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わたしが皮膚科だというと、メジャー科の医師の反発を感じることがあります。
「自費診療でもうけるつもりですか?」と露骨に言う医師もいらっしゃいます。
しかし、わたしの人となりを知っている医師はそんなことを言いません。
わたしの4つ前の皮膚科部長がケミカルピーリングを初めとした自費診療を始めたのです。
当時、始めたばかりの時は、物珍しさも手伝って、売り上げたそうです。
しかし、わたしがケミカルピーリングやフォトフェイシャルといった自費診療を止めにしました。
その理由は、やはり、保険診療でやっていきたかったからです。自費診療の売上が落ち、薬剤の管理費が馬鹿にならなくなってきたことも大きいです。
三橋貴明は、社会保障について民営化を進めることには反対しています。その理由は、株主利益を重視することは、患者には不利益になることを理論的に説明できるからです。
わたしは感情的に、保険の民営化に反対ですが、三橋貴明の論文を読めば合理的な考えであっても、やはり、社会保障の民営化はおかしいとされています。
参議院選挙の立候補者の中で、日本の医療をたたえ、医療の極端な民営化に反対し、弁護士の医療問題への介入へも反対している候補者がいます。それが、三橋貴明です。
あなたの支持する候補者はいかがでしょうか。比べてみてください。
なお、公職選挙法に伴い、6月24日以降の更新は選挙開けまで停止されます。
「新」日本経済入門 三橋貴明 著
p118
私は、少なくとも人の命や社会保障に関わる事業を民営化するのは、愚の骨頂だと思う。
民営化すれば効率化、競争激化が起きるが、同時に新たに生まれた株主に利益をもたらさねばならなくなる。
「とにかく儲けろ」と、経営者が尻を叩かれるのだ。
p195
アメリカでは~良心よりも利益が優先されるのだ。しかも、健康保険会社や製薬会社が大変な政治力を持ち、ロビー活動を行っている。本当に、日本人で幸せだと思わずにいられない。
p196
先ほど述べた医療訴訟の問題もそうだが、アメリカではかならず弁護士が絡んでくる。少しでも医療ミスがあれば、多額のお金をふんだくってやろうという弁護士が、アメリカには山ほどいるのだ。
これは国のあり方、形の問題である。日本は、この種のことでお金を取ってやろうと腕まくりする弁護士が「登場しない国」であり続けることが大切ではないかと思う。
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一月ほど前、里帰り出産を控えた妊婦さんが受診されました。
「アトピーのステロイド外用剤は今は使って良いのか?」
ということを、初診外来で質問にいらっしゃったのです。
アトピーという診断名にわずかに疑問があった症例なのですが、その外用剤は通常の使い方なら問題ないとお話ししました。
その日の外来診察はゆったりとしていましたので、わたしは妊婦さんと雑談モードに入りました。
妊婦さんは仕事を辞めてから、インターネットでいろんなホームページを見始めたそうです。わたしは拙ブログは紹介いたしませんでした。
そうして、医師の間ではよく知られている「奈良県町立大淀病院の問題」を知ってしまったと、話を切り出されました。
診察室ですから、患者さんに不安を与えないようにしないといけません。
「インターネットの医師の間と新聞社ではどうして意見が違うんですか?」と言われました。
私はとっさに、
「サッカーでも、ファンと選手とテレビのコメンテーターと選手や監督の意見は違いますよね」
と答えました。
今では出産が終わり、自宅に帰ってらっしゃいます。事故が起こらなくて良かったわけですが、その陰には産婦人科ドクターの疲労困憊と麻酔科医の協力的な態度があります。
医療従事者や妊婦以外ではあまり取り上げられない大淀病院問題でしたが、マスコミ自体が問題だとする人には大きく取り上げられています。
1,妊婦さんが亡くなったこと
2,報道機関の非生産的な姿勢
この2つの論点がありますが、1があるからと言って2が許されるわけではないのは、医師なら容易に出来ると思います。
マスコミの態度がおかしいと思ったのは、医師だけではありません。
日本の未来、ほんとは明るい! 三橋貴明 ワック株式会社
p43
2006年に起きた奈良県大淀町の町立大淀病院の妊婦死亡事件の際、毎日新聞は医療機関を激しく叩き続けた。「奈良県の産婦人科医は妊婦をたらい回しにしたあげくに見殺しにした」という論調で、必死になって妊婦を救おうとしていた人々に暴言を吐き、批判し続けたのである。
