激しい雨が降り続く休日当直、プチ回診を終えてTV欄にサスペンスがないのを確認。
尻が重くてなるべく見えないところに追いやっていた、書きかけの論文を取り出して。
BGMはジャズ、エアコン温度は24度、1杯のブラックコーヒーと環境は揃ってしまった。

 あとは書き始めるだけになり天井を見上げた途端、美味しい論文って何?がもたげる。
いくら素材が良くても調理がヘタならダメ、調理が上手でも素材が悪ければダメ。
私は良い牛の肉なら塩こしょうだけでもOKですが、他人に食べてもらう時はダメ。

 程良い調理と雰囲気作りのために、皿・ナイフとフォーク・テーブルクロスまで。
フッと鼻に抜ける香りも舌に応えるスパイスも、オーケストラのように調和が大切。
どこでも食べられる物なら誰も寄りつかず、ましてやお金を払ってテーブルに着かない。

 論文を書くことは料理だ!となった次第。
いくら素材が良くても、方法がまずければ良い結果も出ない。
素材も方法も良くても、考察がなってなかったら読むに耐えない。

 そこへ、お気楽精神が入り込むと。
「出された料理が全て美味しいワケない、五目チャーハン全ての素材が美味いなんて!
 味の良い部分とそうでない部分が混在するから、美味しいところが際だつわけで。
 1つの論文には、1つのキラリと光って美味しいところがあれば充分」と勝手に決めて。

 その上、趣味の漫才や落語で培ったツカミが決め手と遊び心。
「今日はこのくらいにしておいてやる」の吉本新喜劇風も忘れない。
ニタニタしながら医学論文を書くのは、世の中広くてもあたしだけかも?

 BGMで足はスイング、太い指はキーボードぱしょぱしょが3時間。
データ整理1ヶ月に構想3ヶ月と下調べ2ヶ月で、脳みそ内で熟成2ヶ月だから。
昼食はさんで2時間1本勝負、殆ど書き上げて冷えたコーヒーを啜るMIHIシェフ。

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1;ナメクジは温度変化が分からない

 カンカン照りの太陽の陽を浴びて熱くなっているコンクリートが、分からない。
水分たっぷりの自分の体に自信があるらしいのが分からない。
コンクリートの上を光る筋を残しつつ進み、体の摩擦係数がドンドン上がっていても分からない。。
体の水分が失われていっても、感覚が鈍いのか我慢強いのか分からない。

「太陽がまぶしいから、今はきっと夏じゃろうねー。早く秋にならないモンかねー」
危機が迫っているのに、どうしてこの程度で済んでしまうのが分からない。
そのうちに、「ありゃ?エラクからだが重くなってきたけど・・・」となって。
その時には既に手遅れで、体がコンクリートに張り付いているが自分では原因が分からない。
「ここで雨が降れば、全く問題はないのだケド。」なんて、ヤツの危機管理が分からない。
容赦なく照りつける太陽に、体中の水分を奪われて初めて気づく遅さが分からない。
ナメクジは温度感覚がないから、季節感が分からない。

2;ナメクジは酒には鼻が利くが、酒の飲み方が分からない
 直径10cmの浅いお皿に、飲み残しのビールで十分だ。
植木鉢の横に置いておくと、何処からとなく集結する。
鼻が何処にあるのか知らないが、水とビールをかぎ分ける能力を持っているらしい。
花粉症や風邪を引いたら、鼻水を垂らしてニョロつくのだろうか。
ナメクジ用のティッシュを見たことがないから、どうやって鼻水を拭くのか分からない。

 ビールに鼻が利くことは確かだ。だが残念なことに、酒の飲み方が分からない。
ビールのプールに向かって、死のダイビングを試みてしまうのは何故か分からない。
うひゃうひゃ言いながら、ビールの海で泥酔したまま昇天する。
二日酔いという言葉を知らないようで、意識がなくなるまでがぶ飲み状態だ。
あの酒の飲み方は、如何なモノかと・・・。
私でさえも、ビールの風呂で溺れたことはない(ビール風呂に入ったことがないけど)。
だから、ナメクジは私以下であることは容易に想像がつく。
酒の飲み方を教えてやろうと思っても、ナメクジ用のグラスがない。
どうやってナメクジの酒の飲み方を教えるのか、その方法が分からない。

