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週末はコンサルタントの体験セミナーに参加してきました。

能力と志のあるメンバーに基本的なスキルを提供しトレーニングした後、指導者のもとでグループで課題に取り組み、成果をプレゼンする。いかにバリューを出すかを求め、複数の切り口から指導(”軸”は適切か?”問題”としたものはデボトルネックすると目的に寄与する問題解決するのか?など)を受けながらの楽しいセッション。短い期間でしたが、特に2つの気付きがありました。ひとつは改めてスキルと知識の重要性。特にこの2つが成果達成のスピードを飛躍的に変えることを認識。そして2つ目は能力と志のあるメンバーの重要性。各々が異なったバックグラウンドを持ちながら、共通のスキルと課題を抱え、補い深めあいながら、成果に至ることのチカラ。ものすごいレバレッジ感。

その思いを込めて先日、週刊医学界新聞に「医師が学ぶヘルスポリシー」という文章を書かせて頂きました。

臨床のバックグラウンドをもち、自分の臨床が関わるヘルスポリシーについて学ぶことについて、今の思いを伝えようとしています。皆で学びながら目の前の問題に対処すると同時に、大局観・insight・feasibilityにバランスした医療の問題解決に繋がるように。

(以下、引用:タイトルをクリックで本文にリンクします) ----------

週刊医学界新聞:医学書院

第2771号 2008年3月3日【寄稿】

医師が学ぶヘルスポリシー

 「医療は医学の社会的適応である」と言ったのは戦後日本の医療制度に大きな影響を与えた元日本医師会長・武見太郎氏でしたが,サイエンスの側面の トレーニングを受け社会に出た医師が臨床の場で多く直面するのは,医学の知識のみでは解決できない,一筋縄ではいかない「社会的」な問題です。医師免許の 付与・剥奪,診療範囲の規制が政府・行政機関によって行われていることで,基本的な存在条件自体が「政治的」な医師が,日常的に直面する医療や社会的な問 題に関わる健康にまつわる政策とその周辺について知らないのは,少しナイーブかもしれません。

 私は政治家の得票を意識した発言やマスコミに煽られた「政治」ではなく,学問的な“ヘルスポリシー”を学ぶことで得られる洞察や知見に よって,医師がよりよい診療・研究に集中でき,継続可能なよりよい医療制度の構築に貢献し,より多くの人の役に立てるのではないかと考え,英国で学んでい ます。本稿で私が学んでいるヘルスポリシーの概要をご紹介します。

ヘルスポリシーとは(以下、文章続きます)

(引用終わり) ----------

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2008.03.05 08:51 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  tarogo  | 推薦数 : 1

改めて、To err is human.

近所のSt. Mary Churchの庭に私の好きなクロッカスが咲く時期になりました。 丈は低いが、春温かくなると真っ先にはっきりした色と形の花を咲かせ、北海道では雪解けを彩る花です。

折に触れて引用される文献ですが、現在受講している「ヘルスシステムと政策」の授業でも引用していたので『To err is human』の有害事象の部分に少し触れたいと思います。

日本語訳が出版されていますが、英文はウェブ上で公開されていますので無料で読むことができます。

リンク先:Institute of Medicine: To err is human( 画面下方のRead full testより全文が、Download freeからは要約が読めます)

日本語訳:人は誰でも間違える—より安全な医療システムを目指して

Institute of Medicine(IOM)の報告書『To err is human』が米国で1999年に刊行され、莫大な数の患者が医療に関わる健康被害を受けていることが、具体的な数字で報告されています。1997年時点でコロラドとユタ、ニューヨークの2つの調査では入院患者の2.9%・3.7%に有害事象が発生し、その有害事象のうち6.6%・13.6%が死亡に至り、しかもその半数以上は医療ミスによるものであり防ぐことができたとしています。この結果を全米に当てはめると少なくとも毎年4万4000人が医療ミスで死亡していると推計でき、その影響力の大きさに驚愕です。一方でこの結果は入院加療のみを扱ったものであり、外来、日帰り手術や在宅訪問診療、医療が提供されるナージングホームような施設が含まれておらず、事態は更に深刻であろうと予測されています。 医療による有害事象の対応やそれにまつわるコストの莫大さも強調されていますが、一方で医療による有害事象のお金に換えられないコストについても言及されています。過誤があれば患者の信頼は低下し、また患者・医療者双方の信頼も減退します。

