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2008.01.12 08:25 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  tarogo  | 推薦数 : 0

カッコよく。

新学期の第1週目。

前学期の基礎や問題意識を踏まえたモジュールが多く、より実践的になる。「先進国の医療システムと政策」の授業は前学期にひき続き、Elias Mossialos。初回のテーマは、私が最近興味をもっている”規制”だった。規制を含めた英国医療の状況について、総説を執筆していることもあって、リーディングのノートも慎重に作成する。

「なぜ規制をするのか」という問いを冒頭に投げかけ、医療の構造的分析を市場・市場の失敗・市場外での失敗・医療提供者と患者関係の構造から読み解き、政府が国民への責任として規制をさまざまな形で行使することを、「果たして政府が適切な規制主体なのか?」と問いながら、政策的視点や医療経済的視点より解説していく。

よく分かるが…、哀しくなる。自分が規制する主体となって医療を見ることは、惚れ込んだ彼女の身辺調査を始めるような、そんな現実の負の側面を直視するつらい通過点なのだ。恋は盲目、でずっといられたらどれだけ幸せだったか。

自分の医療原風景。まだ幼稚園の頃、父が学校のスケート場整備中に事故で大腿骨骨折し入院(室蘭は校庭にスケート場がありました)。毎日お見舞い。

そうなると病院が遊び場となる。そこにいた医師や看護師さんは、めっぽうあったかくやさしかった。 かっこよかった。病院に行くのが楽しみだった。

後にその病院で初期臨床研修することになる。 そこで改めて見る、オペ場での外科医のかっこよさ(イギリス英語ではオペ場をTheatre:劇場っていうんですよ!)、NICUで慎重で献身的に小さい子を救う小児科医のかっこよさ、ERで迅速適切な判断・手技を行う救急医のかっこよさ。地域に根付き安心を提供する家庭医のかっこよさ。

少し離れてみて、医師・医療職にまつわる報道や情報を見てみると…、圧倒的に「かっこよさ」が足りない。 アートディレクターの佐藤可士和氏の奥さんが、アートディレクターという職業と佐藤氏そのものをブランディングして、「アートディレクターを憧れの職業のひとつにして、憧れの職業としてなりたい人が増えればその業界は活性化し、クオリティーも高くなっていくのだ。」『SAMURAI佐藤可士和のつくり方』と書いていた。

そうだ、医師・医療職にも「かっこよさ」や「憧れ」が足りない。本当に頭脳・人柄の素晴らしい人たちが、高度な専門知識と技術を駆使し、勉強や修行を怠らず、結果を出し続けている(常に10割を求められる環境で!無茶ですが。ベースボールなら3割前後な訳ですし。比較しちゃダメですが)にもかかわらず! そこで先の佐藤氏関連から。「この著者の想いはサムライを運営する中で一貫した姿勢として表れている。取材はデザインに対する考えを何らかの形で発信できるようなものでなければ受けない。TV取材を受けると決めたからにはあえて人間性が垣間見える自宅の一部を公開することもある。「アートディレクター」という肩書きを選び常に徹底して使用する。(日経IT+PLUS)

医師・医療職からの意志をもった一貫したメッセージの発信が鍵、でしょうか。カッコよく。

できれば、不満をぐずぐず言う中間管理職、みたいなのは最小限にしたい。

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