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2009.03.28 05:48 |  研究  |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  tarogo  | 推薦数 : 0

匿名データの提供サービスの開始

これは本当に画期的な出来事ですね。

総務省統計局が学術研究の発展や高等教育の発展に資するため、匿名データの提供サービスを開始するようです。

大竹文雄のブログ」からの情報です。以下引用。

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総務省が行っている政府統計のうち、全国消費実態調査(平成元年、平成6年、平成11年、平成16年)、社会生活基本調査(平成3年、平成8年、平成13 年)、就業構造基本調査(平成4年、平成9年、平成14年)、住宅・土地統計調査(平成5年、平成10年、平成15年)が、匿名の個票データで研究者に利 用可能になるそうだ。

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いつもイギリスのEconomic and Social Data ServiceUK Data Archiveを使っていたので、大規模データで、質の高いサーベイからのデータを入手できるメリット・デメリットは想像できますが、これで日本の社会科学的知見がぐっと飛躍するに違いありません。ああ、早くデータがみたい。加えて、今後、他のサーベイデータの質も政府統計を参照として、随分と問われてくるのではないでしょうか。いい方にも悪い方にも。とにかく素晴らしいと思います。ここに関わった方々、ご苦労様でした。

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2009.03.26 11:55 |  研究  |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  tarogo  | 推薦数 : 1

4月に、帰国します。

イギリスでの医療政策学習に区切りをつけ、4月より日本で医療政策に関する研究と教育に従事することになりました。

働いていらっしゃる研究者の方々の政策への深い知見に加え、その人柄と研究への姿勢に魅かれ、私もそこで働きたいと考え決めました。地方や地域で実際に政策作成や実施に関わる方々の研修に関わることができることも魅力でした。なかなかない機会に、現在の所属には無理をいってお願いさせて頂いていますが、みんな「いってこい、頑張ってこい」と背中を押してくれました。

直前ですが、資源配分や医療供給推定の参考になるニーズアセスメントの相談について、GPの教授にアポイントを入れて、それが最後のイベントとなります。帰国直前には、英国GPの友人が(たまたまですが)うちに来てくれますので、素敵な日になりそうです。彼は先日、日本でも講演して来たようで、そのお土産話を楽しみにしています。思えば、この留学も、私が働いていた北海道の診療所に彼が来た時に、医局でじっくり私の話しを聞いてもらったのが大きなきっかけになっています。渡英して間もない頃に、ハイドパークを見下ろす彼のオフィスで、不安にちぢこまっていた私と家族を温かく迎えてくれたことを思い出します。

さあ、これから始まりです。精一杯頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。

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父親が70代にして初めて花粉症になったとぼやいております。「すべての杉を切り倒せ」と鼻息も荒いです。

ジャミックジャーナル紙で、「医療制度を考える」シリーズの最終回を担当させて頂きました。テーマはイギリスの医療制度、です。以下一部引用です。

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…イギリスの医療制度をとおして日本の医療を考えるとき、個別の制度については歴史的背景や制度設計の違いで比較が難しいものの、ひとつだけはっきりと言えることがあります。それはどの国でも、医師がプロフェッショナルとして自律性を発揮することができるのは、医師という仕事の生得的な権利ではなく、法律や政治的・行政的判断による「特権」であるということです。もし、日本の医師がこの医療の混乱期に、医療の質維持・改善への明示的努力と患者の安全を守ること含めたプロフェッショナリズムを示すことに失敗し、人々の信頼を損なえば、イギリスの例からみても、医師に対する規制が強化されるのは避けられないでしょう。一人ひとりの患者さんを大切にするとともに、医師が公共の利益を追求する職業集団であることを、今一度、具体的な形で示す必要があると考えます。
(引用おわり)

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 是非手に取って読んで頂けたらと思います。

参考サイト:ジャミックジャーナル 3月号

 

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2009.03.11 10:07 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  tarogo  | 推薦数 : 1

エバンジェリストになるな

エディンバラもクロッカスの咲く季節になりました。まだ雪がちらつく中で、はっきりした色の花はいつも自分を元気づけてくれます。

日本からいらっしゃった研究者の方とお茶する機会がありました。みなさんの温かくも知的な雰囲気に、私もつい興奮して医療政策研究ということについて話しすぎてしまいました。

その中で私が強調したかったことは、 医療政策研究は研究者の立場standpointを明確にする必要があるし、研究者の主張を評価する時は、その人のstandpointをしっかり把握する必要がある、ということです。疫学等のいわゆるevidenceを作って行く立場と異なり、”政策”的側面を社会学的な理論・手法を用いて研究する場合、特にそれが政策提言などに繋がる場合には、利害の調整は避けられないものでしょう。Do no harmのような見た目の提言でも、必ずそこから影響をうけるWho gets, who loses?の視点は忘れてはいけないのです。

…、といいましたが、それはかなり困難なこと。どこから研究費をもらい、どこから給料をもらって研究するか…、に少なからず影響を受けるでしょう。というのが私の悩みであります。

しかしひとつ、自分の中で明らかな価値軸があります。岐阜の村の診療所で研修していた時に、指導医に言われた言葉「 エバンジェリストになるな」ということです。

私の理解では、「実践を通して人々に貢献することを怠りながら、一方でただ形や数字・理論だけの良さを吹聴し人を惹き付けたり利益を得たりすることをするな」ということを意味しています。確かにこの言葉を聞いてから8年近く経っていますが、指導医は継続的に地域への貢献を行なうとともに、研究や教育での実績を積み上げ絶大な信頼を得ています。

私も、批判や一部の関係者への貢献ではなく、より多くの人・社会へ貢献できる研究ができますよう、努力して行きたいです。年初の挨拶みたいですね。

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