健診にうつ病の項目を追加することを長妻厚労相が検討しているという。
これ自体には賛成だ。
昨日のエントリーにも記載したが、今や、うつ病は社会の脅威になっている。
私の同僚にもこんな医師がいた。(プライバシーには配慮している)
ある病院に、私が赴任した次の年に部下として配属された。公立病院であった。
その病院は当時はカテーテルをやっていた。私のカテーテルカルボナーラという名前の由来でもある。
その赴任のとき、部下はある病院でカテーテルをやっていたといい、私も医局長からそのように伺っていた。しかし、医局長が電話で「色々頼むよ」と不思議なあいさつで締めくくったのを良くおぼえている。
どのくらい手技が出来るのか、分からない。そんなときは助手からさせるのが当たり前だと思っていた。
その病院はそれほど忙しくない病院だったため、症例が少ないのは申し訳なく思っていた。
それを部下はどうどうと「暇っすね」と言っていた。私の顔が広ければ、症例が集まるはずなので、苦笑しながら「まあ、絶対来るから」と答えていた。
翌日、関連病院からペースメーカー依頼の電話があった。
1年目の研修医が一時ペーシングを装着した患者を1時間かけて搬送してきた。私は「ご苦労様でした」と見送った。部下は「最近の研修医ってなってないっすよね」と言う。
まあ、そのときは、彼の言うことにも同意していた。
早速、ペースメーカーを入れる準備にかかる。
「シースを」
彼がシース(血管に入れる管の一種)を入れようとするが、うまくいかない。何度も首をかしげて「患者にanomalyがある」とかいって、なかなかシースが入らない。第一、手つきが素人そのものだ。このままでは血腫が出来てしまう。そこで、私にバトンタッチした。
結局、私が最後まで処置を行った。
彼はとても「僕は一人で出来ます」と不満そうだった。
その後も、彼の残念な臨床能力が漏れてきた。
患者と喧嘩する。看護師に対してストーカーまがいのことをする。検査結果を確認しない。
そして、こう言うのだ「先生の指導が悪い。医療費が安いのが悪い。自民党が悪い」と。
赴任して2ヶ月後には、無断欠勤するようになった。その病院があまり忙しくなかったため、私は彼のことを医局長に連絡して、放っておいた。
そしたら、院長から呼び出された。彼がうつ病の診断書を持ってきたのだという。
当時の私には新型うつの知識がなかったため、私は猛烈に怒った。「こう見えても、カテの鬼と言われた男だ!彼奴がうつだと?この腐れ精神科医め、叩ききってやる!」と診断した精神科医の病院に直接出向いた。私はそれぐらい怒っていたのだ。
精神科医は非常に丁重に私をもてなしてくれて、素人でも丁寧に分かるように説明してくれた。
精神科医の説明を聞くうちに、彼がうつだと言うことを納得した。
その後、部下は医局を退局した。
医局員の親族が経営する病院で「使ってもらっている」らしい。治療はうまくいっているかどうか、その後は知らない。
うつを健診の項目に入れることは賛成だ。
健診にうつ病追加を検討 長妻厚労相
10/04/19
記事:共同通信社
長妻昭厚生労働相は19日、労働者の健康診断の項目にうつ病を加えることが可能かどうか、来年度の法改正も含めて検討していく考えを示した。東京都渋谷区でビル新築工事現場の視察を終えた後、記者団に語った。
長妻厚労相は労働者のうつ病、精神疾患の事例が増えているとしたうえで、「うつ病はなかなか本人に分かりにくい。(健診項目に入れれば)自殺対策にもつながる」と話した。
これに先立ち、長妻厚労相や細川律夫副大臣らは、渋谷区の渋谷労働基準監督署を初視察。労働相談コーナーなどを見て回り、最近の相談内容などについて職員に質問した。
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三橋貴明講演会
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