<あららー、そんな境地に!自分のことを、カリスマって呼んじゃってエエんやろか。
しかしなー、呼吸音が足で感じるなんて凄すぎイ?あ、ケータイバイブじゃん>
「誰や、人が機嫌良く聴診してんのに。ええい、プチッと」
「外来中に電源入れるからですよ、端から切っときゃエエのに」
「ハイハイ、ブチッと」
「いちいち擬態語を入れなきゃ、動けないんですか」
「バシッで、宜しかったでしょうか」
「その心は、あたしをぶっ飛ばしてしまった訳ですね」
「ペコリ、ポリポリ。はーあッと」
「意味分かりませんけど。余計なことしなくて結構、処方箋書いてくださいませネ」
「ヘロヘロ」
「ハイハイ、疲れたワケですね。あと1人で外来終了ですから、ギュギュッ」
「それって、ワシのエネルギー源を絞ったワケね」
「フンッの、Pさーん。どうぞオ」
「どうね、元気じゃった?」
「元気なら、こんな所へ来ん」
「確かに。んで、胸の音はフツーじゃ。心臓が右側で、弁膜症の音がザービュー。
いつもと変わりないし、脈の飛びも変わらんね。んじゃ、お薬ね」
外来から撤収しようとした時、「センセ、病棟からお電話ア」。
「居らんって、言うてエエよ」
「こらあ聞こえてる!って、言ってます」
「耳だけはエエじゃから」
「んで伝言入れたのにその後から、ケータイが繋がらないって」
「伝言っちゃ見方が分からん、消し方は知ってるけど」
「んもー、信じられないワ。どれどれ、あららー、着信歴もゼンブ消えてる」
「ワシは、怪しい電話には出たくない人だかんね」
「どういう人かなんて知りたくありませんけど、この番号は怪しくないでしょ」
「他人のケータイに伝言を入れるなんて、不埒な悪行三昧。どーせ、出会わない系」
「それも、意味分かりませんけど。ガツッ」
「タッタッタッタ・・・コンコン、コンコン」
「ちょ、ちょっと。それは?3つだわ」
今時の若いナースに丑の刻参りをどう説明して良いか悩む、昼前。
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