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Dr.I様が、医者の資質について書いておられます。
循環器科のドクターについて書かれておるわけですが、どの科でも同じですよね。
患者を、とにかく診ることが大切です。
もし、研修医の先生方が、この記事を読んでいるのでしたら、このことは肝に銘じておいてください。
診ないことで、どんなことが起こるか想像すると怖いですよ。
怖いお話
深 夜2時、救急外来に、頭痛の患者が来院。45歳の男性で仕事も管理職とストレスが多いとのこと。当直医が話を聞いたところ、1週間前に同様の頭痛があり、 昨日からまた、激しく痛みだしたとのこと。昨日は吐き気もあり。現在、微熱もある。当直医は、ろくに診察せずに、風邪薬と鎮痛剤を処方して帰宅させてし まった。
この当直医は、「まったく1週間前からの頭痛で、なんで夜中に来るんだ。いい迷惑だ。」と看護師に文句を言っていたそうだ。
さて、この後どうなったでしょう?
正解は、
翌朝、意識なくなり、呼吸停止状態で救急車で搬送された。頭部CTでは、ご想像のとおり、クモ膜下出血だった。
脳神経外科医が呼ばれたが、一応入院だが、この状態では残念ながら手術もできないと答えた。カルテを記載しようと拡げたところ、脳神経外科医の顔が真っ赤になった。
「当直医は何をやっているんだ!呼び出せ!」と怒鳴る。
もう、それはそれは、台風と地震とテロ攻撃が一緒に来たような大変な状況でした。
しかし、医者から怒られるくらいで終わるわけがない。
家族から、「なぜ、昨日、救急外来を受診しているのに、こんな事になるのですか?」とクレーム。数日のうちに、一家の大黒柱を失ってしまった。
当然、「訴えてやる!」 となるわけだ!
その後、この医者は、病院を辞めることとなる。しかし、この近辺では再就職はできない。今は、献血のバイトをしているとのことだ。
将来的に医療制度、医師法などが変わったりすると、医師免許剥奪などの可能性もあるかもしれない。
もしも、当直医が、もっと詳しく話を聴いていたら・・・。
もしも、当直医が、患者をしっかり診ていたら・・・。
もしも、当直医が、頭部CTを撮っていたら・・・。
先入観を持たず、 深夜でも嫌がらず、診察や検査も面倒くさがらず、ができなければ、医師を続ける資質はないと思う。
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コメント
コメント一覧
診なければわかりません。
診察室に入ってくるその姿から、始まるのが診察ですから。
医師としての五感を磨き続けるのが大切なのでしょうね。
患者を診ずに、検査結果と写真だけみている医者もいます。
もっと、基本に戻りましょう!
TBありがとうございました。
私も頭痛の患者さんで、けろっとしている人でCT撮ったらSAHだった人がいました。
その人は一回帰ってまた次の日来て、他の科から血圧高いから診てくれって言われて診た人なんですけどね。
まあ、撮ってわかったから問題にはなっていませんが、見逃していたらと思うとぞっとしますね。
やはり、基本は自分で診察ですよね。
寝不足・疲労困憊でも、緊急性の高い患者が運ばれてくることがあるので、迅速かつ的確な判断&処置が必要なのですから。
その様な時こそ、そのお医者様の資質が発揮・露出するのかと思います。
私の病気は、深夜に救急車で運ばれた病院で発見されました。当直医は研修医の先生でしたが、「何か重要な問題を見逃したら大変だ」というような感じで、検査も説明も丁寧にして下さいました。
その為、本来ならば異常がたくさん見つかったと知らされればショックなはずなのに、誠意が感じられる対応と「しっかり診てくれ、説明してくれた」という思いからか、逆に安心してしまいました。
対応して下さった医師によっては、不安で一杯になってしまっていたかもしれません。
このブログのおかげで、お医者さんの仕事への姿勢・信念を生の言葉で知ることが出来、一人ではなく先生も一緒に病気と闘って下さっているのだと感じ、励まされました。
また、どう言ったらいいのか分からないのですが、医師という仕事に敬意を感じました。
museさんの、「診察室に入ってくるその姿から、始まるのが診察ですから」を見て、拍手したくなりました。
本物の医師にとっては基本中の基本なのでしょうが、残念なことに滅多にその様な医師にお目にかかったことがないので・・・。でも、ここでその言葉を聞けて嬉しかったです。
一般の方も見るようなので一言だけ。
