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今日は早朝にテムズ川までジョギング。
走ることが思考を広げ、考察を深めてくれると感じるのは、先日腎臓癌で亡くなった池田晶子さんや村上春樹さんが書いていることに同感。道々の桜が散り始める一方で、公園に群生しているクロッカスの鮮やかさに、雪解けの北海道を思い出しました。その後おかわりはありませんか?

さて、英国では「医療者に対する暴力」が以前より問題になっています。
先日BBCのPanoramaという英国内の社会問題を取り上げる番組でも特集され、病院内防犯カメラで撮られた暴力の現場を何度も放送していました。暴力の報告件数は年間7万5千件、その対策に国は年間1億ポンド(約230億円)支出していると報告されています。
Violent patients 'attack 75,000 NHS workers'
Monday, 26 Feb 2007 12:43

Violence against NHS staff is costing the government £100 million a year, an investigation has revealed.A report by the BBC programme Panorama found that about 75,000 staff were attacked last year by patients, many of whom were under the influence of alcohol or drugs.
These attacks led to extra costs in absenteeism, extra security, legal bills and training of staff.

医療は、「適切な検査・治療を適切な時に適切な質で提供することが原則」かと思いますが(適切の決め方が難しいですが…)、”サービス業”であると強調した時に、医療者側の態度教育や医療機関の戦略としてはいいのですが、受ける側(患者さん・家族・広く国民)が”サービス業だろっ”とホテルのコンシシェルジュよろしく(これを唱っている医療機関もありますが…)過剰な”サービス”を期待するのは、さまざまな面で無茶な話です。傲慢や強欲が評価?された、アノミックな時代の雰囲気では、この流れは必然か…。いかんいかん、ポジティブポジティブ。

税金で暴力対策までまかなっている英国と異なり、日本は診療報酬のみで成り立っている個人(または法人)がその対策をしなければならないので、困難さはさらにアップ。英国では2001年に"zero tolerance" policyをうって、「暴力患者を法に訴えよう!」とやりましたが、医療者の訴えが少なく、暴力減少に効果を見せていませんでした(想像できますよね…)
羽田空港で「俺はコンピューターが使えないんだっ」と大声を張り上げて怒鳴り、ANAの総合案内で格安チケットを予約させていた50代のブランドで着飾ったおじさまを見て、ああこの姿をみて子供が育っていくのか…とイヤな気分を感じた思い出しました。いかんいかん、ポジティブポジティブ。

【追記】日本での「医療機関に於ける暴力」について、週刊医学界新聞に記事がありました。(以下、引用 第2684号 2006年5月29日)北里大学病院での調査では、看護師(1205人が回答)の67.6%が過去1年間に患者から暴力を受けたことがあると回答。それに対して飯田英男氏(関東学院大)が過剰な消費者意識の危険をしてきた上で、(ここでは看護師は)対患者において“受容の対象”から“権利義務の尊重”の関係になるべきであると提言。また奧野善彦氏(北里大名誉教授,奧野総合法律事務所所長)。民法1条(2)「権利の行使及び義務の履行は,信義に従い誠実に行われなければならない」を紐解き,暴力は患者の信義則違反に当たることを指摘した。また,同法の精神は,医療法1条の2(1)にある「医療の担い手と医療を受ける者との信頼関係に基づき」という文言にも反映されていることを紹介。(以上、引用)
組織として我慢を強いない、各々が自虐的にならない(こっちのせいだと過剰に思わない。オープンに)、そして組織的に暴力へ対応することが重要ですね。

こんな本もあります。医療職のための包括的暴力防止プログラム

「医師が国政を目指す。」リーディングリストへ

 

 

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