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< テイマイと携帯電話 | メイン | インフォームドコンセント その2 >
公的病院の外来応援をやっている。勤務先の田舎病院ではないので、(公的病院では)きっちりやっている。別に仕事の内容が違うのではない。どこが違うかと言えば、インフォームド・コンセントである。
応援の公的基幹病院では、がっちりインフォームド・コンセントを行う。どんなことも包み隠さず述べることにしている。一方、勤務先の田舎病院では、患者の意識も都市部とは違うので必ずしもインフォームド・コンセントを徹底しない。ダブル・スタンダードである。
ダブル・スタンダードはおかしいじゃないか?と言われそうだが、決しておかしくない。都市部では、選択肢がある。冷たく言えば、嫌ならば他の医療施設に変えてもらって結構なのだ。現に、はす向いには、別の公的基幹病院もある。医療機関や施設に恵まれている。
しかし、田舎病院の周りにはそんな施設や機関はない。セカンド・オピニオンなんて絵空事である。 インフォームド・コンセントで(患者が)困るのは、医療には絶対なことは無いという事実を受け入れることである。
田舎の?患者はすぐにこう言いたがる。『先生を信じます』と。インフォームド・コンセントでは、『(私に)任せなさい、私を信じなさい』などとは言えない。『信じられても困ります。この治療をしなければリスクは年数パーセントで、10年までに半数が病気となります。しかし、別の治療では◎◎というリスクが増えて、1年以内の発症がコンマ数パーセントです。どうしますか?』『どちらがいいでしょう?』『それはあなたの決めることです』『そういわれると治療するのも不安ですし、しないでも不安です、、、、』『そうでしょう、不安であることはお察しします』
パターナリズムを発揮すれば簡単に済むがそうはいかない。結局、『私があなたの立場ならこの選択をするが、リスクはある』などと言うことで収めることが多い。都市部では、パターナリズムは取らない。押し問答になる場合は、納得がいかなければ、別の病院に紹介状を書くか、セカンド・オピニオンについて説明することにしている。都市部ではそういう医療資源がある。しかし、田舎では選択肢はほぼゼロである。だから、ダブル・スタンダードにならざるを得ない。よりパターナリズムを発揮することになる。と言っても多少の程度で、やはりインフォームド・コンセントが基本ではあるが。
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