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Doctors Blog

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テレビでは繰り返しChannel4でやってる”Celebrity Big Brother"(数人の芸能人を大きな家に住ませて、カメラでそのナマの生活を中継するもの。定期的に視聴者の投票があり、退所者が決められ、最後に残った人が多額の賞金をもらえるという内容)での英国人女性のインド人女優差別発言・いじめ問題が国間・宗教問題にまで発展していることを報道しています。英国教会の元首が国家君主(女王)でもあるイギリス(政教分離はハナからしてない)でマルチカルチャリズムを掲げる政治的姿勢には、根性が据わっていて感心しますが、まあ個人的レベルでは縦横の差別が常態です。今回はそれをネタにして話題を集めた放送局のあり方に問題があったのですが、正直すぎた点が日本の話題(ねつ造)よりましかもしれませんが…。

 
ところで、僕が家庭医として働いていた時に、”地域医療に貢献する”ことを考え、”地域の健康指標を改善することかな、うーん”と悩んだことを、英国日本国大使館一等書記官の武内和久さんの連載を読んでいて思い出していました。

週刊社会保障 英国社会保障事情
第6回 「健康格差社会」イギリス

NuttingRhyne、Family medicineの教科書や公衆衛生・地域診断の教科書を参考にしても、「個々の医者ができること」が根拠の乏しいひとりよがりなものにはならないのかなあと 肚の決まらなさを感じながらやってました。

そうか、根拠となる情報が足りなかった…。 

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お久しぶりです。
昨日ノルウェーから帰国しました。今日は北ヨーロッパで嵐が猛威を振るっており、死者や住居倒壊・車両転倒被害が続出。航空便も英国から他のヨーロッパ諸国への便が欠航しており、危うく帰国できないところでした。 北極圏でツンドラや氷河を昇らない太陽の光で見ながら、日本の気候と風土が日本の発展や健康に大きな貢献をしていることを実感してきました。

ところで、新聞では英国家庭医(GP)の給料が絶対額と上昇率ともに高いことが批判の的になっています。なにせ、一般財源からの給与ですからですから、国民の税金がどう使われ、その上昇が国民に貢献しているかが議論の的になるのは当然のことでしょう。
The Independent 19 January 2007 05:24
Sick pay: Massive rise in GPs' salaries worsens NHS cash crisis
The average GP now earns £118,000 a year. This is a staggering rise of 63% in three years. And it gets better: instead of having to care for patients all day, every day, they are now just responsible during office hours (weekdays only). Is it any wonder the NHS is unwell?
もちろん批判の対象は、世間の常識・非常識・自分の給料額との比較からの僻み・妬み・専門職の給与比較(時給に換算してみたり)からではなくて、税金を使った予算の適切な配分により国民に効果的なサービス(の改善)を提供できなかった政府な訳です。 でも…

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いつもは大学で買っている新聞ですが、土日は大学が休みなので、近所のニュースエージェント(角のタバコ屋、日用品店といったところ)で買います。普段は大学で学割20p(約46円)で買っているのに(標準小売り価格は70p)、土曜版・日曜版は3〜4冊の別冊がついて、おまけにCDやDVD(ちなみに今回は日本でも有名?なマッケンナのリラクセーションCD)がついているので、£2(約460円)もします。仇のように、全部読もうとすると半日以上かかってしまいます…、貧乏性でしょうか、捨てられません。

The Timesで2日続けて1面扱いだった、Ashleyちゃん(static encephalopathyで、両親が医師団と相談して、第二次成長前に子宮摘出と乳腺摘出、成長をとめるためにエストロゲン投与を行っていた)のことも書きたいですが(皆さん、どう考えていますか?)、決算時期を控えたNHS病院の行動で、興味深い報告がありましたので見てみましょう。
The Times January 04, 2007
Operations cancelled as NHS runs out of money
Nigel Hawkes, Health Editor
Patients told to wait for routine treatment
Casualty staff asked to turn people away

Patients are being denied basic operations, including treatments for varicose veins, wisdom teeth and bad backs, as hospitals try frantically to balance the books by the end of the financial year, The Times can reveal.
こういうのを見ると、いつも自分が試験前に一夜漬けをしていたのを思い出します。試験の当日さえよければ、それまでの生活はどうでも良いと判断されるのですから…。

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英国の医療制度から始まり、日本の医療制度を概観しながら、スカンジナビア方式やカナダ、フランス・ドイツほかヨーロッパも見つつ、アメリカはちょっと置いといて…としながら先進国の医療制度を勉強していると頭が痛くなってくる。どこも猛烈な勢いで各々の医療制度の問題を挙げている。問題ばかりみていると、なにがよいのか分からなくなてしまうことを自覚する。面白いのは、各国の医療制度を良く評価しているのは、圧倒的に利益を得ている自国の関係者・学者・政治家が多い(まあ、そういう文献・webの検索にbiasしているということかもしれませんが)。
医療制度・システムの評価は立場・利害によってことなるのが実感できた次第です。(患者さんからの評価(満足度他)なんかも評価法まちまちですね…。もうすこしみてみます)

一つの制度に良い点と改善すべき点があるのは必然。そこに大きく目指す基本的な方針があって、それを基本としてより改善に向かっていくというものでしょう(抽象的)。一方で医師の診療は"To err is human" とは行かずに、常に満点を期待される大変な仕事ですよねえ。
クリニックで働いていたときはそのクリニックの家庭医部門を取りまとめていたのですが、診療のみならず管理運営もうまくいかないことが多くよく落ち込んだものでした。そんな私の様子を見て、私のココロの師匠 I先生は言うのでした。

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ロンドンは本当に暖冬です。この時期は厚いコートが必要なことが多いはずなのに、その覚悟で外に出ると汗ばむほどです。でも、本当にびっくりするんですけど、半袖!なんかで外出しているが結構いて、「食べ物が違うと、やはり発熱量が違うのか」と考えさせられます。前のマンチェスター出身のルームメートは裸で窓を開けて寝てましたし(例外か)。

さて、ネット購入のバイアグラは偽造が多いことは有名ですが、英国では、なんと処方薬にも偽造薬が含まれていたというレポートがありました。
Rise in fake drugs trade puts NHS patients at risk
By Jeremy Laurance, Health Editor
Published: 02 January 2007 The Independent
Britain is facing a growing threat from fake medicines as counterfeiters have begun targeting the UK's pharmaceutical supply chain, according to the Government's drug safety watchdog.
僕がクリニックで働いていたときは、後発品(以下、ゾロ)の推進真っ盛りで、いかに質の良いゾロを選ぶかということに薬剤部と医師が力を注いでいましたが、それらしい主力品が偽物だと救われません。

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何度も読んでは頭にしみ込ませるように時間をかけて思考をめぐらせる。権丈善一『再分配政策の政治経済学Ⅰ 日本の社会保障と医療』は、社会保障という枠組みで財源と給費の問題を中心に扱っており、ビジネスに軸足をおいたMBAや競争市場至上主義の経済学者の医療経済書と異なり、医療の”公共”性を重視する医師に本当にしっくりくる経済書である。正直、必読です。

「経済理論というのは、ようするに、価値判断が一つの体系にまとめられたもので、その価値判断の根差すところは、つきつめていくと、強い個性をもつ偉大な研究者ひとりひとりの好き嫌いに帰着するのではなかろうか」という文を含む序章から、経済学書でありながら、全体にわたって権力、イデオロギーの話が登場し、その語り口(?)に引き込まれ一気に読了…、はちょっともったいないので自分で言い換えたり、ノートを作ったりして読んでます。

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