その結果、大淀病院の産科は閉鎖。奈良県から産婦人科医が激減し、奈良県での出産が事実上不可能になってしまった。
困ったのは奈良県民である。奈良県は今でも産婦人科体制の整備に頭を悩ませることになったが、毎日新聞がその責任を取るのかと言えば、もちろんそんな気配は微塵もない。
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先日、悩ませる事態があったのですが、昨日解決いたしました。
個人情報とならない範囲で書きたいと思います。
症例は60代女性。地域のいろんな長もされたりしていて、聡明でいつもお洒落にしている方です。
その方がある皮膚科疾患でわたしの外来に定期通院されています。
ある日、その方がお嫁さんと一緒にいらっしゃいました。お嫁さんとは会うのも初めてでしたが、もちろん、非常に若い方です。
外来が終わってランチを頂こうとしていたところ、患者さん本人が帰ったものの、お嫁さんがわたしをめがけて駆け寄りました。
「先生と話がしたい」
何か思い詰めたような表情に、診察室に押し戻されました。
お嫁さんは言います。
「義母のことですが、振り込み詐欺にあってしまって。OO万円です。被害届を出したいのですが、本人が振り込んだことを、どうしても認めないんです。被害届も出せない状態でして。記憶力が鈍っているのか、認知症なんでしょうか」
振り込み詐欺はわたしの外来では2例目です。どうも、この地域の高齢者の名簿が犯人に出回っているのでしょうか。
しかし、その患者さんは認知症などには見えません。表情も生き生きしているし、時事の話題にもしっかりと解釈をするのは、この2年間変化がありません。
電カルで調べると、内科受診歴がありません。
認知症疑いで、内科紹介するべきでしょうか。それにしても、本人からの同意を得ないといけないかな。。
それとなく、長谷川式をやってみて、疑わしければ改めて、内科受診を勧めようか。
一回だけ、頭痛の話をしていた記録があるから、脳外科受診を勧めようか。
ぐるっと思い巡らせ、
「本人のプライドを傷つけないように、わたしが治療方針をもう一度説明したいと言っていたと、再診を勧めてもらえませんか」
とお嫁さんに話しました。
数日後、わたしの外来を再診されました。患者さんは開口一番、こう言いました。
「先生は振り込み詐欺のことで、嫁に言われたんでしょう」
と、見透かしているようでした。わたしは苦笑して、率直に答えました。
「そうなんです。詐欺に遭ってしまったようなので、お嫁さんが認知症を心配しているようです。わたしはそうは思っていないのですが」
患者さんはため息をついて言いました。
「詐欺にあったのは本当なんですよ。いつもの息子の調子と本当に似てたんです。額もテレビで言うように何百万ってほどでもなかったもんですから、つい、振り込んじゃったんです。だってほら、生活費が足りなくなって、数万円の援助を親に頼るって、よくあることじゃないですか」
わたしはじっと耳を傾けます。
「それに、それ以来、息子が時々電話してくれるようになったんですよ。なんだかうれしくて。でも、詐欺にあったと、嫁が怒って怒って、私を責め立てるんです。私も意固地になっていたから、それが悪かったのでしょう」
わたしは自身の症例を少しだけ話しました。
「同じような方を以前に見たことがあります。その方も同じようなことをおっしゃっていました」
「あら、もしかして、OOさんじゃないですか」
「あはは、それは言えません」
患者さんは認知症ではありませんでした。お嫁さんにも安心してもらって良いですね、と尋ねると、患者さんははいと元気に答えました。
後日、お嫁さんに電話で連絡しました。お嫁さんも被害のことは水に流すと言い、一件落着です。
プライドで凝り固まって、失敗について周りの人とコミュニケーションがとれないと、若い人でも認知症として扱われてしまう。怖いことだと思いました。

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健診にうつ病の項目を追加することを長妻厚労相が検討しているという。
これ自体には賛成だ。
昨日のエントリーにも記載したが、今や、うつ病は社会の脅威になっている。
私の同僚にもこんな医師がいた。(プライバシーには配慮している)
