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井伏鱒二原作で【 本日休診 】という1952年の映画がある。今週、昼休みに数日かけて観たのだが、開業医のお手本の様な初老の主人公(医師)の雰囲気に惚れ惚れすると同時に、昔から開業医ってのは大変だったんだなあ・・と我が身をダブらせたりと、実に楽しくも考えさせられるいい映画だった。
先日、【男たちの旅路】というドラマシリーズDVDの記事を書いたが、その主人公であり、僕の憧れの男性像である吉岡指令補、鶴田浩二さんも出演(上の写真の最上段)していた。ほっそりと爽やかで男前、まだまだ若すぎる佐田啓二(上の写真の下段)とは比べようもない超イケメン俳優だった。
イケメンといえば、三国連太郎(上の写真の中段左)もさすがに美しい超の付くイケメン俳優だ。考えてみれば、大スター競演の豪華な開業医映画だった。
そして、その鶴田浩二の愛人役の薄幸の美女が、2月16日に89歳で亡くなった淡島千景さん(最上段)だった。

優秀な看護師約でふっくらとした若き日の岸恵子さん(上の写真)よりも、淡島さんの美貌は一際輝いていた様に思う。声なら岸さんなのだが・・・
まあ、昔の映画って素敵なものの宝庫だと思う。この渋谷実監督も小津安二郎監督の助監督だった時代があるそうで、雰囲気も実に似ているが、その時代の社会情勢や東京の風情がそうであったのであろう。もう60年も前の作品で、「あの日よ、もう一度・・」と言ってみても叶わぬことなのだが、貧しいながらも豊かな精神のある日本だったと思う。今の日本社会は経済的にははるかに豊かになったが、夢も希望も何も楽しいことが無い貧しい国になった。働かず遊んで暮らす人々には天国の様な日本なのかもしれないが・・・
本日(もう昨日だが)は、午後のある時間にショックなことが生じ精神的にマイッテしまい、1時間程勝手に「本日休診」として風邪の患者さんなどを他院に行かせた。居留守を使って不貞寝して泣いて過ごしたわけなのだが、「本日休診」とは言いながら全く気が休まらず患者と切っても切れない多忙な生活こそ開業医の【本日休診】なのであって、ウンウン・・とテレビに向かってうなづきながら1952年の素晴らしい映画を堪能した。
明日は再び立ち直って、また良き開業医として頑張って行こうと思う・・・
読んでくれてどうもありがとう