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Doctors Blog

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今日のBBC Worldでは、繰り返しサダム・フセインの死刑執行の映像が流れています。英国では1965年より、死刑判決は人道的な観点や殺人などの発生率に抑制効果がないことなどの大議論の末、廃止となっており、今年日本で44人死刑判決がなされた事実を話すと、多くの場合それについての自分の意見を求められます。

直感的に「他人の生命および生命を維持する権利を恣意的に奪った犯罪者への死刑判決は認められる」と言う考えが頭をよぎりますが、果たして人が人を殺すという許可を下すことができるのかと迷い、自分の意見を主張するには根拠が弱く説得性に欠けると感じて話をそらし、「じゃあ他の方法ー例えば無期懲役とするなら、そのコストはだれが負担するの?」なんて金銭的問題で議論を引きつけたりしてしまいます。

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話題になっている「ホワイトカラー・イグゼンプション」は英国では「オプトアウト」という労働法制ですね。これは”イグゼンプション”向けではなく、すべての就業者を対象としているようです。今のところほほすべての医療専門職は公務員ですので、米国・日本と事情はすこし異なると思いますが、機会を見つけて調べ見聞きして報告します。

自分自身が、年俸制でしか給料をもらった事がなく(以前働いていた医療法人では医師はすべて経験年数に応じた年俸制。残業代は年俸に含まれる、すべての医師が!)、医師の就業カルチャーで社会人としての経験をつみ、そして団塊ジュニアのサガか同年齢人口の多い中、競争競争で育て来たので長い時間の就業・修業で戦っていく精神を刷り込まれているので、「労働」という概念に疎い。おまけに「契約」という法律行為にもであった経験が少なく、こうなりゃ雇用者のいいなり。後輩に労働法制に明るいのがいて就業時間についてディスカッションする機会がありましたが、なんとか就業時間をコントロールし家族との時間を確保しようとする彼に、「そんなことを言っても、困ってる患者がいて、彼らの役に立つのが僕らの仕事なんだからさ」と、正しいようで長時間労働せざるを得ない(しかも給与は増えない)状況に追い込んでいた自分を思い出す…。

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12月26日はBoxing dayといって、英国ではBank holiday(国民の休日)になっています。なんでもかつてはクリスマス明けのこの日に、使用人ほかにChristmas boxを贈っていたのがその由来とか(ボクシングちゃうんなんて、べたなことを言ってはいけません)。街は24日のイブには商店が夕方5時ぐらいには閉店し(巨大都市のロンドンでさえ!)、25日は当然休み、そしてこ の26日もほとんどの店がお休みしています。こういうときは、家で過ごすのが一番ですね。

ところで、英国医療の民間企業導入後ですが、その民間企業の利益追求が強調されがちですが、これは同時に医師の保険診療内での営利活動への公式参入を意味します。日本でも、もちろん現在でも、保険診療外(美容整形など)ではもちろん、保険診療内でも利益の追求が多かれ少なかれ図られていますが、医療の基本的な部分:疾患診断治療は死守していますよね(どうですか?)。英国では医療機関の内部事情を把握した職員・医師が、その立場を利用して民間企業を渡り歩いて利益誘導し、ミリオネアになっていくという例が多く見られたようです。

 

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街のクリスマス気分を満喫すべく、大学の横にあるロイヤルアルバートホールのクリスマスキャロルコンサートにも行ってきました。『クリスマスキャロル』の朗読有り、指揮者のMCも面白く(よくわかってませんが)、会場のみんなでキャロルを大合唱!(仏教徒ですが)
年末気分です。

さて、とうとう民間企業が全体の運営を行う病院がイギリスでも誕生する様です。
Saturday December 23, 2006 The Guardian
Private firm is awarded total control of NHS hospital
John Carvel, social affairs editor
The first NHS hospital to be put under the total control of a private company was announced yesterday by the Department of Health.

今まで公務員だった医療関係者は、新しくこの民間企業に再雇用され、会社員となる様です。

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「霧のロンドン」なんて、昔はガスだかスモッグだかフォグだかわかったもんじゃありませんでしたが、この数日は視界10メートルの濃霧のおかげでヒースロー空港1000便以上欠航、6000人以上の足に影響がでているようです…。気温もヒトケタでクリスマスの空港足止めは悲惨です。

さて、イギリスでは新春1月に500万人規模の患者調査が行われます。
主に家庭医の予約のしやすさや電話での相談のしやすさに関してのようですが、これが家庭医の給与査定に関わるとの事で議論を呼んでいます。

Sunday, 26 November 2006 BBC NEWS
Patient survey to affect GP pay
Patients will be asked if they could easily get access to their GP.
Patients are to get the chance to influence about £8,000 of the money their doctor's surgery receives.