ある病院に、私が赴任した次の年に部下として配属された。公立病院であった。
その病院は当時はカテーテルをやっていた。私のカテーテルカルボナーラという名前の由来でもある。
その赴任のとき、部下はある病院でカテーテルをやっていたといい、私も医局長からそのように伺っていた。しかし、医局長が電話で「色々頼むよ」と不思議なあいさつで締めくくったのを良くおぼえている。
どのくらい手技が出来るのか、分からない。そんなときは助手からさせるのが当たり前だと思っていた。
その病院はそれほど忙しくない病院だったため、症例が少ないのは申し訳なく思っていた。
それを部下はどうどうと「暇っすね」と言っていた。私の顔が広ければ、症例が集まるはずなので、苦笑しながら「まあ、絶対来るから」と答えていた。
翌日、関連病院からペースメーカー依頼の電話があった。
1年目の研修医が一時ペーシングを装着した患者を1時間かけて搬送してきた。私は「ご苦労様でした」と見送った。部下は「最近の研修医ってなってないっすよね」と言う。
まあ、そのときは、彼の言うことにも同意していた。
早速、ペースメーカーを入れる準備にかかる。
「シースを」
彼がシース(血管に入れる管の一種)を入れようとするが、うまくいかない。何度も首をかしげて「患者にanomalyがある」とかいって、なかなかシースが入らない。第一、手つきが素人そのものだ。このままでは血腫が出来てしまう。そこで、私にバトンタッチした。
結局、私が最後まで処置を行った。
彼はとても「僕は一人で出来ます」と不満そうだった。
その後も、彼の残念な臨床能力が漏れてきた。
患者と喧嘩する。看護師に対してストーカーまがいのことをする。検査結果を確認しない。
そして、こう言うのだ「先生の指導が悪い。医療費が安いのが悪い。自民党が悪い」と。
赴任して2ヶ月後には、無断欠勤するようになった。その病院があまり忙しくなかったため、私は彼のことを医局長に連絡して、放っておいた。
そしたら、院長から呼び出された。彼がうつ病の診断書を持ってきたのだという。
当時の私には新型うつの知識がなかったため、私は猛烈に怒った。「こう見えても、カテの鬼と言われた男だ!彼奴がうつだと?この腐れ精神科医め、叩ききってやる!」と診断した精神科医の病院に直接出向いた。私はそれぐらい怒っていたのだ。
精神科医は非常に丁重に私をもてなしてくれて、素人でも丁寧に分かるように説明してくれた。
精神科医の説明を聞くうちに、彼がうつだと言うことを納得した。
その後、部下は医局を退局した。
医局員の親族が経営する病院で「使ってもらっている」らしい。治療はうまくいっているかどうか、その後は知らない。
うつを健診の項目に入れることは賛成だ。
健診にうつ病追加を検討 長妻厚労相
10/04/19
記事:共同通信社
長妻昭厚生労働相は19日、労働者の健康診断の項目にうつ病を加えることが可能かどうか、来年度の法改正も含めて検討していく考えを示した。東京都渋谷区でビル新築工事現場の視察を終えた後、記者団に語った。
長妻厚労相は労働者のうつ病、精神疾患の事例が増えているとしたうえで、「うつ病はなかなか本人に分かりにくい。(健診項目に入れれば)自殺対策にもつながる」と話した。
これに先立ち、長妻厚労相や細川律夫副大臣らは、渋谷区の渋谷労働基準監督署を初視察。労働相談コーナーなどを見て回り、最近の相談内容などについて職員に質問した。
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引きこもりでパソコンばかりしていて社会との関係が希薄になっていた男が、家族に危害を与えるという事件があった。
最近、「新型うつ」というのが話題になっている。
通常のうつ病は「自分が悪い」と自分を責めてしまううつ病だが、新型うつは「他人が悪い」と他罰的なのだという。
若い人に多く、自分へのストレスからの防御で「他人が悪い」というのだという。
その結果、周囲とのトラブルが絶えず、周囲が「我々こそ被害者」と主張するほどだ。
そして、患者がうつ病の診断書を持ってきたときに、周囲の人の怒りは頂点に達してしまう。
日本の精神科はこの新型うつについてしっかりと治療や情報公開をしないと、社会からの信頼を失うのではと、私は危惧している。
企業には金銭的にもマンパワーも余裕がないのだ。患者の治療も大事だが、その周囲のケアも欠かせないのではないか。
社会が悪い、政治が悪い、官僚が悪い、自民党が悪い、これらのことを言っている人はいないだろうか?
