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2012.01.31 19:33 |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  趣味  |  その他(一般)  |  毒とるMIHI  | 推薦数 : 0

どっちがニンチ

「あらまあ、お久しぶりですわねー。お元気でいらっしゃいました?」
「ヘッ、そうでしたっけ。そ、そうですよねー。お久しぶりでした」
 <この度の入院で、顔を拝見したのは初めてだと思うんだけどなー>

「10年前の2月18日に、ここでお世話になって」
 <確かにそうかも知れん、日にちまで正確だモンなー。ゼンゼン覚えてないけど>
「ほらほら、開業医のQセンセがあたしを診てセンセに紹介して>

「Qセンセって、何処のセンセじゃったっけ?」
「あらヤダ、お忘れでした。まだ惚けるようなお歳じゃ無いのに」
 <思い出せんなー、あとで長谷川式してみた方がエエかも>

「で、ここへ来て」
「10年前なら、計算は合ってるなー。そ、そうですよねー。やっぱ」
「あたしも歳だし、糖尿も血圧も酷くて。Rセンセは手術したら危ないって」

「ワシの知ってるRせんせなら、そう言うかも知れんね」
「んで、Bせんせが仰ったでしょ。どうせ危ないなら、一か八かで手術って」
「そこまで言っちゃったワケですね、手術で勝負とは。Bセンセって、誰?」

「んで、回復室に3日もお世話になって」
「うちには回復室は・・・」
「でも、手術は成功したって」

「ワシは、内科じゃけど」
「あらま、そんなご冗談」
「んじゃ、ちょっとゲームしようかネ」

「あらま、負けたらどうしましょ」で別室へ消えて20分後。
「センセ、21点です」
「ビミョーじゃね、ギリや。ワシも満点取れるかどうか、自信がないモンなー」

「エエとこ、23点(語尾上げで)」突っ込むナースZ。
「一応ワシがフツーで、患者さんは軽いニンチと言うことで決着やね」

 余りにも鮮やかなバッチャンの記憶に、どっちがニンチか不安になった朝。

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2012.01.30 18:51 |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  趣味  |  その他(一般)  |  毒とるMIHI  | 推薦数 : 0

午後のウソつき

「センセ、父も98歳ですから」
「そうやね、認知もまあまあ入ってるし。んじゃ、そう言うことで」
それから3週間後、「センセ、何だか具合悪いわ。飯食えんし、だるいし」で入院。

「入院して1週間。まだ腹がオカシイし、背中もナンとのう痛いが」
「そんなに直ぐ治ってもろうたら、ワシが飯食えんやろ。じっくりな」
「センセの都合で治る時間が延びるんか、そら困った」で1週間。

「センセ、Pさんがスタッフ全員に聞くんですよ。ワシの病気はナンじゃって。
 ご家族の意向で決まったんでしょ。センセが、それらしくはっきり言うて下さいよ」
「末期癌で、肝臓やら腹ん中あっちゃこっちゃ種が飛び散ってるみたいな?」

「んじゃなくてエ、もっと違う言い方があるでしょ。やんわり系(語尾上げで)」
「んで、これを書いてきたんよ」
「ホウホウ、これを今からPさんとこへ。んじゃ、お手並み拝見」

「おお、センセ。ワシの病気は・・・」
「そのことナンじゃけど・・・腹と背中が悪かったんよな?」
「そうじゃ、あと喉も!」

「おろ、喉も!と来たか。ま、エエそっちは無視して。んじゃ行くで、病気の説明」
「待っとったんよ、それ。ホウホウ、大きい字で書いてくれたか」
「2つあるわな、症状が。腰骨がヨボヨボでスカスカ、じゃから腰痛で決まり」

「やっぱ、年のせいか?」
「ま、それに近いわな。んで、腹。下痢一歩手前で、慢性腸炎も一歩手前。
 それが原因で、左脇腹が具合悪い。右ならモーチョー、左は腸炎。真ん中は、無い」

「真ん中は、ワシの得意な」
「そんなネタは、置いといて。寝てバッカじゃ腰回りの筋肉が弱って、腰痛は治らん。
 今は下痢じゃないから、チャンスじゃ。飯食えば、腸が動くなり法隆寺って言うやろ」

