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福島医大地域・家庭医療部の葛西教授と、週刊日本医事新報に時論を書かせて頂きました。
【 時 論 】
・プライマリ・ケア再考 ─英国家庭医制度から学ぶ(1)
プライマリ・ケア診療の質追求 (葛西龍樹ほか)
私の担当部分では、英国家庭医の元での研修と現在の学習の中で考えたことを核に、医療の質への努力について3つの側面を紹介しています。
以下、はじめの部分の引用です。
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■はじめに
質が高くより公平で国民の期待に応える医療供給体制の構築は全世界的な要請であり、特に限りある財源や人的・物的資源の有効活用という点で効果的な医療システムを運営して行くことは国民の健康を維持・促進するために重要である(WHO 2000)。また効果的な医療供給という点においては、Starfieldら(2005)によると、死亡率の低下や予防的医療の利用の向上、収入格差にともなう健康格差の是正に対する処方箋として、良く訓練されたプライマリ・ケア専門医による診療が貢献することが示されており、その中でも英国のプライマリ・ケアは高く評価されている。
「地域に自分のかかりつけの医師をもつ」という考えは日本でも古くからあるものだが、日本では医療・福祉制度上、プライマリ・ケアと2次医療など他の専門領域との区別が曖昧である。プライマリ・ケアを専門にする医師に特別な教育が必要であるという認識も広まっておらず、日本家庭医療学会による標準化された家庭医療後期研修プログラムの認定制度が、漸く2006年に始まったばかりである。医師不足、医師偏在、地域医療崩壊などの問題も、医師の「量」の議論に集中し、「質」についての具体的な取り組みに欠けている。
英国ではかかりつけ医をGeneral Practitioner(GP、以下「家庭医」と呼ぶ)として養成し、医師・国・地域住民が手を取り合って、その資格や質を整備している。一方で、身近にあってなんでも相談できる医師という、広範な能力を要求される家庭医が果たして十分に教育可能で機能するかについての問いは、常に存在する(Seddon et al 2001)。それに答えるため、英国では家庭医が行う医療の地域への貢献やケアの質に対する追求や検討が国や地域行政機関・専門機関・研究者によって常に行われ、よりよいケアの質への試みとその提示が継続的に行われている(Wilson 2006)。
本論文では英国家庭医療(UK General Practice)の質に対する追求や検討を評価できる点と批判的に見るべき点について提示し、日本の医療への示唆を示したい。(引用終わり)
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是非手に取って頂き、ご意見・ご感想を聞かせて頂けたら嬉しいです。
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