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< 日経メディカル:英国の医療改革に学ぶ | メイン | ジャミックジャーナル:医療制度を考える >
2009.03.11 10:07 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  tarogo  | 推薦数 : 1

エバンジェリストになるな

エディンバラもクロッカスの咲く季節になりました。まだ雪がちらつく中で、はっきりした色の花はいつも自分を元気づけてくれます。

日本からいらっしゃった研究者の方とお茶する機会がありました。みなさんの温かくも知的な雰囲気に、私もつい興奮して医療政策研究ということについて話しすぎてしまいました。

その中で私が強調したかったことは、 医療政策研究は研究者の立場standpointを明確にする必要があるし、研究者の主張を評価する時は、その人のstandpointをしっかり把握する必要がある、ということです。疫学等のいわゆるevidenceを作って行く立場と異なり、”政策”的側面を社会学的な理論・手法を用いて研究する場合、特にそれが政策提言などに繋がる場合には、利害の調整は避けられないものでしょう。Do no harmのような見た目の提言でも、必ずそこから影響をうけるWho gets, who loses?の視点は忘れてはいけないのです。

…、といいましたが、それはかなり困難なこと。どこから研究費をもらい、どこから給料をもらって研究するか…、に少なからず影響を受けるでしょう。というのが私の悩みであります。

しかしひとつ、自分の中で明らかな価値軸があります。岐阜の村の診療所で研修していた時に、指導医に言われた言葉「 エバンジェリストになるな」ということです。

私の理解では、「実践を通して人々に貢献することを怠りながら、一方でただ形や数字・理論だけの良さを吹聴し人を惹き付けたり利益を得たりすることをするな」ということを意味しています。確かにこの言葉を聞いてから8年近く経っていますが、指導医は継続的に地域への貢献を行なうとともに、研究や教育での実績を積み上げ絶大な信頼を得ています。

私も、批判や一部の関係者への貢献ではなく、より多くの人・社会へ貢献できる研究ができますよう、努力して行きたいです。年初の挨拶みたいですね。

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