奥様が腰を痛めたので、偶然帰省した下の娘と買い物に行き。
私に「夕食はナニが食べたい?」なら、「牛の肉」と応えるのは聞く前に想定済み。
すき焼きと決めれば、目をつぶっても材料は買いそろえられるほど男の料理。
買い物から帰ってしばらくまったりしていたが、突然立ち上がり仕込みを始める。
大きめのお盆に投入する野菜を積み上げて、使った道具も同時に洗ってスピーディ始末。
30分少々で肉以外がテーブルの上にスタンバイすれば、独り作戦会議。
台所に殆ど立たなかったボクのオヤジが、唯一取り仕切るのがすき焼きだった。
作り方は熱した鉄鍋に牛脂を塗りたくってから、おもむろに肉を乗せ。
直ぐに砂糖を振りかけ、その上からまんべんなく一気にジューッと言わせる。
その作り方が当たり前と思っていたら、野菜を敷き詰めて割り下を予定量の1/2を注ぎ。
野菜から湯気が出始めた頃に、肉を並べてトッピングして残りの割り下を注ぐ。
フタを乗せて煮込みが始まり、肉の赤みが消えたらハイッかかれエー。
その方が安い肉でも軟らかく、いつもの方法なら肉汁が野菜に染みこんだのを楽しめる。
肉の良し悪しに明らかな差が分かる、肉焼き優先すき焼き調理システム。
けっこう良い肉を買ったけど、たまには気分を変えた作り方で行こうとなった次第。
恐らく他所のお家では出番がない食材が、高野豆腐。
野菜から出る水分が割り下を薄めるのを防ぎ、つゆだくの高野豆腐は仕上げにいただく。
途中で食べてはならないのは、噛んだ時に表面とは段違いに熱い汁の攻撃があるから。
こいつは冷えても、甘辛いジューシーな食感をエンジョイできる楽しみがある。
などと思いつつ帰りの新幹線に気をとられて、高野豆腐を入れるのを忘れたドジな私です。
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「MIHIセンセえー、MIHIセンセえー」
「ここや、ここや。トイレッ!」
「何してるんですかアー」
「トイレでできる事って言えば、決まっとるやろ。女装で花笠音頭か、腹踊りで乱舞か。
そうじゃなかったら、んーと。歩幅前進のトレーニングするんは、あんたぐらいや」
「そう言う意味で聞いたんじゃなくてエ」
「ワシみたいな修行僧は、トイレとは修行の場じゃー。なんてな」
「何が修行僧ですか、煩悩まみれのクセに」
「そう言えば、この間1つ減ったからなー。聖人に近づいてしもうて、ホント参ったわ」
「じゃあ、107個ですか?」
「単位が違うッ。拙僧は3万8千9個。あ、3万9千じゃったかな?」
「それは誤差範囲ッ」
「煩悩を断ち切る修行で、よそんちのトイレ掃除をさせて貰う宗教があったやろ?」
「ホントですかア?うちへ週1で来て欲しいわ、息子が飛び散らして汚すモンで」
「そんなヤツ見たで。ワシが中学生の頃、すなはち紅顔の美少年時代とも言うけど」
「ゼッタイ言いませんッ!」
「そういうことを言うあんたは、修行が足らんッ!」
「んで。どうして、よそんちのトイレなんですウ」
「よー知らんけど。最近、ワシもフローリング・メンテの趣味が増えて。
トイレって結構穴場ナンよ、ホコリとかヨゴレとか。用が済んだら直ぐ出るから」
「んで、トイレをどうするんですウ」
「先ず、クレンザーを着けたスポンジで擦るんよ。雑巾で綺麗に拭き取って、ワックス。
ピカピカやでー、気分爽やかーみたいな」
「そこまで言うなら、あたしんちもオネガイします」
「まだまだ修行の身ゆえ、あんたんとこみたいな過激な場所はムリムリ。
それでは拙僧、修行の旅に出るとしますか」
「帰ってこなくて結構ですよー」
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我がエッセイストとしての師匠(東海林さだお)は、お店のカレーライスで文句を言う。
お店で食べるカレーは汁が少ないから、倍増しろ!としつこくエッセイで訴える。
弟子としては、「ハイ、あれじゃ白ご飯にカレーをトッピングですよねー」なら良い。
そう言えば事を荒立てて、師匠の怒りを買うこともないだろう。
「MIHIセンセは、カレーいただき道指南として破門を言い渡す」となれば、悩みが増える。
次の師匠を誰にするか?と思う時、ツチヤケンジお茶の水教授しかないのが情け無いかも?