新型うつ病の可能性があるため、適切な診療を受けるように促すのが良いだろう。
また、この男は引きこもりであるにもかかわらず、オークションで多額の借金があるなど、やはり、精神科的なアプローチが欠かせなかったのではと感じる。
民主党が高利貸しへの配慮で、貸し出しの規制を緩和するという。被害者が増えなければよいのだが。
愛知県豊川市の会社員岩瀬一美さん(58)一家5人が殺傷された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された長男高之容疑者(30)について岩瀬さんの家族が豊川署に「(高之容疑者が)ネットオークションの買い物で200万~300万円の借金がある」などと相談していたことが17日分かった。
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外国人看護師問題は根が深い。
日本人看護師が足りないから、外国人を雇おう、というのはもっともだ。
しかし、問題点を見過ごしているか、わざとミスリーディングさせようとする人たちがいる。
第一に、病院で言葉が通じない人間というのは、役に立たない。
漢字が読めません、という看護師は記録さえままならない。
病院に入れたが最後、コミュニケーション不足でクレーム、挙げ句の果てには訴訟の連発だろう。何より、患者に害が及ぶ。
看護師にとって人の輪で押しつぶされそうな組織の中で、微妙で含みのある表現や指示を、患者にうまくフィットさせていくのは、求められて当たり前のスキルである。
それを、「外国人だからと差別している」と、誤った視点から批判する人たちがいる。
日本語が十分に出来て、どんな患者さんの訴えも理解できて、献身的で、正しい看護の知識を持っている外国人看護師は、大歓迎だ。
それに、なにも100%なんて求めていない。
患者の安全のために最低限求められているスキルを、ことさら「差別」と議論をすり替えて批判する連中を許すべきではない。
社説 外国人看護師 締め出し試験の愚かさ 10/04/15
記事:毎日新聞社
経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアとフィリピンから来日している受験生が初めて看護師国家試験に合格した。ただし、わずか3人。両国の受験者は254人で、合格率は1・2%だ。一方、日本人の合格者は約9割に上る。外国人受験生にとっての壁は、難解な漢字や専門用語だ。本当に看護師の仕事に必要なのか。わざと締め出そうとしているようにしか思えない。
成長と希望を!
