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「もしもし、夜分遅くすみません。田中恵子って言いますけど先生お願いします」
『患者さんですか? 主人いまお風呂に入ってますが・・・』
「急にお腹が痛くて、先程から何度も吐いています。もう我慢できなくて・・・うっ、いたいっ、くるしいっ、地域貢献診療所でしょオタク? 私かかりつけ患者なのよ。早く先生を出して、早くぅ」
『わ、分かりました。ねェあなた・・・ヘンな患者さんからお電話、お風呂から出て頂戴。気を付けて・・・』
『あ~さぶ。風邪引きそうだぜ。 ハイ、お待たせしました。どうしました? あっそうですか? わかりました、行きます行きます。20分ほどで行きますから玄関前でお待ちください。 ちょっと行ってくる。もう12時過ぎだから寝ててくれ』
「きゃ~っ、先生どこ触ってんのよ? もう、お母さん、今の見た? この先生お腹痛いって言ったらパンツに手を入れてきたのよ」
「センセ、うちの娘になんてことするのですか? まだ嫁入り前ですよ。どう責任を取ってくれるのですか?」
『ち、違います。ご、誤解です。盲腸の場所を押えただけです』
「まあ、この先生ったら、言い訳しちゃって。誠意を見せてよ、誠意を。毎日に訴えるわよ。 恵子、お父さんにすぐ来てもらうように電話しなさい。それから毎日の青木記者さんにも電話してもらって・・・カメラ回して入ってきてもらって・・」
地域貢献加算は誰のため?
このシリーズは平成22年4月に民主党政務官である元勤務医足立ナントカ元参議院議員が厚労省と結託して医療崩壊を画策した惨状を綴るものである。
時は足立元議員が参議院選挙を落選した後の秋の話である・・・
「もしもし、センセでっか? センセとこ地域貢献してはりますのんか? でしたら、深夜でも台風でも正月でも地震直後でも診療所にすぐ駆けつけられるように立派なマンションが必要でっしゃろ? いかがでっか? 神戸駅前の耐震ワンルームマンション、人気ありまっせ。節税にもばっちりですわ。センセは高額納税者でっしゃろ? 首相も納税せんのでっからセンセも税金納めるよりマンション買った方がゴッツ得でっせ。幹事長みたいに屁の子基地周辺の土地を今から買う訳にもいかへんでっしゃろ? どうでっか?マンション?」
『どうでっか? って、アンタは当院にかかりつけの患者さんじゃないのか? マンションの押し売りか? どうして俺の携帯電話番号まで知ってるのか?』
「せんせの番号は地域の皆さん全員ご存じでっせ。診療所内に掲示してはったでっしゃろ? うちの組の、いや会社の若いもんが診療所巡りをして開業医のセンセ方の携帯番号を集めて名簿業者に売ってるです。なに、合法的ですわ。センセの携帯電話は個人情報に当たらないと長妻大臣もお墨付きくれはったからに。」
『そ、そんな?? しかし、今何時だと君は思ってるんだ? 眠れんじゃないか? 昨晩も大阪のマンション営業の電話が深夜に30分ごとに掛って寝不足なんだ』
「センセ、まだ朝の4時ですから。も一度寝れますから。じゃ、また明日の夜は一時間程はやくお邪魔しますわ」
『く、クソ~~ 長妻め・・・ う、うっ し、しぬぅぅ・・・』
地域貢献加算は誰のため?