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介護業界というのは「官製ワープア」とか言って、年収300万円程度で激務を担わされ、健康な求職中の生活保護受給者からも就労希望が乏しい業界らしい。
その介護業界にて(今もしてるが、更に追加で)奉仕活動をしようとしてる僕は腑に落ちない点が少なくない。
介護での立ち上げに際しては半年以上も前に職員採用計画とか事業計画を書かされて、今後5年間とかの収支計画を作らされる。定員があれば介護は定価が決まり年間総収入の最高額は自動的に決定される。
何事もそうだが、立ち上げ1年目は定員が満員になることはありえず、初期投資や施設完成後でも認可・指定前なら収入は無く、職員研修などで当然ながら赤字であろう。2年目も赤字かトントン、3年目でようやく単年度黒字化して4年目から納税可能となる程度かと思うし、鳩山総理が熱心な課税対象の内部留保が出来るのは5年目からだろう。
これは介護でも医療でも商店でも・・・およそ施設などに資本投下が必要な業界の常識で、事業単体で初年度から黒字というのは計画がおかしいか相当に特異な現象だと思う。
先に認可申請書類の山を書きあげ提出しているが、提出先の事前審査において「書類に不備があって再提出せよ」・・と言ってきた。メインは収支計画の数字・・・
上の様に緻密な収支計画を様々なポイントを考慮し、税理士とも相談し、プロの銀行も真っ青なくらいに練り上げ作り上げた。で、初年度は約1000万円の赤字・・・ ただし、これは法人の他部門でカバーできる数字であり、なんとかなる数字である。また、実際には少ないがそれを越える補助金も見込める。
ただ、これでも職員の給与は平均300万円には程遠く、申し訳ないほど経費を抑えて算出した数字である。赤字の主な原因は初年度の稼働率設定・・・流石に通年で90%とかは無理で70%と見積もった・・・これでも甘過ぎと僕は思うが。
そうすると人員基準の関係で給与総額は同じなので赤字になる・・・良心的な価格設定ならば。
しかしながら、事前審査をする面々には「赤字」が不適当に見えるらしい。何が何でもウソでもいいから「初年度の収支を黒字にせよ」・・とのきついお達しを頂いた。要するに、赤字経営しかできない法人に認可は出来ない、という事らしい。
赤字を 黒字に・・・
で、開設直後から満員になる様に設定して黒字化させることにした。経営は楽だ・・・すぐに黒字だ・・・ ってな事は夢でしょう?
何か腑に落ちない・・・
給与を最低限に抑えても総収入が官製定価で上限が決まるので余程のボロボロ施設をつくらないと初年度黒字なんてありえないのに、立派な施設をつくっても黒字であるべき・・・って言われても、無茶苦茶だと思うのだが。
介護報酬が少なくて普通なら低賃金で赤字になる現実を見たくはないのであろう。官製ワープアを認めたくないのであろう。結果的に介護報酬が低すぎる、人員基準が厳しすぎるという現実を直視したくないのであろう。でも、それは行政の現実逃避にしか過ぎない。これでは介護労働者の待遇はいつまでたっても生活保護受給者以下のままである。
待遇改善のためには嘘をついてまで収支計画を黒字に粉飾するのではなく、赤字は赤字として正視すべきで、各法人が工夫して経費節減などで黒字化を達成していることを認めないといけない。そうではない嘘の事業計画を提出させる意味は全く理解できない・・・
官主導の介護業界は医療業界以上に不思議な世界である・・・
読んでくれてどうもありがとう