それはさておき、ここで断腸の思いで師匠を正しい道に導かなければと思う。
確かに外で食べるカレーは汁成分が少ないから、白ご飯が余ってしまう。(経験有る?)
だからといって、カレーをチマチマでご飯てんこ盛りは悲しく腹も立つ。(金返せ!)
そこで師匠は、カレー倍増の訴えを世間に知らしめたわけだが。(常に訴える範囲が狭い)
賛成したいところをグッとこらえて、思考回路にバイパスを造ってみたい。
殆どのカレーに通用するが、タイカレーとか本格的インドカレーは敢えて考えない。
汁がビチャビチャで白ご飯に染み込んで、具材が引き潮の砂浜の如くパラパラはダメ。
ドロリ感著しく銀色カップ別仕立てには、ゼヒ行っちゃって下さい。
ご神体海渡かゴッドが海を渡る時みたいに、ご飯を真ん中で左右に泣き別れ。
あとは、どちらかの白ご飯の山に心ゆくままドロドロかけていただいちゃって下さい。
カレー部門をエンジョイしまくれば、「あのー、スンマセン。お茶碗とお茶」の一声。
殆どのカレーショップでは、付け合わせに福神漬けが定番だから心配ご無用。
貴方がとっても運の強い人なら、3つの舛にらっきょを含む3種類の漬け物があるはず。
「お茶は、ゼッタイ熱くしてね」を忘れないことも肝腎だ。
「ハイ茶碗と、熱湯で入れたほうじ茶ですけどオ」に、笑顔で言いましょう。
「お箸を忘れちゃいけないね。茶漬けには箸1膳でしょ?」と。
「お客さん、困りますねー。うちは、茶漬け屋じゃないんですから」と言われたら。
「じゃあ、今度からカレーは汁ダクで。オネガイね」と言い返しましょう。
「白ご飯の残量を気にしながら食べたら、心底カレーをエンジョイ出来ないぞッ!」とも。
007は2度死ぬけど、ドロリカレーは茶漬けで2度目の人生で蘇る。
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団塊のカメラへ注ぐ愛
バカチョンのデジカメから、デジ一に換えて仕事をすると良いな!は2,3日だった。
先ずはピントが決めやすいし、使いやすいレンズで軽いピンぼけも減った。
そのおかげでファイルサイズが10倍になって、3cm四方に縮めると酷いモノで。
写真1枚3.5MBをカルテサマリー用に縮小させると、30KBと果てしなく小さく。
出来はよく見ると(本気で)、流石にシャープな出来になるが(そうあって欲しい)。
モノクロレーザープリンターの甘い解像度じゃあ、差が分かりにくい。(ムムム・・・)
娘が処分しかけて復活したインクジェットプリンターなら、許せる範囲(タブン)。
ところが古い300万画素の仕事と、「何処がどう違う?」に答えられない体たらく。
結局は重いデジ一でやたら大きいデーター保存カード、目立つシャッター音(ウウ・・)。
如何にも凄いことをしているようで、撮影中にスタッフが見ると必ず質問してくる。
「ナンに使うんですか?そんなでかいカメラで撮影して」
「ワシが褥創(床ずれ)をデジ一で撮影したら、あんたのヘソから花が咲くんかッ!」
「ワケワカランッ!」の賞賛の嵐の中、「病棟ののデジカメ写真と出来は同じやわ」。
「ウグググ・・・見る人が見ると、違いが歴然と言うか微妙というか」
「ワカランなー。お金出したほどじゃないような、そんな気イせん?なあ、みんなア」
「カメムシのケツの穴みたいな、君らのメン玉じゃワカランやろなー。ハゲシイ違いが。
ワシみたいな、ツタンカーメンの目ん玉やと。あらま、こんなにちゃうわ!やで。
どうせ君らのカメラはゴミための横に置いてるんやろけど、保管状態もエエ訳ないし。
レンズカビだらけで撮った写真は、あんたの脳みそと同じピンぼけだらけ」
「またまた、ワケワカランッ!」
と言うことで昨日、¥100ショップに走りインスタント・ドライボックス制作。
湿度制御が電気なら¥3-5万、カメラ屋の乾燥剤なら¥1500-3000。
¥100ショップなら、デジ一1台小分け専用で1ヶ¥500(消費税別)。
共に¥100の乾燥剤+入れ物で¥200。
乾燥剤の入れ物にプラスチック製は、磁石が付いて居ればメディア保護のため不可。
この磁石を上手に外して、両面テープで内側に貼り付けると仕上げが美しい。
乾燥剤は3-4個にしておかないと、乾燥しすぎるのもカメラとレンズにはダメ。
これにて、湿度40-50%はカメラグッズ理想郷。
これ以上の乾燥剤追加は、駆動部分のグリスやレンズ間接着剤が乾燥してガビガビになる。
底に柔らかい布を敷けば、安い・速い・格納場所調整可能のドライボックス出来上がり。
小さなデジカメなら5,6台でもOKの気軽に出来る防湿作業。添付写真はその成果。
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ミニコミ誌に、パエリアの写真を見つけたのが運の尽き?
