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ロンドン大学での1年を終えて、英国の北部・スコットランドにあるエジンバラ大学に移りました。やはり私は北国に縁があるようです。エジンバラという土地は、街の規模や雰囲気が北海道の帯広に似ていて、道産子の私にとっては住んでいて落ち着くところです。
所属は、ロンドン大学(UCL)で1998年から医療政策研究を行っていたグループが、3年前にエジンバラ大学に招聘されて作ったCentre for International Public Health Policy。ディレクターのアリソン・ポロック(Allyson Pollock: 『NHS plc.』などの著者)を筆頭に、かなりadvocateよりの、政策にインパクトを与えることを重視した集団で面白く、ここで学べることの幸せを感じています。医療システム上も、同じ英国内でもイングランドと異なり、プライマリケアトラストがない!8月に日本で講演したジュリアン・ルグラン・ロンドン大学教授が盛んに宣伝した準市場の公共政策(この辺りはリンクの読売新聞をご覧ください)に真っ向から疑問を呈し、あくまでpurchaser-provider integrationを維持していこうという姿勢。大学の入学セレモニーでも「私達は北欧型の社会システムを維持・推進して、英国内でも一線を画し…」と鼻息が荒い。ちょっと調べてみると、日本の道州制の議論で頻繁にスコットランドが先行例としてあがり、日本にもその研究者がいらっしゃる様子。
いいことばかりではなく、スコットランドの代表的な銀行が吸収合併されたり、最近の世界的不況の一端の影響を受け、不況のあおりを免れない状況で、さて医療政策に関して上記の姿勢が維持できるのか?試されるのは間違いないでしょう。引き続き、レポートします。
(「試される大地」は、北海道のキャッチフレーズです!!)
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コメント
コメント一覧
私もスコットランドが好きです。人口500万ちょっとの国(正確にはUKを構成する広域の自治体)ですよね。
先生もご指摘の通り、北欧型の福祉国家をモデルにした社会を構築しており、例えば北欧を含めた欧州の各国と同様に公教育としての大学の授業料が無料です。
スコットランド出身の学生が、スコットランドの大学に進学する場合に、授業料は無料になります。UKの他の地域を除く欧州連合出身者にも適応されます。
Student Awards Agency for Scotland(http://www.student-support-saas.gov.uk/home.htm
)が、学生の代わりに授業料を支払うシステムになっています(このばあい、借金とはならず、スコットランド政府がコストを支払ってくてる)。
UK域内のイングランドでは、例のtop up feeが導入されて以来、無償での大学教育はなくなりました。
イングランドでは、卒業後に高額の授業料をローンの返済と一緒に支払うことになりましたね。
これを廃止するかどうかで、議論がありますが、少なくとも隣接するイングランドを真似ずに、大学授業料無料制を維持しているスコットランド政府を尊敬しています。
不思議なことに、イングランドでtop up feeを導入したのは労働党政権ですが、スコットランドの労働党はこれに反対して、上記のような大学無償教育が継続しています。
最近は、スコットランド国民党がスコットランドの政権をとって卒業後に大卒者が支払う2700ポンドのgraduate endorsementも廃止されましたから、一段と北欧諸国やフランスやアイルランドやギリシャのように公教育無償化が実現しています。
スコットランドの大学の連盟であるUniversities Scotlandが、同国の高等教育に関するポリシーや現況をまとめた種々のリポートを発表しています。
http://www.universities-scotland.ac.uk/index.php?page=publications
これを読むと、大学教育を公教育としてとらえ、政府が予算をつぎ込むことを通して、結果としてスコットランドの繁栄と国民の福祉に繋がることが述べられています。
先生が仰るように、医療も同じようにとらえているのでしょね。
スコットランド、いいですよね。
教育につきまして、教えて頂き有り難うございました。
医療に関しては、現在はEU圏内での医療受診時の医療費の公的負担と、イングランドよろしくprivatization議論が避けられなくなっているようです。私の所属するセンターは、猛烈に反対キャンペーンを行なっていますが。
今後ともよろしくお願い致します。
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