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ヘルスエコノミクスの中間試験が終わって、すこし気が緩んでいます。

久しぶりにひとが作り出す物語が読みたくて、こういうときに読むレイモン・カーヴァーの短編をすこし。ここ最近購入していて、読んでいなかった和書にもすこし手を伸ばしています。

すみません、今日はすこし気が緩んでいます。

と、読んでいるとそこで医師が職場を”放棄”して、よりよい職環境や開業を目指すことが増えていることが述べられている。離職に抗議のニュアンスが付加されている。

なんだ「脱サラブーム」と呼ばれる状況みたいだなあと感じる。

会社(病院)を辞めて独立し、自分の資格や特技・経験を活かせる事業を始めて、一国一城の主になる。個人事業主になるということで、そこでは当然さまざまな責任に直面する。資金繰りや事務員・看護師等の人事、集患のための宣伝戦略やクリニックの運営戦略、地域との関係や同業者との関係などなど。勤務医であれば今まで経験したこともない、私たち医師がよく言う「雑用」が多いんですよね、本当は。ここを楽しめるかが成功の分かれ目でしょうか。愚痴のひとつも言いたくなるかもしれません。そんなとき権力や医療制度などは格好のテーマです。

背景に医師の雇用流動性の向上があると感じます(直感ですが)。

臨床研修必修化を契機に、医局制度の弱体化が起こり、医局を通さない雇用の需要が増大。そういう状況であると勤務医も気軽に転職しやすくなります。日本の景気の回復も伴って(90年代はじーっと我慢だったのかもしれません)、資金繰りも容易になり、開業環境も改善。そこのマーケットができると、不慣れな勤務医を対象にする開業コンサルタント業なども出現し、さらに開業しやすくなる…という循環(のシナリオ)。

別にモラルの問題ではなく、環境が整い、医師たちが自分の資質を活かし、効用を最大化しようとした結果ではないか。”抗議”や”逃避”だけで、一生分の借金ができるものではない。医師たちも決して転職や開業をしていい加減になる訳ではなく、新天地で精一杯の診療をしていらっしゃるはず。 (まあ、この間の日経一面に掲載されていた新しい仕事観のように、上昇志向なくまたーりしている方もいらっしゃるでしょうが)

このあたり、かなり世代によって感じ方が違うかもしれません。

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