分かりにくい地図を頼りに、探し求めてやって来た田舎の小さなレストラン。
駐車し放題の空き地に、車を寝転がせて置いても良いような気になりつつ。
ガラスドア越しに覗くと、中はひっそり開店休業状態「一応やってますウ」。
脳みそを横切ったのは、宮沢賢治の「注文の多いレストラン」。
2時間後の勝手口ゴミ箱に、MIHI夫婦の骨がゴロリとかはゴメンですウ。
入るのを3秒躊躇していると、中のおばちゃんと目があって踏ん切りがつき侵入。
「何処でもよろしいですよ」と言われても、何処に客が居るのやら?ワシらだけじゃんッ!
手は奥のテーブルを指し、「食べて精算するまでは、ゼッタイ逃げられないかんね!」風。
お尻に刺激がある固い椅子に腰掛けると、目の前のチラシが気になる。
「クリスマスディナー、30人まで」って言っても、クリスマス後2日目。
「あと30人分残ってますけど、如何ですか?」を訴えそうな目が気になりつつ。
壁を見れば大きな写真入りで、「冬は熱々のパエリアは如何ですか?」。
思わず「やっぱ、冬はナベ。ナベならパエリアですよねー」、写真に指をさす。
でも初体験は夏の終わりじゃったけど、よろしかったでしょうか?みたいな。
「あらら、懐かしいスパゲッティナポリタンもあったりして」で注文。
生ビールがあるはずもなく、瓶1本ちびちびウグウグしていると。
香ばしさをちょっと通り越した香りが漂ってきて、「もちょっとであの懐かしの・・・」。
「これって注文したヤツですよね、ドライパエリアでしたっけ?」を飲み込んで。
1/2に縮んでしまった色白ムール貝(もしかしたらホントのバカ貝?)は、貝柱は力持ち。
フォークを差し込むと、貝柱が「何すんのオ、嫌がってんじゃん」と力むから。
フォークに捻りを加えて、ミシミシと貝殻が嘆くのを無視すれば身と殻が泣き別れ。
身の芯から出てくる汁は異常に熱く、味蕾(舌のブツブツで、味を感じるところ)35個焼死。
取り皿を置きながら、「火傷しないように」って言われても手遅れだぜイ。
舌がピリピリして、もう味がワカランぞッ。
せっかく出来上がったサフラン色の海鮮チャーハンを、またまた熱したお米の乾燥具合。
当然ナベの底はへばり付いた米ばかり、隙間をびっしり埋めてフォーク攻撃に目一杯抵抗。
意地になってフォークを差し込めば、ガリガリ乾いた音が耳に新鮮かもオ。
アサリの身は完全に水分を失って、殻の端っこに情け無い姿でへばり付いている。
エビの殻は、厨房火事後に発見された残飯で見ることが出来そうな半焼焦げ焦げ。
何もかもが脱水症か半火傷だから、歯ごたえだけはこの世のモノとは思えない修行状態。
かりんとう状態になったエビの殻を、ポリポリやってはビールで流し込んでいると。
「お待たせしましたア、ナポリタンでエーす」
「ヲイヲイ、。れって、ハヤシポリタンとちゃうんかいッ!」
薄めのデミグラス色の汁に沈みかけているパスタは、どろ船のカチカチ山タヌキ状態。
「ナポリタンって、こんなだったっけ?」
ブブッと吹き出した奥様に、「ホントにこれナポ」まで言いかけたら。
後ろを指さすサインは、「後ろに、おばちゃん居るわよ!」。
帰りの車の中は、超ドライ・パエリアとハヤシ・ポリタンで涙が出るほど笑って。
パエリアでこれほど盛り上がる事が出来るレストランは、タダモンではないと思った夜。
あと5分で家と思った途端に歯の間から固い米粒が外れ、笑うパアエリア初体験は終わった。<完>
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「おろ?これって何て言う貝やろ?真っ黒で怪しくデカイし、ドブさらいで出そうな貝」
「そんなのを知らないの、バカ貝って言うんだけどねー。あ、ちょっと失礼」