授業ではこの辺りで「この中で、車を運転する人は?」と学生に問いかけ、交通事故による年間死者(43,458)より多いことで実感させ、また「AIDSによる死亡者数と比較すると?」と、現在ボツワナでのHIV/AIDS母子感染プログラムの複数の治療プロトコルでのコスト効率分析をしているグループを煽り、当時米国でのAIDSによる死者数(16,516)より圧倒的に多いことに驚かせ、「じゃあ悪性疾患のなかでも、乳癌との比較は?」とこの間、話題になっている23andMeなどでも提供されているBRCA遺伝子スクリーニングを題材に議論した記憶も新しい乳癌に関するデータで、それよりも多いかもしれない(42,297)のかとため息をつかせる。 そして、その有害事象は医療過誤と予防できる有害事象、予防できない有害事象に分けられると解説がすすむ。

日本では無過失補償やADRなど医療行為の結果起こった望まない結果・被害に対する行政的・法的対応について議論されていますが、一方でどの程度、医療に伴った事故や避けられない悪い結果・不十分なもしくは不適切な医療による悪い結果が起こっているのかというと、そういった情報は十分に収集・報告・公開されていないのが現状だと思います(自己報告のみでは、より正確な情報を収集する方法論として不十分でしょう)。医療者が現状に危機感をもって「医療は安全なものではない、危険なものだ」とだけ指摘して、単に不安を煽る言説はまた結局極端な反応・医療利用者の不安を増大させるだけであり、理想的な「医療者と医療利用者の相互理解」や「信頼」からはより遠くなる結果となることが予想されます。また同様に、この報告書の中心的考え方である「人は誰でも間違える」ことのみ取って、「医療は治療を目的としながらも、危険なものなのです」とだけ主張するのは、どれだけ説得力があるのか、疑問です。

では医療過誤と予防できる有害事象を減らす為にどのような事がされているのかを示す必要がある。できれば個別ではなく、セーフティマネージャを置かなきゃいけないからじゃなく。

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2008.03.03 08:04 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  tarogo  | 推薦数 : 0

「臨床+α」revisited

私が注目しています「臨床+α」主催のセミナーが先日あり、皆でより学び・ネットワークし医療をよりよくしよう!という多数の同世代、先輩世代、若い世代が集まったようです。

私も「+αな人」のコーナーで紹介して頂きました

”臨床”プラスと名うっているところに、最前線で直接医療を提供する医療関係者の重要性を十分理解している臨床家・臨床経験者の意志を感じています。私も「すべては臨床からはじまる」と、根っこのところでは感じています。

例えば、医療機関の管理運営のこと。

英国でも医療機関を管理するマネージャーと医師たちの齟齬が問題となり、それは医療内容を十分に理解できずマネジメント言語を話すマネージャーと、マネジメントを理解できない(もしくはしてるつもりになってるけど実は不十分な…)医学言語を話す医師たちとがコミュニケーション不全を起こしていることが、管理運営に支障をきたしていることは常態です。かといって、医師がすべてを管理しようとすることは、非効率・不透明性・不十分な管理技術・不信などなどあり既に現実的ではないでしょう。 しかしマネージャーが医学を学ぶことより、臨床を経験している医師が医療マネジメントを学ぶことの方が容易なこと。 さて、どうするか。英国では「臨床+α」…として、パートタイムやフルタイムで医療マネジメントを学ぶ大学院などの提供が行われ、また例えばインペリアルカレッジでは医学生対象に同校のタナカビジネススクールがマネジメント教育を提供している試みも行われているようです。息の長い試みですね…。

この日本でのネットワークのそれぞれは個人の努力やキャリア志向によって行われているものですが、それが「臨床+α」という考えでひろく繋がっていくことで、新たな「なにか」を生み出すのでは…と期待しています。

今後も継続してセミナーやネットワーク、情報提供が行われるようです。楽しみです。

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