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ロンドンではこの月曜から、2003年から導入されている「通行料金制度(congestion charges)」の適応地域が拡大されて話題を呼んでいます。これは都心部の交通渋滞緩和を狙ったもので、都心の適応範囲を日中に車で通過した際に1日あたり8ポンド(約1800円!)払わなければならないというものです。私の住んでいるあたりもその範囲に入ってしまって、近所の人は「またそうやって金を集めて、教育にまわすんだろ(うまく行ってない、かつ財務相に子供が生まれてそのためだとという感じ)」などどいいながら不満たらたら。でもこれは市長(ケンリビングストン)の発案だから、批判の矛先が違うような…。
さて、最近は給料急上昇問題でたたかれ続けている英国家庭医ですが、英国家庭医療学会(RCGP)のサイトでこんなことが書いてありました。
RCGP calls for the value of general practice to be recognised 2 February 2007
We are deeply concerned that GPs appear to have become easy targets for what are deep seated and complex problems in the NHS. GP access surveys and our own conversations with patients show high levels of patient satisfaction and year on year improvements.Patients repeatedly tell us that general practice is the most successful and responsive part of the NHS. There clearly is a disconnect between the negative portrayal of GPs and the high regard in which GPs are held by patients. It is time to acknowledge the value of general practice and the unique – but largely ignored – contribution of GPs in holding the NHS together. …
この中で、はっきりと「もう一度国民の皆様に理解して頂きたい。家庭医は病気や年齢で患者を分類したりしない。そんなことに関係なく、ひとりひとりに合わせて継続的に医療を提供するスペシャリストなのだ。」と国民の健康のためにあるのだということを繰り返す。
こうやって、はっきりと理解できるかたちで、学会・医師会が国民の皆さんに自分たちの役割や価値を主張する。
タイミングを逃さず、何度も何度も。
うわさや風評、偏った報道や世論に右往左往したり頼ったり屈することなく(反感や怒り、揚げ足取りは大抵声の大きいものです…)、医師の集団そのもの(個人ではなく)が、国民のため自分たち医師の為の2つの視点ではっきりと意見を述べ、理解を求める。
ちょっと考えるとこれはなかなかできることではないことが分かります。長い歴史を経て、肥大化し、方向性を見失い、組織内政治に注力せざるおえない…なんてどこかで聞いたようなトラブルは今までなかったのでしょうか?
学びたいところです。
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英国に来てテレビを見るようになったのですが(日本にいるときは10年くらいもってませんでした…)、いろんな番組でいわゆる”笑い”声が人工的に猛烈に入れられていて(懐かしい感じです…)面白い。妙に面白いことを言おうとするんですよね…英国人。私の感覚では関西よりの関東人でしょうか。唐沢寿明の感じかなあ(彼の出身は知りませんが…)。
ところで皆さん、モラルハザード(の意味)、大丈夫ですか?!
前回疑問を持っていた「モラルハザード」という語句は、いわゆる特殊な意味をもった
「専門用語」で、保険や金融で用いられ、
「危険回避のための手段や仕組みを整備することにより、かえって人々の注意が散漫になり、危険や事故の発生確率が高まって規律が失われることを指す。」ことと、
「保険があれば、災害を避けるインセンティブがそがれるわけで、今ではこのような「インセンティブ」による効果のこと」をいうそうです。
この文脈で行くと「医師の需給格差が広がり、医師の診療の質・能力に関わりなく就職口が沢山ある状態が続くと、医師の間に「免許もってれば食いっぱぐれはないかあ」ということで「あんまり努力しないで、できるだけ楽なところで働ければいいかあ」という行動に走らせる」というのは、モラルハザードではない!?
危険回避の手段・仕組みが裏目に出るということではないですものね…。
「倫理・倫理観の欠如・危機」を意味しているのではないのは分かったのですが、似たような意味でもあって紛らわしい。でもこの誤用がまかり通って、日本語になっていくのでしょうか…。
ホワイトカラーイグゼンプションのように…。
【追記】Wikipediaによると、上記の例はモラル・ハザードとしてよいようです。こうなると英語でもこの語句の流用誤用や意味の変化がたくさんあり、このカタカナ英語のままでは本当に使いにくい言葉であることが実感できます…。
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イングランドは雪に見舞われて、バーミンガムでは270ほどある小学校がみんな臨時休校になり、休みと雪とで興奮する子供たちが元気に雪遊びする光景が、 ほのぼのとテレビで流れています。一方、私の故郷北海道では雪不足で”雪祭り”が大変なことになっていると聞きます。私が小さい頃は、地方の都市から”雪 祭り”にいくことは、ちょっとした家族旅行・レジャーとして憧れでした。大きなキャラクター雪像の滑り台を滑り降りる快感…、時間があれば是非「しばらく すれば消えてなくなる(融けて)テーマパーク」に是非いってみて欲しいです。
さて、英国は税方式で国民皆保険を達成していることで有名ですが、最近は民間医療保険会社も一部導入されています。その国民へ”公的”医療を提供している医師が実は多くは自分と家族のために民間医療保険を使っているという記事です。
A third of GPs have private health insurance
By DANIEL MARTIN - More by this author »Last updated at 14:39pm on 8th February 2007
Almost four out of ten GPs have so little faith in the Health Service that they would rather be treated privately, a survey shows today.