外科の教授がトイレに消えると、講師のセンセがニタつきながらボソリ。
「嘘やからな、それはムール貝って言うんじゃけど。騙されたフリしとってね。
それだけで教授は機嫌が良いんだからナ、頼むよ。マニラまで来て、気イ使うなー。
次期T病院の院長を狙っとるんで、しゃーないか」
「そんなん、オヤジギャグでも何でもないやないですやん。まっ、エエか。
そうです、それはバカ貝ですッ!でエエんですね?簡単やで。金づるは大切にしなきゃ。
教授が椅子につくなり、この貝もボクもゼッタイバカですッとでも叫びましょか?」
「そこまでやると、いくら何でも教授も嘘がばれたのに気がつくから。ダメえ」
こんな会話は、30年前のマニラのとあるレストラン。下調べ通り、海岸縁にあって。
沈む夕日を眺めつつ、よく冷えたサンミゲル・ビールをいただくのがお似合い。
内科お気楽大学院生3人と外科教授と講師だから、グダグダしている部屋に電話がかかる。
「あのー、MIHI君達は晩ご飯どうするの?」
「そら、センセに奢っていただけるなら。是非ご一緒させていただきたいと。
ここの貧乏大学院生一同、意見一致ですウ」
「まあ、物価は安いし。ボクは君らよりは金持ちだし、そうですね奢りましょ」
観光スポット調査隊長の私は、有名スパニッシュレストランのチェック済み。
タクシーの乗り込めば、直ぐに口から出る何タラスペイン風名。
巻き舌英語の「イエス、なんたら**」、走ること15分。
「さて、何にしますか?先ずはビールと。銘柄は・・・あ、サンミゲルしかない!」
「センセ、パエリアっちゅーモンがあるらしいやないですか。それ行きましょ」
「あ、あれね。良いですよ」
「もしかして、センセは食べたことがあるんですか?赤坂辺りで?」
「イエ、スペインで」
「そらホンマもんですなー、凄いわ。本場とは遠く離れてるけど、マニラで初体験ですわ」
「あとは何にしましょか?」
「適当に見繕って、センセが頼んでいただけません?大学通りの喫茶ならねー。
ハヤシライスとか、スパゲッティナポリタンとか。ミートソースとか、知ってるけど」
「あれは日本だけでしょ?じゃあ適当に・・・」
外科の教授直々にあれこれ注文してるけど、奢りと思うと気が楽で言いたい放題。
「センセ。なるべくでエエですから、日本じゃ食べられないものをいただきたいですねー。
ゲジゲジの天ぷらとか、ゾウリムシの躍り食いなんてのはイヤですよ」
「そんな下手物は、ボクもお断りで」
小瓶だから5人飲み助じゃ一気に10本は直ぐ空になり、追加も5本単位。
15本が空いた頃にお出ましのパエリア5人前は、タライサイズの黒い鉄ナベ?
貝やらエビやらワケワカラン魚介類を、黄色いご飯の上にばらまいて登場。
「センセ、これって。海鮮カレーチャーハンとちゃいますかア?」
「MIHI君、カレーの匂いしないでしょ?」
「あ、ホンマ。漢方薬みたいなクッサイ匂いじゃけど、ビールが有れば我慢出来そう」
これがボクのパエリア初体験であった。
そして昨夜、MIHIセンセ夫婦は「笑うパエリア」の初体験になるのだ。
<続く>
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クリスマスはやっぱ柿に日本酒やね!と言うことになるんでしょうか?
わざわざ辛口と言われても、甘ったるい日本酒のお燗は鼻につき胸焼けもする。
だから買ってまでは飲もうと思わなかったのに、4合瓶は2日でなくなり。
追加も同じ運命をたどってみると、次は1升瓶を買うしかない!となった次第。
敢えてラベルに書かれた「超辛口」は大げさだけど、確かに甘ったるくなく。
啜ったときにベトベトした感じが残らないのが気に入って、思わず1升瓶ッ!