「柿じゃなかったか?腸じゃなくて鐘じゃろ?んで、鳴る」
「医学界は、飯なんよ。3万年前から」
「んじゃ、そう言うことにしとこ」

「んで、骨粗鬆症と慢性腸炎になります。寝てバッカ居ないで、起きる。
 んで、飯を食う。ちょっとずつ治る。ワシ、ウソつかない正直者歴3日。
 んじゃ、お風呂行っておいでよ。気持ちエエで、その前に飯。ワシの介助で」

「センセにそう言う事されると、ウグウグ・・・モシャ」
「美味しいやろ、駆けつけ3口って言うでしょ」
「いくら、センセに食わしてもろうても。もう充分じゃ、風呂行ってくるわ」

 すました顔のナースQの足先がMIHIセンセの靴を突っつく、昼下がりのステーション。
「センセはあたしらにウソつくの上手なのに、なんで患者さんにはヘタかなー。
 受け狙い、しすぎでしょッ」

 Pさんは薄々感じている様な気がする、嘘をつくのが下手なMIHIセンセの午後。

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2012.01.29 19:25 |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  趣味  |  その他(一般)  |  毒とるMIHI  | 推薦数 : 0

ペンVSプリンター

「おろ?出来ましたか、やっっちゃいましたか。残念なお知らせ」
「そうなんよ、ちょい古助っ人でやっちゃいました。快感のお知らせ、グフッ」
「ホウホウ、お嬢が学生時代に使っていたヤツ。10年モノ!」

「んだな、いわゆるクロマニヨン人かネアンデルタール人用みたいな」
「んで、猪八戒用なワケですね」
「最新のヤツの5倍はじっくり考えてから打ち出すんよ、遅いのなんのって」

「センセの徒競走みたいな」
「それよか、まだ速いかも」
「んで、試し書きっつーか。試し書かせ(語尾上げで)」

「う、嬉しい。ちゃんと書いてる」
「書いてフツーでしょ、プリンターなんだから。逆立ちで牛乳飲んだら、大笑い」
「ホレ、こんな具合さ」

「あらまッ、お薬が多いと反比例して字が米粒」
「行間調整がめんどくさくて、1文字最低6ポイント。反動で薬が少ないと、48ポイント」
「文字サイズ8倍の差は如何なものかと」

「4種類を1列にすれば、あーら不思議の10.5ポイント。んで、9種類はあららのサイズ」
「虫眼鏡が・・・」
「んでも、ナンとか読めればエエんじゃろ?」

「ペン習字の成果が発揮できなくてセンセ残念、あたしら一安心みたいな」
「なんなら、半分手書きとか?/4は、足で書いたりして?」
「要らんことしなくて、宜しい」

「事務方と薬局方から責められて、怒りを込めてこうなった」
「やっぱねー、これにはちょいイヤミが混入してるんだ。タダじゃ済ませないワケね」
「ナンなら、ペン習字前の字で?」

「あれは拷問、あれは猿以下、あれはお笑いぐさ、あれは・・・」
「もうエエッ!」
「どっちにしても、プリンターはペン習字よりマシ。その前は、最悪ウ」
「ワシのペン8本、あんたの鼻に差し込んだろか?耳に筆ペンも、2本サービスッ」

 プリンター処方箋デビューでハイになった、朝。

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2012.01.28 18:53 |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  趣味  |  その他(一般)  |  毒とるMIHI  | 推薦数 : 0

文句の病棟

「ブフッ」
「・・・」
「ブフッ」

「ちょ、ちょっと。センセ。あたしが前を通る度に、なぜ故おバカ笑い?
 後ろ姿がモンローにうり二つでも、笑っちゃうとは。あたしに、文句がおあり?」
「文句なんて、滅相も恥も外聞もござりませぬ。おかっぱ頭のアニメを思いだしてネ」

「ミョーなモンじゃなければ、エエんですけどネ」
「あ、MIHIセンセ。Pさんが咳が出るっておっしゃって、喘鳴みたいな・・・ゴロゴロ」
「あんたの医学用語ヘン。んじゃ、ちょっと音聞いてこよ。聴診器借りるね」

「どれでもお好きなヤツを」
「しかし、どれもこれもミョーな聴診器バッかじゃねー。これなんか、歪んで酷いモンや。
 もしかして君たち、イヤピースを耳と鼻の穴に突っ込んでんじゃないの?」

「んなことするんは、受け狙いのMIHIセンセぐらいでしょッ。ごじゃごじゃ言わないッ。
 いちいち文句を言わなきゃ、聴診できないんですかッ」
「ま、すっきりしたところで。んじゃ、参るぞ」の7分後。

