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< またまた骨折でんがな・・・ | メイン | 連休中の往診・・・① >
2012.02.11 00:39 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 1

【翔ぶが如く】

ようやく司馬遼太郎さんの【翔ぶが如く】を読み終わった。文庫本で全10巻、およそ3500ページはあるだろうか? 同じ司馬さんの有名な【坂の上の雲】は半分も読まずに積み上がっているのだが、【翔ぶが如く】の方は実に興味深く、また面白く、ためにもなった。

あまりに長く、一息に感想を書きあげる器用さも度胸もないが、明治10年9月に西郷隆盛の死を持って終焉を迎えた西南戦争と、翌年に加賀の士族により誅された大久保の死と、官を最強の太政官制度として根付かせた立役者の川路利良の狂死を見届けてようやく現代日本の病魔の様な官僚制度の深い深い闇の様な統治機構を理解しえたような気がする。あくまでも「気がする」だけなのではあるが・・・

 

最近よく感じるのは、「世の中は不条理に満ちている」ということだ。特に7世紀頃から歴史に辿れる氏姓の連綿たる系譜は僕の様などこの馬の骨か判らぬような庶民には不条理に思えることも否定しえない。

   天皇家・・・

   藤原家・・・

   源氏と平家・・・

   そして、薩摩と長州・・・

ヤマト王権の成立から、飛鳥・奈良・平安・鎌倉・戦国・関ヶ原・明治維新、そして第二次大戦を経て今も続く脈々たる権力の流れ・・・ 日本という国がずっと一本の粘々した様な権力層の流れの中に続いて生きたのだなぁと感じる。

 

読み終わって感じるのは、「西郷隆盛」の不思議さだ。写真が残されていないので表情から人物像を読むことが出来ず、どうしても伝説の様な伝記や印象深い肖像画が正しい西郷隆盛の理解を妨げているように思うが、彼は有能だったのか虚像に過ぎなかったのか・・・正直よく判らない。恐らくは征韓論争で大久保に敗れ薩摩に帰還した後は、何らかの身体的・精神的、更に言えば統率力や判断力などにも問題を抱えていたのではないか?とすら感じてしまう本書の内容であった。

しかしながら、比較するならば大久保利通よりも西郷隆盛に親しみは感じる。ただ、どうして「あんな、あの程度の西郷」をあの時代の人々は好きになったのだろうとは訝しく感じるのではあるが・・・

まあ、これだけの長編を読んでもなお西郷隆盛に関しての謎はますます深まるばかりであった。でも、面白かった・・・

 

(追記)

仮に先の衆議院選挙が江戸幕府(自民党支配)の終焉であったとすれば、倒幕派の民主党はもともと思想や気質が異なった長州(菅・仙谷・枝野・野田ら)と、薩摩(小沢・鳩山・ヤワラら)が一時期タッグを組んだものの、大久保(自己をミニ高杉晋作と勘違いしている菅や大久保の様な仙谷)と(自己を西郷と勘違いして、周りも勘違いして担ぎ出そうとしている)小沢とが相容れずに袂を分かって、まもなく最終戦争(西南戦争)に突入しようとしているようだ。鳩山はさしずめ島津久光みたいな感じだろうか?

もちろん、冗談だ・・・誉めすぎて我ながら恥ずかしい。でも、小沢をことさらに奉ろうとする人々が多いことには非常に驚く。既に過去の人、かつ虚像に踊らされているだけと思われるのだが・・・

 

読んでくれてどうもありがとう

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