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地方病院に勤めていると、地域医療について考える機会は多い。
昨日の朝はこんな感じに始まった。
当直開けで、8時30分には病棟業務に戻る予定だったが、その終了時間前に外線から電話。
「S先生からお電話です。急ぎの用事みたいで」と事務が言う。
マンション販売じゃなかろうか?と疑問がわきつつも、S先生の名前を出されると出ないわけにはいかなかった。
「今朝、医院を開けようとしていたら、うちの患者さんが始業前に駐車場に座り込んでいて、顔色が悪いもんだから、先生に見てもらおうと思って」
S先生は県道沿いに皮膚科・内科で開業をされてて、当院と患者の行き交いが多い。
患者さんは私が1年前にS先生に脂質代謝異常(LDL高値)の外来followをお願いした方だった。
「すぐ送る、私が車で連れて行くから」
マンション業者ではなく、紛れもないS先生で、救急車を呼ぶよりも早く自家用車で送るのだという。
「医院の方は患者さんたちに少し待ってもらうから」
処置室のベッドに患者を運び横にするS先生。
「腰をやらないようにしないとね、えへへ」と腰痛が治ってないのも再確認。
私はSPO2モニターをつけて、看護師がバイタルのチェックを行う。そうこうしているうちに事務がカルテを持ってきた。
うちは電子カルテじゃないのだ。
「血圧88の下は触診で50」
看護師が首をかしげながらを体温計をとる。
「体温、34.8度。おかしいなあ、測れてないのかな」
私は心電図の12誘導をぺたぺたと吸い付けながらモニターを見る。
そして、S先生と二人、「あーっ」と声を上げた。
見事なST上昇。下壁梗塞だ。
私は患者さんにすぐさま基幹病院に搬送することを告げる。しかし、患者さんが首を縦に振らない。
「父ちゃんが来ないと、戸締まりしないと」という。このままでは転送できない。ゴールデンタイムの問題もある。
この患者さんは70代、旦那さんは80代で要介護2らしい。子供たちは他県に住んでいる。
そしたら、S先生はこう説得した。
「じゃあ、僕が旦那さんを連れてくるから、その間に転送の段取りをとってもらうよ。それでいいかね?」
S先生の申し出のおかげでようやく転送の準備に入ることが出来た。
基幹病院、まず最初のところは「満床」で断られた。
シグマートのセッティングの確認を求める看護師と電話対応で慌ただしい。
次のところは偶然教えたことがある後輩だった。
「S先生のところの患者さんが今し方来て、下壁梗塞で」というと非常にすんなりと事が運んだ。
やはり先輩後輩の関係のおかげだと思う。
S先生が患者さんの旦那さんを連れてきた頃には転送準備も完了していた。
「待たせてる患者さんには事情を話したら、誰も怒らなかったよ」と。
そうして、午前中は病棟係になる私は転送の救急車に乗って基幹病院へと出発することが出来た。
S先生の献身的な機動力と、待合所の患者さんの忍耐力、後輩の事情を瞬時に察してくれる洞察力、こういったものが混ざり合ってうまく連携できることが真の地域医療だと感じた。
ビル診が気に入らないという理由で開業医に24時間電話応対させることを地域診療というのは違うと思う。

医療費削減にNO!
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ITの発達と共に、起こるべくして起こった事件がある。
CTの画像診断を中国人に下請けに出すというものだ。
これは巧妙な脱法行為だ。
中国人に下請けに出すというなら、ジェネリック医薬品と同じように「画像診断料(中国人による)」と称して格安の診療報酬にするべきだ。
こういった商売を見逃してきた厚労省の責任も問われるだろう。
中国に甘い民主党政権下で、適切に規制されるのかはなはだ心配だ。
質が保証されず、食べ物に毒を入れる、そんな相手に命のことを任せて良いのか。
仕事は一生懸命やる、これは日本人にしか通用しない。
医師が余ると言って医師を減らし、医療費を削るために中国への下請けを許す。こんな厚労省には厳しい批判が必要だ。
厚労省は日本人へ人件費を使うことを嫌がっているとしか思えない。
地域医療貢献加算 3点(30円)などという、世の中のことをなめている子供みたいな加算は思いつくのに、読影医をしっかりと育てるという意識に欠けている。
CT診断を格安・中国へ下請け…国内医師ら懸念
10/04/06 記事:読売新聞
医師不足などの影響で、患者の検査画像の診断をインターネットを利用して外部に依頼する医療機関が増えるなか、一部では格安サービスをうたい中国の医師への委託も始まっている。
これに対し、放射線科医らで作る日本医学放射線学会などは、診断は日本の医師免許を持つ者が行わねばならないとの指針を作成。8日から横浜市で開かれる学会でも議論になりそうだ。
こういった仕組みは遠隔画像診断と呼ばれ、病院や診療所で撮ったCT(コンピューター断層撮影法)やMRI(磁気共鳴画像)の画像を、放射線科医のいる施設などに送り、報告書を返信してもらう。
医療費削減にNO!