「ゴロゴロは、飲み込めなくて口に残った唾液の音やで。んで喘鳴ではないッ。
 呼吸音は清明ッ。一体、どう言う耳をしてるんですかネ」
「んじゃ、センセの耳は?」

「こう、丸くなってその後スーッとまっすぐ。んで、クイッと曲がって」
「そう言うことを聞いてるんじゃありませんッ」
「文句が多いッ!」

「そのままセンセに、お返ししますッ」
「んで、のりは無い?」
「そこの引き出しに」

「あれはアカン。1本ゼンブ使ってもあんたのたらこ唇、塗り切らん。
 これってデータ結果を3枚貼ったら、使い切りで。あとの使い道は1つや。
 あんたの鼻に、思いっきり突っ込むくらいしか無い。どらどら・・・」

「要らんことしなくて宜しいッ!」
「文句が多くない(語尾上げで)」
「多くない(語尾下げで)」

 文句も楽しい病棟の、午後。

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「んで、インシデントレポート用紙1枚ネ」
「おひさじゃないですか、何故?」
「こないだの監査で、インシデントやアクシデントレポートがヘンだって」

「お笑い系でまとめてるとか?」
「それならワシも興味があるけど、医者から1枚も出ていないのはヘンって。
 MIHIセンセが居て、1枚もないなんて。あり得ないイーッ、つー事でしょ?」

「君、何かミョーなモン食うた?」
「んで、インシデントはナニをやらかしたワケですウ?」
「ヂガジンSとメヂゴバルを、書き間違えただけ」

「1文字も、かぶってないッ」
「それが謎なのよ、謎だらけ」
「アホクサだらけ」

「んで、薬剤師さんが顔を真っ青にしてカンカンになって来た。大人げなく」
「その薬剤師さん、ナンか悪いビョーキですウ?」
「コーモンを患ってたかも」

「んで、ホントに来月からパソコンで処方箋を書くんですか?」
「パソコンじゃなくて、プリンターが書くのよね」
「んもー、素直じゃないんだから。あーその伏線で、わざとインシデント!」

「ウルウル、やっと分かって貰えて涙が溢れて・・・ウウウ」
「ちょ、ちょっと。んじゃナンですか、それを理解させるためにムダな事を?」
「ま、誠に。も、申し訳ござりませぬぞえと。素直に謝罪する、医師の鏡の私」

 いつになく素直すぎて清々しい、朝。

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2012.01.26 18:44 |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  趣味  |  その他(一般)  |  毒とるMIHI  | 推薦数 : 0

鳥人の逆襲

 渡り鳥に混じって移動させるのも、ぼちぼち限界かも知れんなー。
ミュータントの出来はマアマアで、未だ鳥人造鳥とは気付かれていないし。
ほ乳類の手始めに作戦変更して、イタチを採用したけど。ま、ぼつぼつやねー。

 しかも、ウイルスのタイプを同定する作業時間が、今までは6時間かかったけど。
40分で同定できる技をあみ出しちゃって、がっつりDNAを変えんとイカンなー。
研究しすぎやで、ホント困ったモンダ。ま、鳥人界じゃ幼稚園レベルじゃけど。

 研究と言えば、ウイルスに関係する論文を出されちゃ困るから手は打った。
A国の国会議員を拉致して、脳みそにチップを埋め込んだワケ。
んで詳しい論文を発表したらテロに使われるから、大統領に発表禁止宣言させた。

 そしたらN国の教授が「んなアホな、逆じゃアー」なんて、ネットに書いたワケ。
大英帝国の有名な雑誌のネット版じゃから、みんなが放っておくワケにイカンやろ。
こんな意見が広がる前に、N国で2,3人とっ捕まえてチップ植え込むしかないな。

 F総理に植え込んでもエエけど、N国の政治家っちゃ信用されてないモンなー。
どうせマニフェストと同じや、書いて無いことをするだけ!なんて不支持率50パーや。
芸人に銀行が融資せんのは収入不安定が理由らしいけど、信用不安定な政治家はどうよ。

 地球攻略担当鳥人は、ケータイでブツブツ言うのが聞こえる。
「ウオールストリートで実行したサブプライム国際不況作戦も、ばれなかったし。
次は、新種ウイルステロを仕掛けるか?」

 昼休み筋トレあとの読書中に見た、白日夢。

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2012.01.25 18:59 |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  趣味  |  その他(一般)  |  毒とるMIHI  | 推薦数 : 1