英国は先に公的教育機関の充実を推進していた元教育相が、自分の子供をプライベートの学校へ行かせたことに、「偽善だ!」と大きな批判がでてくるくらいなので(学習障害など様々な事情での判断だったようですが)、公的機関で働く人の「仕事とプライベートの首尾一貫性」は強く問われています。矛盾した行動をみせられて、なにを信頼しろというのでしょうか、ということですよね。自分が提供するサービスを自分や自分の家族に使わせることができるかが、ひとつ自分の仕事の質に対する踏み絵になっているのです。
と考えて、これは結構危機的な感じがしてきました…。今後GPと話すときのネタ(探り)にしていきたいと思います…。
【覚え書き】モラルハザードの意味は?こういう場合に当てはまるのか?
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英国は初の鳥インフルエンザの大量発生で大騒ぎです。
その農場が東部サフォーク州にある七面鳥業界最大手のBernard Matthewsのものであることから余計に注目されています。そのBernard Matthewの立身出世物語(七面鳥1匹から商売を始めた…など)やその豪勢な生活(自家用ジェットや豪邸…)、爵位をもらったこと関連などなど。鳥の発症は今のところ感染経路が分かっておらず(ハンガリーで確認されたウィルスと同型で、この会社がハンガリーにも大規模な工場をもっていることから調査も進んでいる)、それまでの対策も今回の報告も迅速であったので、事故的な発症の可能性が高く、個人に関する記事は単なるゴシップですが。これに対して、即刻退陣されて、メディアに出てこない不二家創業ご家族はどのような生活をなさっているのでしょうか?…興味があります。ゴシップですが…。
ところで、最近世の中で”ビジネス”が注目された影響か、日本でも欧米でのようにダブルディグリーとして医師がビジネスを学ぶことが多くなっているようです。多くの方が米国や日本のMBA(Master of Business Administration)の取得を目指します。
その中でも私の中の(個人的に尊敬している)代表的なMD/MBAは
日本では河北博文さん(シカゴMBA)
海外ではErnest Darkohさん(オックスフォードMBA)
そして、英国代表としてはRichard Smith(スタンフォードMBA)さんである。
Richard Smithさんは、2004年まで13年間British Medical Journal(BMJ)のエディター兼チーフエグゼクティプを務めた方。BMJを退職後、米国大手の医療関連会社のヨーロッパCEOに就任して物議をかもしました。
BMJには医師がマネジメントを学ぶ意義について述べている文章もよく掲載していました。
BMJ 2003;326:610-611 ( 22 March )
Editorials
What doctors and managers can learn from each other
A lot
Doctors and managers have different cultures, which opens up possibilities not only of fruitless fighting but also of rich learning. I've belonged to both cultures. In 1989 I went to the Stanford Business School in California with a typical doctor's view of management: boring, uncreative, and best left to those incapable of doing anything better. I came back thinking the opposite. To be able to mix together ideas, people, and resources to makes things happen is creative, difficult, and a privilege. Generally, there is even more uncertainty in management than medicine. Having now inhabited both cultures it's clear that they have much to learn from each otherand where better to do that than within healthcare systems, where they work alongside each other?
どうですか、これを読んでビジネスを学びたくなりませんか?特に管理職的仕事に就き始めた指導医の方や、病院・医療のマネジメントに興味・不満を感じている方、または自分のビジネスを起こしたい医師の方…。
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PCのトラブルで、ブログを更新できずストレスでした…。 今回のことで、自分がPC依存であることを自覚しました。これがないことの不安、焦燥、思考の迂遠…、ファンクションに多大な影響がありました。恐ろしい。
自宅でのバックアップの他に、googleが推進しているようにネットの世界に自分の情報を置いておくことに、脅威を感じながらも、決意。もう「マトリックス」のようにあっちの世界とこっちの世界に現実がある時代がくることは必然なのかもしれません。ウェッブ進化論ではなく創世記のような感じがします。皆さんはどうですか?
ところで、先日もお伝えしました「医師の給料が高いのが、英国のNHS(National Health Service)の赤字の原因では?」という、議論は全く治まる様子がありません。英国の代表的医学雑誌BMJでもCoverになっています。
BMJ 2007;334 (3 February)
How much should doctors earn?
Fiona Godlee, editor
Everyone wants a health service manned (and womanned) by experienced, skilled, motivated, well informed doctors. Most people would agree that we have to pay for these things. The million dollar question is, how much?
ここでの議論もさることながら、こういう立場(利害関係ほか)によって主張がことなり、話が平行線をたどることが多い話題を国を代表する医学雑誌が正面切って取り上げていることに感銘を受けます。
日本で言うとこういう骨太のメディアはなんでしょうか…。
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