日本でも僕が診療していた地域の近所の医師は「なにかあったら相談してね!」と気さくに携帯電話の番号を教えていましたが(すごいなあ)、一度も夜間休日に電話がつながった事がない、と患者さんや訪問看護婦さんがぼやいていたのを思い出しました…。

この調査の目玉は、

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英国の大手薬局チェーンであるBOOTSで、薬局店舗内に家庭医の外来を開設すると発表されました。
Times December 14, 2006
Boots to dish out healthcare at first high street GP surgery
Sarah Butler
Boots, the health and beauty retailer, is expected to host the opening of Britain’s first high street GP surgery next month after a trial deal with Bournemouth and Poole NHS Trust.

以前から、国会議員でもある大手スーパー創始者セインズベリー卿も、「スーパーでも外来やりますから」と言っているだけに、このトレンドは続きそうです。
日本でも

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最近は、2年に一度の「The Ashes」の話題で朝が始まる。
英国vs豪州のクリケットマッチのことで、今年はオーストラリアでの試合なので、時差の関係で早朝に試合結果が分かる。クリケットファンは日も暗いうちから起きだして(まあ今のロンドンは7時でも暗いけど)、試合経過に一喜一憂しているらしい。英国は5days matchの5試合をもう2試合も落としていて、屈指のspinnerで精神力に定評のあるPanecerをして、「英国のファンはもう勝利を期待してないよー」なんて悲観的なコメントをしちゃうくらいこてんぱん。

さて、英国の医療でも気になる記事がありました。
NHS chiefs to address issue of mixed-sex wards
By Colin Brown, Deputy Political Editor
Published: 12 December 2006 The Independent
http://news.independent.co.uk/uk/health_medical/article2067590.ece
病院に入院したら、病室が男女混合だった!というクレーム・スキャンダルが相次いだとのこと。

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1980年のThatcher政権下で医療の民間企業解放が始まったのは以前のブログでも述べましたが、ここで僕が最近気になっているのはIndependent Treatment Centres(ITCsと呼ばれる)という、緊急でない手術(例えば膝関節・股関節の待機的にできる手術、白内障手術など)と検査を担当するセンターです。こういった手術は頻度もある程度一定で、待機的であるから、沢山の病院で実施するのは非効率でコストもかかることより、選択と集中によってリソースと技術を集中させ、コストが低く技術の高い医療を提供しようとするものです。
というのは理にかなってますよね。人口10万人の都市で、3つの500床レベルの総合病院があって、各々が脳外科・心臓外科を持っていたら、各病院の手術件数はぼちぼちで、でもつぶれないからいろんな意味で効率が悪いのはあきらかですよね…。

初めはこのITCs、NHSで運営されていたんですけど、もちろん民間企業の参加を奨励されていて、ぞくぞく参戦してきました。なにせ£2billionの市場ですから…。
想像できますよね…、なにが起こるのか…。

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2006.12.11 11:20 |  医療制度 / 行政  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  tarogo  | 推薦数 : 1

不平等・格差・排除

日本でも話題となっている「格差」ですが。
マルチカルチャリズムを掲げて(ロンドンだけか、ケンリビングストン!)、EU内での移民の受け入れも容認し、多国籍企業MNCs(Multi-national corporations)の跋扈する英国では、想像できるかと思いますが、ほぼ単一民族国家でほぼ単一文化かつ移民もぼぼ見かけない日本の現状よりも、明らかに人々の間で「格差」があきらかでかつ問題となっており、政策の優先事項です。inequality、exclusionが毎日の新聞の話題となっています。
低収入(ジニ係数も増加の一途)とexclusionの関係が明らかで、その結果、健康指標の悪化、住宅環境の悪化、犯罪率の上昇、さらに地域の環境の悪化につながっていると言われています。

直接の解決事項として

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医療は現場が患者のことを第一に考えて頑張って無理して疲弊し、それに対して理解のない(いや不十分と言い換えた方がいいか)経営者や管理職、政府や行政の方向性の誤った施策や失策で、より状況は悪化して行くという悪循環が世界に蔓延している(!?)

BMJなんかでも「どうやって医療専門職は、いまや病院を管理しているマネジメント職〜製造業出身のMBAホルダーや元コンサル〜とコミュニケーションしていくか、なにがそれを阻むのか」なんて特集するくらい、その連携・協同の難しさに苦しんでいる様子。今回は『NEW STATESMAN』を読んでたら、その現場のうめきが、

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