今時のMO

 20年以上前には、媒体として1.44MBのフロッピーが重宝した。
薄くて大きい5インチのディスクもあったけど、折れて直ぐダメになり。
一般には3.5インチが使われて、それじゃ納まりきれないデータをどうしようと。

 128MBも収納できるMOに感動していたら、640MBのMOが出て涙と鼻水が止まらず。
これで行けば次は1GBか?と思っていたら、CD・DVD・USBメモリ色とりどりに。
お手軽さで小さなメモリが優勢となり、ちょっと大きめリーダーが必要なMOは廃れた。

 お店でのMOの位置は、売れ残りワゴンセールの裏辺りが適当になり。
「MOは何処?」に、店員さんから返ってくるのは「今時、MOですか?」だ。
「石器時代でも、USBメモリでしょッ!MOと言えば、ナウマン象印の?」みたいな。

「ワシのMOなんか、スカジーボードに刺してんだかんね」と言おうモノなら。
「珍しいですねー、スカのジジイがスノボ?」の目で見られ。
「あ、USBのMOも2つもってんだかんね」に、「年齢相応のMS-DOSマシンで?」言われそう。

 それでも、このMOが日の目を見る時が来たのはワケがあり。
腱鞘炎になったペン習字修行を終え、象形文字と区別が付くようになったのは良いけど。
緊張しまくりだからやたら時間がかかるのが災いし、我が社も近代化が見えてきた。

「センセの字は、アクシデントを生む」に対抗して、ペン習字修行したのに。
やっと霞がかかってるけど、電子カルテの時代の波がそよそよ押し寄せる気配。
抵抗勢力を押しのけて入院処方は、医局を巻き込んでPCを導入し監査でも文句なく。

「んじゃ、あとは外来だけじゃん。楽勝やで、カッカッ」
取りあえず、今までの処方箋風のテンプレートを作成した。
試しに60人分の処方箋を書き上げて、「今度の外来から、プリンターが書くかんね」。

「えー、サンプルは?あ、これはですねー」
イエローカード4,5枚出されたけど、軽くクリアして。
「データをUSBメモリ入れるんでしょうけど、大丈夫ですか?個人情報」

「大丈夫イ、MOじゃから」
「MOって、今時イ。ぶ厚いフロッピーでしょ?今時、MOって売ってるんですウ」
「MOのリーダーを持ってるヤツは居らんやろ、んで安全。そう言う危機管理」

 バックアップをとって次の外来に備える、午後。

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2012.01.24 18:59 |  仕事 / 職場  |  医療事故  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  毒とるMIHI  | 推薦数 : 0

擬態語外来

<あららー、そんな境地に!自分のことを、カリスマって呼んじゃってエエんやろか。
しかしなー、呼吸音が足で感じるなんて凄すぎイ?あ、ケータイバイブじゃん>
「誰や、人が機嫌良く聴診してんのに。ええい、プチッと」

「外来中に電源入れるからですよ、端から切っときゃエエのに」
「ハイハイ、ブチッと」
「いちいち擬態語を入れなきゃ、動けないんですか」

「バシッで、宜しかったでしょうか」
「その心は、あたしをぶっ飛ばしてしまった訳ですね」
「ペコリ、ポリポリ。はーあッと」

「意味分かりませんけど。余計なことしなくて結構、処方箋書いてくださいませネ」
「ヘロヘロ」
「ハイハイ、疲れたワケですね。あと1人で外来終了ですから、ギュギュッ」

「それって、ワシのエネルギー源を絞ったワケね」
「フンッの、Pさーん。どうぞオ」
「どうね、元気じゃった?」

「元気なら、こんな所へ来ん」
「確かに。んで、胸の音はフツーじゃ。心臓が右側で、弁膜症の音がザービュー。
 いつもと変わりないし、脈の飛びも変わらんね。んじゃ、お薬ね」

 外来から撤収しようとした時、「センセ、病棟からお電話ア」。
「居らんって、言うてエエよ」
「こらあ聞こえてる!って、言ってます」

「耳だけはエエじゃから」
「んで伝言入れたのにその後から、ケータイが繋がらないって」
「伝言っちゃ見方が分からん、消し方は知ってるけど」

「んもー、信じられないワ。どれどれ、あららー、着信歴もゼンブ消えてる」
「ワシは、怪しい電話には出たくない人だかんね」
「どういう人かなんて知りたくありませんけど、この番号は怪しくないでしょ」