 すでにビールのプールで、水分が抜けて脱水症になっている。
たくさん飲んだあとは脱水症になるから、水分補給が大切なことも教えてやりたい。
だが、ナメクジの脱水症はどんな症なのかが分からない。

3;ナメクジは、何処に脳みそがあるのか分からない
 ミミズや蛇は頭が少し膨れていて、前後が分かりやすい。
ナメクジは前後の大きさが殆ど同じで、進む方向でやっと頭が分かる。
カタツムリほどの、はっきりとしたツノが何処にあるのか分からない。
ヤツが後ずさりをしていたら、シッポを頭と思うかも知れない。

 頭が分からないと言うことは、頭脳の大きさも分からない。
つぶらな瞳も分からなくても、脳みその位置くらい判断したいモノだが。
頭をこづいて「コレ、しっかりせんかい!」と言って、激励してやりたい。
せめて頭の位置が分かればいいのだが、それを知る方法が分からない。

 どうして私の身近にこんなヤツがいるのか、私には分からない。
しかも、前日ビール皿に20匹ほどが絶命していたのに。
雨上がりの翌朝覗くと、宴会場のナメクジの数が3倍に増えていた。
あいつら目が悪いのか、アホなのか。はたまた両方か。
一度、頭をトンカチで叩いてやらなきゃイケンなーと思いつつ。
どっちが頭か分からない。責任者出てこい!

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私は、多くのコミュニケーション障害患者さんのお世話をさせてもらっておりますが。
「はたして今、良い気持ちで過ごされているのか?」を考えたことがありますか?

医者歴30年の印象と比べてどうだろ?と、経験年数がまちまちのナース・介護士に聞くと。
「まあまあでしょ」「最近機嫌が悪そう」「かなり良いんじゃないですか」
同じ時期の同じ患者さんでも、様々な答えが返ってきます。

担当が変われば評価も変わり、時系列的に検討しにくいようです。
果たして、患者さんは良くなっているのか悪くなっているのか。
患者さんの間で比較してどうなのか?行っているお世話に反省点はないのか?
ただ経管栄養を行い、綺麗にして、排泄を整えれば全てOKなのか?
離床して車いすに乗り、聴きたくもない音楽を聴かされてOKなのか?
積極的にアプローチをする必要はないのか?上げればきりがない疑問。

コミュニケーション障害患者のQOL評価に、共通認識が得られる基準があったら・・・
と言うことで、私が勝手に考えました。抄録は、こちらです。
私のホームページに、全文もご用意しました。前向きなご批判を!
---
コミュニケーション障害患者のQOL評価;「ゆおびQOLスコア」<抄録>

<はじめに>
 コミュニケーション障害患者のQOL評価は困難であるが故に、
積極的にアプローチする必要がある。コミュニケーション障害患者
のQOL評価法を試作・試行し、医師歴30年の主治医の印象をVASで
変換した値と比較した。予備調査として作成されたQOL評価のための
チェック項目は、(A)身体(B)精神(C)活動性(D)社会との交流
(E)血液検査に関する合計19項目であった。クロンバックα系数値
をもとに項目を省略し、QOL評価のためのチェック項目を作成し直し
た。
<方法>
 ADLレベルB患者(以下B群)7例を対照にコミュニケーション障害のあ
るADLレベルC患者(以下C群)13例のQOL評価と主治医の印象をVAS
にて測定した。評価は開始日と3・6・9ヶ月後に行った。修整した
スコアを用いて、各症例の項目合計スコアとVASの値との相関を検討した。
<結果>
 B,C各群の調査項目のクロンバックα係数は、C群9項目で0.7で
ありB群8項目で0.6であった。項目の合計スコアとVASの値の
単相関係数を計算した結果、C群で13例中10例、B群で7例中2例に
相関を認めた。
<考案>
 クロンバックα係数の値から見れば、C群での「ゆおびQOLスコア」
の評価項目は妥当であった。C群でのQOL評価と主治医の印象に相関を
認めたことから、「ゆおびQOLスコア」はコミュニケーション障害患者
で客観的なQOL評価が可能である。
<結論>
 「ゆおびQOLスコア」を用いてコミュニケーション障害患者のQOLを
判定し、クライアント間での比較や時系列的に見ることによって患者
のQOLの向上に役に立てることができる。
詳細は、次のpdfファイルにて。
ゆおびQOLスコア;pdfファイル(pdf227KB)は、こちらにあります。
http://www.c-able.ne.jp/~mihi623/

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毒とるMIHI
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