これがフルーツに合うんですわ、ホント。新潟の酒。
柿に日本酒は合うとは聞いていたけど、まさにその通りでして。
写真は今朝の朝食、柿+ショットグラスの景虎(超辛口)+コーヒー。
柿3ヶにショットグラス8分目が適度な感じで、すっかりオヤジしちゃいました。
「ウッ、美味いッ!死ぬウ、でも死ぬ前にもう一杯ッ!」みたいな。
約200枚の年賀状も出来たし、投函すれば一安心。
殆どパソコンがやってくれたのだから、お芋を焼く間に一丁上がり。
今日もグータラ読書三昧、昼食は美味いと情報を仕入れたラーメン店。
先日、施設の会議で吠えた「各部署の売りっちゃ、何?」。
言い切るだけが能じゃないから、A4で1ページ。
そんなら書いたろやないか!を30分で仕上げ、楽勝やこんなん。フンッ!
ちょびっとお酒が、MIHIセンセの脳みその回転をスピードアップする。
確か沖縄の長生きジッちゃんは、朝酒の習慣無かったっけ?言い訳の朝。
添付したのは本日の朝食、4合瓶の首上部にティッシュでボウタイ風。
注いだときに垂れてくるのを受け止めるお洒落をしておりまする。
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「こんな粗大ゴミは、はよう山に捨てるかこんがり焼かんとあかんで」Kばっちゃん。
「そないなこと言うても、まだまだ使えるとこあるやろ?」
「そうやろか?猫またぎ(猫もまたいで行くほど食べるところが残っていないこと)やろ」
Kさんは私と同郷で、我が母校(白の麓の丸亀高校)の近くで生まれた。
月一回外来に車いすで登場するといきなり讃岐弁は、漫才が始まったような雰囲気がある。
聴診器までたどり着くには少なくとも5分を要し、彼女も私も楽しみの時間である。
会話の中に、醤油豆・タクアンきんぴら・塩あんの餅など懐かしい言葉を散りばめ。
山口じゃあり得ないことが多く、ナースは「センセの田舎がヘンだから、センセも」。
「白味噌のお雑煮は餅の中にアンコがないと、お正月が来たように無かったモンなー」
「うー、気持ち悪いイー。餅が裂けたら、白いおつゆに茶色いアンコがドローッなんて」
「アンコはもちろん塩だけで、甘くないワケよ。それより山口のいとこ煮は・・・」
「いとこ煮はエエでしょ?」
「カボチャとアンコを一緒に煮込んで、何がいとこじゃ。完全他人やないか!」
他愛のない郷土料理批判は、何処まで行くか計り知れず。
醤油豆は手間暇かかってる割には見た目が地味だけど、甘辛さと香ばしさ抜群。
昭和天皇は香川県に来られて、醤油豆を皮を出さずに召し上がったと親から良く聞いた。
私も歯だけは丈夫だから、醤油豆の皮は出さずガシガシと香ばしさをエンジョイする。
煎り方や汁につけ込む時間、汁の味付けはそれぞれ個性があり食感に影響を与える。
山口で手に入る醤油豆は、砂糖の量が多いのかやたら甘く。
しかも煎り方が足りないか、汁につける時間が長すぎるのか。理解に苦しむ製作方法か?
噛みゴタエが気に入らないフニャフニャ感、名前だけの醤油豆に失望しつつ完食してしまう。
ホントの醤油豆は充分煎ってあり、皮が破れて穴が空いているのも良い。
完全防備の上品な皮を被ってちゃ、「あのー、いただいて宜しかったでしょうか?」
如何にもよそよそしい感じが、庶民のための醤油豆には似合わない。
それより「あーらら、こんなとこ破れて。さぞやハゲしく煎られたんでしょうなー。
エエんですよ、それで。それが味わいを深くさせ、いただく幸福感に直結するんですネ。
そこまで腹を割っていただくと、あなたの潔さは心底痛み入ります。
30回ほど噛みしめて、いただきましょう」
こうして生粋の醤油豆は我が血となり肉となり、時々皮下脂肪になる。
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12年使った冷蔵庫がとん死したのに気付き、昨日の午前中はあたふた。
「冷えていないビールを飲むなんて、まるで上海のプチレストランじゃん」
「超辛口(私には程良い辛口)の越乃 景虎」をズズッと啜れば久しぶりの日本酒。
先日訪問診療先でもがせてもらった柿をアテにして、
「G(地元の辛口酒)は甘くて飲む気になれないけど、これはちゃうねー」
冷やでたちまち4合瓶の1/3が空気に変わるのは、お手伝いが「あ、結構美味しい」だから。
超辛口「景虎」をエンジョイして、ながら読書しつつ大河ドラマ。
こっちの景虎クンも川中島で頑張ってんじゃん!、追加購入を決める超辛口2本。
あと10日もすれば年賀状書きをしなきゃ!と思いつつほろ酔いの時は流れた夜。
雨戸を開けると、刈りたての頭のような木々が目に入ってきて。
昨日の庭師の成績を再チェックし、カットの思いっきりの良さ。
「なーるほど、そう来るか!」、ある意味作り上げるという作業には参考になる。
既に素人庭師がカットしていたアベリアも、更に切り込みが入り気持ちすっきり。
あの作業中から開始した、論文執筆の頭脳労働もつきたての餅ほど。
あっちにくっつきこっちにへばりつき、カタツムリスピードで進む。
「まだペンも真っ白い紙も要らないし、キーボードを打つときではない」とまったり。
データ整理も2/3終えて、その段階で考案のところは僅かずつの進行を見せ。
書き始めて1ヶ月ほどで取りあえずの形が出来上がり、それからは何もせずに出番待ち。
ひたすら時が熟すのを待つと、春の新芽のようにむくむくとアイディアが現れ。
形だけは論文の様相で、再び1-2週間熟成させると言えば格好は良いが放ったらかし。
休日当直の時に、MO保存のファイルを開き推敲を開始し5月に間に合わせればOK?
