいですか~といって給料減らすとか)のもどうかなぁ・・・と。

コメントに関しては僕はマスコミが欲しいコメントをした人をのっけてるくらいにしか思ってませんけど・・・。基本的にはそういうところを信用するほど、状況判断を間違うことはないと思うので・・。

先生、本当にお疲れ様です。お体を大事になさってください。では、失礼いたします。
written by アンフェタミン / 2006.09.03 09:41
結局、その実名公表の妊婦さんも産婦人科のお医者さんの現状を深く知らないだけのようにも思います。
知っていたら、絶対こんな発言にならないと思います。
双方ともに、気の毒なことだと思います。

最近高齢での妊娠が話題の芸能人の外科医の旦那様、バラエティなどのいろんな番組で見かけます。おそらく、愛する奥様のために、貴重な時間を割いてのことでしょうけど、私の友人は「医者っていい商売だよね~」って言います。「お医者さんは本当に大変なんだよ」って私が言ったところで、「でも、それが仕事でしょう。いい給料もらってるし」って感じです。
本当はドクターズブログの存在を教えてあげたいくらいですけど、私の過去のコメント見られたくないし・・・
せめて、この妊婦さんに、教えてあげたい・・・



written by りんご / 2006.09.03 17:27
いろんなほうどうを見るたびに切なくなります。ほんとうにかんじゃのことを考えてちりょうしてくれている先生がたくさんいるのに、そのこえにみみをかさない。なんで???そんなにわるものにしたいん?せんせいも辛い思いしていると思うし、患者も同じように辛い立場にいるのに、へいきなかおをして(面の皮があついんや)国民が苦しんでいるすがたをみてたのしんでいる(Mか?)治療もあと7回で副作用からはなれられる。前進あるのみ。。。病気も前進あるのみらしい!?へんなところはおなじようについてこなくていいのに。。。Jさんのいうようになつやすみまえにたおれんといてや!?先生がたおれたら困る人が沢山おるんや。今診てる患者さん・ブログのコメンテーター。。。先生ひとりのからだじゃないからね。みんなしんぱいしてるから。。。Jさんありがとう。。。
written by 善香 / 2006.09.03 20:32
yoshikaさん、気しっかりもって。あと7回や。負けたらあかん。禍福はあざなえる縄のごとしや。つらいことの次は、必ずええことが待っておるさかいに。yoshikaさんのつらさが少しでも楽になるよう祈ってる。
先生も今日も忙しいみたいですね。疲れたときはブログ気にしなくていいから。無理しないでください。yoshikaさんの言うとおり、先生一人の体じゃありません。先生の診察を心から待っている患者さんのものでもあるんです。コメンテーターの皆さんは幸いにも皆、素敵なひとばかりだから、先生がお返事ださなくても、ちゃんと分かってくれますよ。
written by J / 2006.09.03 21:09
その尾鷲市のお医者様が、「自分だったら、自分の旦那さんだったら、親だったら、おじいちゃんだったら、子供だったら、孫だったら」と、他人事ではなく自分の家族だったらと考えてみたら、もっと、労う思いやりの気持ちで考えられるのに。他人事だから、自分たちの都合でしか考えられず、その都合を押付け、一年間の感謝よりも批判が出てくるのでしょうね。こんな状況では、心ある医師でも気持ちを削がれてしまうし、後任者も見つかしません。対立するのではなく、お互いを思いやりながら同じ方向を向いて協力し合わなくちゃ。お医者様だって生身の人間なんだから、市の都合を押付けてロボット扱いされたら身も心も壊れるのも時間の問題です。そんな環境でそのお医者様は本当によく一年間も頑張ったと思います。
written by mimi / 2006.09.04 18:46

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