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m3で周期的に立ち上がる話題がある。
女医 vs 男性医師
女医とわざわざ書いたのは、「女医」という時点ですでにある程度のレッテルが貼られているからである。
「あいつは楽をしている」「してない」という職場の良くあるパターンだ。
私などはコミュニケーションの不足そのものだと思う。良く話をすれば、親しくなるし、そうすれば「楽をしているわけでもなさそう」というのが自覚されるだろう。
こういった「レッテル貼り」はいろんなところで行われているが、マスコミが一番激しく行う。
医師ならば、「女医」というレッテル貼りもやめるべきだと思う。
気に入らないと思った相手でも話をすれば、深い洞察と思いやりを持っていることがほとんどだ。
レッテル張りは、自分自身の問題だ。
1年ほど前に、レッテルが剥がれて衝撃を受けたことがある。
あるレントゲン技師が「CTの受付は14時まで」と決めていた。
当院はそれほど巨大でもないし、多い日でも1日に10人強しか撮影しない。
だから、私は「仕事をしないレントゲン技師だ」と思っていた。
ある日、ある医者が15時頃に受診した患者に「もっと早く来て、じゃないとCTも撮れないから」と言っていた。
それで、そのときの勢いで、レントゲン技師に「15時じゃダメなのか」と言ったら、「いや、ドクターさえ良ければ、こっちはいつでも良いんですけど」と。
詳しく話を聞いていると、14時に制限されたのには理由があった。
5年ほど前に、癖のある医者が、業務終了時間間際にCT写真を持って行くと、猛烈に怒って、レントゲン技師を怒鳴り散らしていたのだという。
それから、レントゲン技師は恐れをなして、14時までのCT受付にしたのだ。
つまり、レントゲン技師が仕事をしないのではなく、癖のある医者のせいで、このようになっていたのだ。
その医者ももういないし、今では私も含めて(笑)穏やかな人間ばかりなので、時間を変えようとなった。
そしたら、CTの受付時間は業務終了時間まで、17時30分となった。CTの件数が1日に2件ほど増えたのだ。
レッテル張りはいけないと感じた。レッテルは自分の目の鱗そのものだ。
レッテル貼りにNO!
三橋貴明後援会
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4月1日から診療報酬明細の改定などの現場レベルでの混乱や、続いて医師会長選挙などがあったりした。
民主党べったりの新医師会長が選出された。
結果はどうであれ、医師会員一人一人はその結果に責任を持つべきだろう。
叩かれすぎた開業医には救済が必要だ。
勤務医の私は今、同じ病院に3年間在籍している。来年は医局命令が下るだろう。
地方の町に3年もいると、勉強会で良く顔を合わす開業医の先生と仲良くなる。
彼はなにせ、同級生のお兄さんだという。
同じ内科ということもあり、たまに、飲みにも行く。
彼は落下傘開業であったため、ある程度の借金を抱えている。私にこっそり教えてくれた。
いや、私がしつこく聞いたから、照れながら教えてくれた。
世間の愚痴、官僚の愚痴、政治家の愚痴、診療報酬の愚痴、色々と話をする。
が、今回の改訂について彼は何も言わない。私も怖くて何も言えない。
そんな彼は内視鏡を始めるのだという。近隣の消化器内科の勤務医がずいぶんと減ったために、今ではその病院の内視鏡に手伝いに行っていたが、その病院も内科の一部を閉鎖。内視鏡が出来るところが無くなったので、狭い診療所をやりくりしながらやるのだと。
彼は地域医療に貢献しているが、30円はもらえない。中医協はそんな評価しかしてくれないのだ。
デフレにNO!
三橋貴明後援会

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