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2007.07.30 05:29 |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  その他(一般)  |  tarogo  | 推薦数 : 1

残念、おのざき耕平さん。

参議院選挙の結果、私が応援していたおのざき耕平さんは残念ながら議席を得ることはできませんでした…。

医療政策を学ぶために留学もされた努力家であり、地域を、国を良くしたいという「熱い志・信念」と医療関係企業での「経験」、大学院での学習に裏打ちされた「冷静で緻密な思考」をもった、 本当に貴重な候補者で、私はおのざきさんが自民党公募候補として選ばれた時点からウォッチし応援していました。こんな方が国政で活躍してくれたら、と期待して。

参考サイト:おのざき耕平公式サイト 

さらに参考サイト:寿司を握るおのざき耕平

先の3つのうち2つそろえるのは難しいことではないですが、そのような方がエッジの利いた代議士としての仕事(国民のため、国のためになる)ができるのか疑問に思っており、「やります!という意気込みと医師としての経験」のある人や「いままで政治家としてやっていきました、これからもがんばります!」という人が、どれだけ国の地域の発展を進めていける(医療)政策を考え実行していく能力をもっているのかなあと推し量るのはそう簡単なことではありません。

ああっ、残念だ。三重は大学に精力的な家庭医療学の教室もあり、理解のある政治家を得ることで、三重がよりよい地域医療のモデルを創るまたとないチャンスだったのですが…。

しかし、おのざきさんが今後も諦めず、日本の医療のために活動され活躍されると信じています!

 

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先週末からのロンドンは車爆弾の話題で騒然としました。発見された場所周囲の商店や劇場の建ち並ぶ一帯がテープで囲われ閉鎖され、その処理と捜査が一部始終報道されていました。近年で15件のテロ未遂への介入が行われており、のんびりした日常の中でも常にどこかに緊張感があります。私は特にバスと地下鉄での緊張感が強いですが、それは最近『アンダーグラウンド』を読んだせいもありますか…。(写真は通りがかった時に撮った現場で、多数の報道陣がいます)

ご無沙汰しております。さて、 最近かなり驚いた記事で関係者で話題にもなっていますが、The Wall Street Journalの記事に対する読者(医師)からの返信で、米国の家庭医のトレーニングの不在とその質について疑問がでています。(引用は発端の記事です)

In the mid-1990s I worked weekend shifts as a "moonlighting" doctor in a suburban Chicago hospital. When I would show up on Friday evenings, the other doctors would always say: "Peter, remember, no roundtrips on weekends." Translated, that meant no patients admitted over the weekend should go home before Monday afternoon at the earliest.…

この記事はメディケアを利用して医療を受けている患者が、多数の”専門科”医師にかかり(典型的な患者は過去1年で7人の医師にかかり、それは5つの”専門科”に渡り、4つの医療機関にまたがっているそうです。慢性疾患患者はもっと多い)、その間の連携も上手く行かず、その患者の治療の中心となる医師の不在のなかで、患者が困惑し質も下がりコストも上昇しているという内容ですが、それはfee-for-service(出来高払い)と医師の過剰専門分化の組み合わせの結果、各々の医師が患者の「一部」にしか関わらない(それは”専門”しか診ないという面でもあるし、収入という面ではよりたくさんの患者を診る方が儲かる)からだ、と。その患者の治療の中心となる医師(家庭医を想定)と、少数の専門医が協同して働くことで(同時にそのなかで支払いが保証されることで)患者全体として質の高い治療が提供できるだろう、と。

この記事に反応して、June 26, 2007, Wall Street Journal  で、「そうはいうけど、米国には多くの問題をもつ患者を診るために、よくトレーニングされた家庭医がいないじゃないか(Nicholas Rummo, M.D. )」や「家庭医は専門医へのふるい分けだけして、疾患を診る能力もない、給料も安く、あまり敬意も払われず、役立たないじゃないか(S.M. Bunn Jr., M.D.)」というコメントが紙上を賑わしました。 

…、あれっあれっ?、これって米国で家庭医療が必要とされ、認知されるに至った(はず)1960年代の議論じゃなかったっけ?あれだけ家庭医療のトレーニング・教育の分野で功績を挙げ、多くのトレーニングされた家庭医を輩出しても、代表的な新聞でこう取り上げられるくらいの認知度だったのか…、と考えさせられた。私が研修に行った2002年のオレゴンでは(まだCareOregonが機能してた時代ですが…いまの事はしりません)家庭医療が地域ヘルスケアの中心を担っていましたから、これは米国内の医療提供体制の地域格差(都会の専門医過剰や個別地域のプライマリケア整備不備)によるのでは?と推測していますが(そう信じたい…)…、どうでしょうか。

上記の状況はもちろん現在の日本とがっぷりかぶっており、今後のこの記事に対する経過は参考になるだろう。 American Academy of Family Physiciansもこの記事に即座に反応しているし、じっくり経過を追って、「メディアへの対応の仕方」、「医師間で団結する時の学会の働き方」やなにが問題の本質なのかを学習したいと思っています。

ーーーー

追伸:米国で家庭医療が認知されなかったとしたら、それは家庭医療に経済的な”魅力:うまみ”がないからではないか、と訝る。特に地域社会・国をリードする元気な30〜50代の人たちには”魅力がない”。これは社会的な価値によると思いますが。これが私が米国ではなく、英国での修行にこだわった理由でもあります。見えない価値が人を動かします。

 

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