この患者さんも、「かかりつけ医」がいればよかったと思います。昨日からのひどい頭痛なら、主治医に相談できれば、夜にならないうちに、あるいは遅くならずに検査を勧めてもらえたと思います。
言い過ぎかもしれませんが、夜は多くの病院はある意味、無医村に近いと思います。外科の当直医がいても必ずしもベテランではありません。ベテランの医者が「外科系の当直医」をしていても、「外科医」とは限りません(少なくとも私の住む地域には、耳鼻科の医師も「外科系の当直医」をさせられている病院があります)。しかも、ほとんどの医師が翌朝8時から普通に仕事が始まりますので、翌日の日常の診療をこなすには、前の晩(要するに当直の夜)できれば眠るようにしているとおもいます。
重大な病気を夜間に診察を受けるのは、危険です。体が大事なら仕事を休んでも時間内にかかってください。重大かどうか分からなかったら、まず、かかりつけ医に聞いてください。かかりつけ医が当てにならなければ、かかりつけは変えてください。
おまけの疑問
(その1)「ろくに診察もせず」って、いったい何を診察したのですか?
(その2) Dr.Iさんが書いていますが、「症状の典型的でないSAHの患者さん」がいたからといって、夜間に頭痛を訴える人に全員CT撮っていますか?あるいは「風邪の患者さん」全員に初心時と1週間後に胸部レントゲンと肝機能など一通りの採血などしていますか?
やっていないとすれば、十分に検査していない病院です。
やっているとすれば、非常に医療費の無駄です。
(その3)病院に「そんな医師」がいるのに、その病院のほかの医師たちは、そんな医師をまともに育てようとしないのですか?そんな医師を一人で当直させた、上司や他の医師も問題だと思いませんか?(失敗させて追放するつもりだったのなら別ですが)
この例のような患者さんが来れば、CTのある施設に救急で紹介しますか?。
私なら鎮痛剤を出し、「翌朝、頭が痛ければ大きな病院を受診してください」と言って、帰すかも知れません。
私も一言コメントします。
トラックバックします。
左への共同偏視もありました!出血???血圧200/100・・
速攻で放射線技師さんを呼び出してもらいCT撮影・・・左基底核にearly sign疑い!
キサンボンしかなかったのですが、それを使用。
その他、いろいろ点滴指示を出したうえで、さらに心配
だったので明日のAMの脳CT再検査で脳浮腫の程度評価を主治医に依頼して、当直室へ戻りました。
今晩はバイトですが・・・この程度なら許していただける診療態度でしょうか???
いつも、どこまでやるべきか?自問自答ですが、ベストを尽くすまで行かなくても・・・誠意を尽くしたと納得できるレベルは維持したいと思いますね。
ただ、病院によっては夜間の外来をQQ外来の名前で診てはいけないと思われる施設もあります。少なくとも、CTや基本的な検査レベルを夜間に保っていない病院での夜間外来診療は危険すぎます。
ブログを読んでいるだけでは、まさに医師の目線で書かれているように思えて悲しくなりました。
救えたかもしれない命が亡くなったことに対して何も書かれていないこと。そういう目線こそ医師の資質、さらには人間性が問われるのではないかと思います。
救えたかもしれない命が亡くなったことに対しては、何も書けない思います。本来の医師であれば、だれでもそんなことはあってはいけないと思っているはずだからです。お米を作っている農家の方に「米粒一つだって大切だ」と言う人がいますか?(でも、そんな、医師として最低の常識が欠けている人がいることも知っていますが)「常識」と思われること意外何かあればぜひ教えてください。
医師の目線で書いたのは、
「一般の人も読む」と書かれていたからです。
患者さんたちに実情を知ってもらいたいからです。
「総合病院ならいつ行っても大丈夫」と思ってほしくないからです。がんばっている医者もいますが、そうでない医者もいます。たとえがんばっていても、気持ちだけではがんばりきれないこともあります。知り合いの、循環器専門の医師で、「月の1/2が呼び出し待機で、実際にその半分が呼び出される」人がいます。普通の当直も月2回あります。そんな医者に夜も昼もじっくり診察しろというのは酷ではありませんか?その実情も知ってもらいたいです。本人は「手を抜きたくない」と言ってがんばっていますが、疲れている時と元気な時で、同じ診療ができるとは思えません。人間だから無理だと思います。
でも、ある程度の医師は、「自分の体を削って仕事をする」そんな気持ちを持って仕事をしていると思います。
地方の病院はみんなそんなものではないですか?