この20年間ずーっとこんな態度でも、内容を気にしなければ論文なんて書けるもの。
常日頃の「書くことは格闘技」で、ちょびっと戦う毒とるとして生きてゆこうと思う。
論文が書けなくなったら(恐らくあと12年くらいのモノ?)、医者を止め。
最後のエネルギーを貯めて、超辛口を舐めながら「西田幾多郎全集」を紐解きつつ。
医学じゃない博士を狙うかな?などと、取らぬ狸の皮算用のお気楽は続く。
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楽しい会話をエンジョイしつつ、ホテルへ帰って来ると。
3つあるエレベーターの真ん中、朝から6階でドアが開いたまま。
ボタンを押しても動かなかったのが夕方も同じ位置で、TVで賑わうシンデレラ製?
MIHIセンセ危うきエレベーターに近寄らず、駅の土産物街へとって返す。
細やかな気遣いのMIHIセンセは、はるか山口に思いを馳せ思い出す。
腰の低い(曲がっては居ないけど)シルバー人材センター派遣、ジッちゃん守衛さん。
MIHIセンセの暇つぶし図書室改造に、大いなる尽力のお掃除おばちゃん。
MIHIセンセが学会中、お土産偵察隊隊長MIHI奥様お勧めコーナーへ一直線。
「これはまあまあ、でもこっちはX」をナビゲーターに、奥様が試食2度のお菓子。
口の中でサッと溶けシナモンの香りがほんのり、軽さとお値段手頃が一番!を買い込み。
今夜も冷蔵庫にワインと酎ハイ、テーブルにコンビニおつまみがスタンバイのホテルへ。
翌日は半日定期観光バス、バっチャンバスガイドは会社最高齢とか。
「えー。新しくなりました金沢駅前は、3000枚ガラスと鉄骨で出来ておりまして。
掃除はロボットがするんですねー。まあIT満載の設備でございまーす」
シーンとしているから「ハイ、普通はここで拍手なんですけど」。
「それって、ハイテク満載とちゃいますかア?」とは突っ込めない。
強要されて、仕方なしにパショパショ拍手する乗客5,6人。
県の人口118万人のうち45.5万人がこの市に集中し、活気溢れて設備投資充実。
元旧制4高の校舎は近代美術館に改造して、徳田秋声・室生犀星・西田幾多郎続々登場。
4高の学生さん達は、2重にも3重にも西田センセを取り囲んで話を聞いたらしい。
「MIHI君、ボクの善の研究は37ページで進んでないようだけど・・・」
「あ、西田センセ。次のページを読み始めると、前のページの内容がすっ飛んで。
しかも睡眠学習に突入するんですウ、目覚めるとワケ分からんトです」(エセ九州弁)
こんな会話が聞こえてきそうな美術館を後に、兼六園へ向かうバス中。
私の叔父(田舎の造り醤油屋で庄屋の長男)も、旧制4校経由東大だったような。
ボート部や野球部等の写真が、優勝カップと共に元教室の壁に飾られていて。
色あせた写真の中はみんな坊っちゃん風、笑顔は家柄の現れ?(良いとこのお坊ちゃん)
前田利家も家柄を利用して乱世を生き、加賀100万石を維持していたようで。
加賀100万石の土地はダテには栄えていなかったから、歴史的なモノふんだん。
<続く>
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