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2008.01.05 10:30 |  研究  |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  tarogo  | 推薦数 : 0

でもどうでもいい。

新春からちょっと抜けています。というのか、月曜から始まる新学期に備えて、すこしでも肩の力を抜こうとしています。

最近ヘルスポリシーの学習のなかで感じているのは、政治の一回性と実証研究の限界、でしょうか。

言い換えると、いままでこう言った政策があり施行され、その分析でこういう結果がでている。それは非常に参考になるし、同じ間違いを繰り返さない為には重要もしくは同様の状況であれば同様の政策・過程が有効な可能性もあり、必ず踏まえなければならないことではある。

しかし、箱の中から99回赤い玉がでてきたからといって、100個目が赤いとは限らない、じゃないか。政治に関わる人・組織、環境・状況(特に直前の経過や決定)、そこまでの歴史などがひとつも同じとは言えない世界に、どれだけ実証研究が説得力をもっているのか。

私が興味があるのは、さあ100個目も赤い玉を出してみよう。もしくは白い鳩を飛ばしてみようじゃないか、という感じ。

というのは実証研究ではないですが、ある日本の医療政策形成過程に関する研究を実施したいと考えて、先行研究の例として介護保険政策に関する文献を漁っていたら、ほとんどが審議会や厚労省資料などの分析に紙面を費やし、それが当然であると言った感じだったからだ。そこで出てきた、方法論や前提に関する不信感。私の研究方法に関する学習がまだ途上で、理解していないだけかもしれませんが。その辺りの不信感からもやもやしてきて、今までの学習すべてに至り、先の感覚にたどり着きました。まだお子様レベルのナイーブな思考だとは理解してます(統計解析とテキスト分析混ぜてますし)。この辺りの納得も今年の目標のひとつです。

そこで思い出すのは、名郷先生がまだ作手村にいて、天才博士!なんてやっていらっしゃった時に研修に行った時のこと。丁度LancetにPROGRESSが掲載されて、外来で”3分で読める医学論文”なんて話しをしてもらっていた時、もう私のアタマがもう血圧正常脳卒中既往患者に降圧しまくりますなのを見透かしたように

ーでもねえ、tarogo君。患者を目の前にして思うのだよ。

「エビデンスはこうだ、でもどうでもいい。」ー

いままでエビ固めを何人も経験している指導医の一聞トリッキーな、はっと目を覚ますひと言。 もちろんEBMのStep 4の話しなのですが、今改めてその時のことを思い出します。

さあ、今年も自分の信じる道に邁進します。早く皆さんのお役に立てるように。

覚え書き: 今エッセイを書いている医療貯蓄口座(Medical Saving Accounts: MSAs)は被保険者のモラルハザードを抑制することによって医療費削減を意図して導入されたけれども、Singapore, USでも医療費増・格差増の結果となり、先進国が現状の保険 を見直して導入するほどの魅力は無い。

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