ただ、「そんな気持ちを持っていない」医師がいるのも知っています。どういうわけか、そういう方々はこんなブログを読んだからといって変わるようには思えません。医学部に受かってしまうと、勉強さえ出来れば、医師に不向きかどうか判断されません。医師の資質のない人と一緒に仕事をしなければならない場合、kiyoshiさんはどうすればいいと思いますか?私は、
そして、こんなことも言わせてください先生、コメントありがとうございました。
お返事、書かせていただきました。
みんな葛藤して生きているんですよね。
その当直医のあまりにも無責任な仕事振りに唖然としてしまいました。医師になるっていうことは、他人の命を預かることでもありますよね。それならば、なぜもっと責任感を持てないのでしょうか。この頃、このての無責任な医師の話を頻繁に聞くので、うんざりです。
たしかに、『こんなことも言わせてください』さんの医師の立場からのお話、おっしゃることはよく分かります。病院の体制はそこで働く医師にどうにかできる話ではないかもしれませんが、現場での責任はそこで働く医師の責任ですよね?責任転嫁はできません。
患者さんの立場で物事を見ると、やはり、病院の体制はどうであれ、現場の医師がしっかりしていると患者さんも安心できるのではないでしょうか。
日本の医学部は勉強さえできて、入学試験をパスできれば入学でき、とりあえず医師免許をとって、、、で医者になれます。人格や適正は全く問われませんよね。勉強できる人=医師になれる人っていう法則があるようで、それが少し怖いと感じている今日この頃です。。。
放射線技師が当直していない病院では
深夜の救急患者は断るのが正解だろう.
医師の資質とかの問題ではないと思われる.
当直医というのは入院患者のみに対応する物であって
外来を見る義務や救急車を取る義務はありません.
自分の家族が同じ状況におかれたとしても平静で居られるのでしょうか。
当直医が入院患者のみに対応するものであるなら、夜間救急や救命の看板を掲げるのはおかしいのではないでしょうか。
重篤な患者が夜間に搬送され、もし、それが自分の大切な家族で同じ事をされても診る義務がなかったからと諦めれるものなのでしょうか。
それだけ人の命は軽い物ですか?
『命が大事なら昼間に受診しましょう』
夜中は医師だけじゃなくて、他部門の職種もほとんど帰宅しています。CTにしろ、MRIにしろ動かせないところが多いのです。
誰も責任転嫁しているわけじゃないと思いますよ。
日本は看護スタッフ一つとってもアメリカの1/10の人数で仕事をしています。分業も進んでいないので事務的な仕事や雑用もとても多いです。
医師にいたってはもっと過酷な現状です。
その中で皆一生懸命やってますし、看護協会なんかも少しでも働く側の環境を整備するように動いています。
今できる精一杯のことを毎日こなしてるのが日本の医療界です。
亡くなった方は本当に残念でしたね。
脳外救急のある病院にかかってたら…と思います。
先生からのメールのご連絡お待ちしております。よろしくおねがいします。
参考URL
http://blog.so-net.ne.jp/case-report-by-ERP/20080223
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