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2018年 菊花病院 >
一月ほど前、里帰り出産を控えた妊婦さんが受診されました。
「アトピーのステロイド外用剤は今は使って良いのか?」
ということを、初診外来で質問にいらっしゃったのです。
アトピーという診断名にわずかに疑問があった症例なのですが、その外用剤は通常の使い方なら問題ないとお話ししました。
その日の外来診察はゆったりとしていましたので、わたしは妊婦さんと雑談モードに入りました。
妊婦さんは仕事を辞めてから、インターネットでいろんなホームページを見始めたそうです。わたしは拙ブログは紹介いたしませんでした。
そうして、医師の間ではよく知られている「奈良県町立大淀病院の問題」を知ってしまったと、話を切り出されました。
診察室ですから、患者さんに不安を与えないようにしないといけません。
「インターネットの医師の間と新聞社ではどうして意見が違うんですか?」と言われました。
私はとっさに、
「サッカーでも、ファンと選手とテレビのコメンテーターと選手や監督の意見は違いますよね」
と答えました。
今では出産が終わり、自宅に帰ってらっしゃいます。事故が起こらなくて良かったわけですが、その陰には産婦人科ドクターの疲労困憊と麻酔科医の協力的な態度があります。
医療従事者や妊婦以外ではあまり取り上げられない大淀病院問題でしたが、マスコミ自体が問題だとする人には大きく取り上げられています。
1,妊婦さんが亡くなったこと
2,報道機関の非生産的な姿勢
この2つの論点がありますが、1があるからと言って2が許されるわけではないのは、医師なら容易に出来ると思います。
マスコミの態度がおかしいと思ったのは、医師だけではありません。
日本の未来、ほんとは明るい! 三橋貴明 ワック株式会社
p43
2006年に起きた奈良県大淀町の町立大淀病院の妊婦死亡事件の際、毎日新聞は医療機関を激しく叩き続けた。「奈良県の産婦人科医は妊婦をたらい回しにしたあげくに見殺しにした」という論調で、必死になって妊婦を救おうとしていた人々に暴言を吐き、批判し続けたのである。
その結果、大淀病院の産科は閉鎖。奈良県から産婦人科医が激減し、奈良県での出産が事実上不可能になってしまった。
困ったのは奈良県民である。奈良県は今でも産婦人科体制の整備に頭を悩ませることになったが、毎日新聞がその責任を取るのかと言えば、もちろんそんな気配は微塵もない。
日本が大好き!
三橋貴明後援会

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