「他人のケータイに伝言を入れるなんて、不埒な悪行三昧。どーせ、出会わない系」
「それも、意味分かりませんけど。ガツッ」
「タッタッタッタ・・・コンコン、コンコン」
「ちょ、ちょっと。それは?3つだわ」

 今時の若いナースに丑の刻参りをどう説明して良いか悩む、昼前。

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2012.01.23 20:20 |  生活 / くらし  |  趣味  |  その他(一般)  |  毒とるMIHI  | 推薦数 : 0

ジジに毒

「失礼しまーす。きゃ、キャーストーカー」
「な、何じゃ何じゃ。いきなり図書室に侵入してきて、濡れ衣はねーべ」
「んだって、柱の陰からあたしを見つめて」

「アホ言え、これは筋トレ。片足でハーフスクワット」
「んでも・・・」
「手放しじゃすっ転ぶから、柱を持ってんじゃん」

「んで、何処の筋肉を鍛えてんですか。何処の」
「ま。大体やけど、大腿四頭筋」
「昼休みずーっと筋トレ?」

「んにゃ。へ、へっくしょいっと」
「あー、センセも花粉症。もう出ますか」
「んにゃ、ナース拒否症で鼻がムズムズ」

「んでも最近、センセは鼻垂らしていませんね」
「3年前から、鼻が乾いてスースー」
「あたしは今月の初めから、ズーズー。あら、怒らない技術って本を読んでるんですウ」

「読んで悪いかッ!」
「ゼンゼン効果がないみたいな」
「大きなお世話、小さな苛つき。フンッ」

「やっぱ。技術的に、センセは無理かもオ。センセの場合、その本を読んでも」
「何か、3ページ読んだだけで心が洗われるような。落ち着くような」
「真逆状態ですね。その本のおかげで、他人の言葉に異常に敏感」

「その分ジジになって鼻の粘膜が鈍感になったから、花粉症がどっかへぶっ飛んだ」
「ついでにセンセも違う世界へぶっ飛ぶか、超鈍感になるかすれば良いのに。残念ッ!」
「読書を邪魔されてもうこんな時間、どうしてくれるんや。フンッ」

 怒ると体に毒が出るらしいけど、既に体中に回ってしまった午後。

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2012.01.22 18:49 |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  趣味  |  その他(一般)  |  毒とるMIHI  | 推薦数 : 0

病棟でムダなこと

「んじゃ、申し送りを始めまーす」
「ちょ、ちょっと割り込んでエエ?カルテを書くんだから」
「邪魔しなければ。あー、また早朝迷惑回診したんだ」

「んじゃ、始めましょう」冷静な婦長さん。
「んーと。Pさんは・・・お変わりありません。Gさんは・・・お変わりありません」
「ファーアッと」

「んで、Zさんは・・・お変わりありません。1578号の方のDさんは・・・便秘3日」
「ファーアッと」
「んで、次は。あっ、スイマセン」

 引っ張ったカルテカートがガツッ!、でMIHIセンセの右足ピョコン。
「な、ナニ。いまの。んじゃ、もう一回」
しつこくカルテカートを引き直してガツッ!で、MIHIセンセの右足ピョコン。

「何度も脚気の検査したらイカンよ。ワシの足はオモチャじゃないッ」
「フツーは膝小僧をコツンとやった方が上がるのに、今は反対側が何故にムダなこと?」
「申し送りを聞いていて、あんまりアホらしくて反対側がピョコンや。ムダは止めたら」

「申し送りがムダだって、仰るんですかッ!」
「お変わりない方が多いんだから、少ないお変わりのある方を言うたらエエやんか」
「そしたら、2分で終わっちゃうでしょ」

「こんな野良猫の井戸端会議みたいなムダな申し送りをしない病院も、あるらしいで」
「なぜ故、野良猫。しかも井戸端会議、さらにムダ」

「ナンでこの3人以外はお変わり有りませんって、言えんかなー。日本語で。
 そんな無駄な時間があったら、ちいとでも早く患者さんの側に行きなさい」ネチネチ。
「あー、MIHIセンセのムダ話を聞いて。時間を無駄にしちゃったわ。
 んじゃ、この3人以外はお変わり有りません。以上ッ。何だか言い足りないワ」

 ムダな事を言って時間をムダにした、朝。

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