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僕のブログの読者に限らず、映画と小説を両方好きな人にとっては、「映画を先に観るか、それとも原作が先か・・? はたまた片方しか観ない・読まない主義なのか?」というのは永遠のテーマであろう・・・

そんな僕の気持をくすぐった宣伝文句のトークイベントに魅かれて【サラの鍵】という映画作品を観ることになった。

 

後で気付いたらポスターに出ている主人公の女性はクリスティー・スコット・トーマスさんだった。実は僕は彼女の大ファン・・・これまでもブログで【モンタナの風に吹かれて】と【海辺の家】について書いたこともある。だが、主人公が彼女だとは全く知りもせずスクリーンを前にした。それくらい前情報も全く無くて映画館に足を運んだのも珍しい。内心、後に続くトークイベントのゲスト女性に期待したのであろう。何事も期待し過ぎはダメだという教訓を得た一日となった・・・

 

≪映画が先か・・・ 原作が先か・・・≫ この命題が最初から最後まであまり上等でない頭の中をグルグル廻って少々困った妙な一日だった。もちろん、映画の存在も知らない僕は原作も読んだはずは無く、フィクションかノンフィクションかも知らずに物語に浸った。そして何度か涙が出た。つまり、期待以上にイイ映画だったのである。皆さんにもお薦めしたい。

 

ただ、原作に引きずられて映画の良さが消されてしまったり、あまりにも原作とかけ離れたストーリーに嫌悪感を抱いたり、陳腐な映像化に激怒したり、想像を越えた映像の世界に感嘆の声をあげたりと、映画によって、また小説によって、あるいは書評家なのか映画評論家なのかによっても観方は大きく異なることだろう。この日のゲストの豊崎さんと司会役の太った男性はモロに書評家のほうだったようで、その件は次回に書くとする・・・

 

小説と映画の違いとして豊崎さん達は触れなかったが、主演俳優のイメージや過去の代表作の役どころに引きずられてしまうことがある。今回は正にそれだった・・・いい意味でも悪い意味でも。

スコット・トーマスは45歳の高齢妊娠をして生むか産まないかの葛藤をしてしまう。あることに熱中してる間に夫の関係が冷えてしまい、思春期を迎えた長女との関係も微妙で、他の人に猛烈に興味を抱いて時が残酷に流れて行く。生むべきか生まざるべきか・・・この辺りがロバートレッドフォードと共演した【モンタナの風に吹かれて】と凄く被るのである。

 

原作と映画化の違いとしては、この【モンタナの・・】の場合には、原作ではスコット・トーマスが演じた女性はレッドフォード演じる男性の子供をモンタナで妊娠してNYで一人で生むのだが、映画では妊娠したかどうか不明のまま彼女はモンタナを離れるのである。

 

今回の【サラの鍵】では、スコット・トーマスはパリで妊娠して夫から離れ、NYで夫の望まない子供を一人で生むのである。ずっと最後まで、生むのか生まないのか・・・が頭から離れなかったので困った困った。

 

もう一点は、【サラの鍵】ではスコットトーマスがパリのアパートの本当の所有者が収容所で死んだサラという女性の家族のものだと知り、なんとかその事実をサラに知らせようと必死にパリやNYやフィレンツェなどを巡るのであるが、一体サラを探してどうしたいのか?という疑問が付きまとうのである。自分たちが受け継いだアパートをユダヤ人一家に返すつもりなのか? どこにも「返す」という言葉は出てこないのであるが、「夫に反対されても返すんだろうか? 返すさ、キット」という声が頭に響くのである。

 

これはやはりスコットトーマスの【海辺の家】と凄く重なってしまうのである。

こちらは映画の原作は存在しないようであるが、癌に犯され死を前にした別れた亭主と一緒に必死に建てた【海辺の家】を息子とともに、昔起こした交通事故の被害者家族を探し出してお詫びにプレゼントする結末なのだが、直接ではなく間接的な当事者に過ぎないのに不当に悲惨な環境に陥った人々に謝罪したい・・・という気持ちが、映画の中で強烈に重なるのだった。

そもそもスコットトーマスという美女は僕のストライクど真ん中の女優なのだが、夫とはどうもうまくいかない苦悩する本能で生きる女性なのであろう。フランス語も英語もパーフェクトな女優として彼女に白羽の矢がたったと思うが、このような設定・人生がはまり役なのであろう・・・実生活でも3人の子を儲けながらも離婚したそうだ。人生とは難しい・・・

 

そんな訳で、「原作か、映画か・・・」だけでなく、「あの映画か、この映画か・・・」などに頭の中をグチョグチョに掻き回されながらも涙を流しながら【サラの鍵】を観終わったのでした。

そして、いよいよ東京から「豊崎ナントカ」さんという若くて美しい美女?のゲストをお迎えしてのトークイベントが始まろうとしていました・・・期待に胸もアソコも膨らみます

 

一応続く・・・

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コメント

コメント一覧

『サラの鍵』は私も観ました。同じくユダヤ人の物語ではケイト.ウインズレット主演の『愛を読む人』の方がボンクラの私には解りやすかった。
スコット.トーマスは知的に美しいですね。 レイフ.ファインスと共演した映画『イングリッシュ.ペイシェント』の演技が印象に残っています。この映画には『英国王のスピーチ』で主演したコリン.ファースも彼女の夫の役で出演していました。(間男される役で、、、)
ユダヤ系迫害の映画は概ねヒットするし、映画界.音楽界.金融界はユダヤ人が牛耳っているから、不況になるとユダヤ系物語を企画するらしいです、、。

@@便乗コメント失礼します by murajun@@
【愛を読む人】の方が僕も好きです。というか、あの青年役になりたいですね。あんな初恋が最高です。
written by 4141 / 2012.02.16 14:48

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