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またしても先の日曜日の話題だが、録画していたNHKの番組【 ワイルドライフ 京都法然院 いのちの庭 】という番組を観た。
京都東山の哲学の道にほど近い法然院は昔から大好きな浄土宗の寺で、m3ブログに僕はなんと17もの記事を書いている。興味があれば、左の検索欄からチェックしてみてください。これが18記事目・・・少々オタクかもしれない。そのうちの最初の記事を一つ・・・
http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20061103/My_Favorite__1
さて、このNHKの番組は大文字の下、善気山に抱かれた法然院の森と境内の様々な小さな生き物たちの一年の命の営みを梶田住職の静かな語りとともに描いていた。
そのほとんどを僕は知ってはいたものの、これほどの自然を「ありのままに」育みうる文化というか度量というか余裕が今も法然院にあることを再認識して嬉しくなった。
いま僕が住むド田舎ですら、コンクリートと農薬と排気ガスとゴミと洗剤などで自然が自然であり続けることが出来ないのに、あそこの森には庭には二羽鶏が・・・じゃなかった、自然が残され育てられている・・・実に素晴らしい。
僕も法然院の墓に入って森の中で自然の一部となって土に還りたい・・・という秘かな願いをもっているのだが、いまだに梶田住職には言いだせないでいる。
読んでくれてどうもありがとう
Medical ASAHI 2010 February に載った小説家で医師の帚木蓬生(森山)先生のインタビュー記事「いのち と 向き合って」を先週の木曜日に読んで愕然とした。
そして・・・じんわりと感動し、あらためて物凄く尊敬し、言葉にありがたく感謝し、いまこそ冷静に自己を見つめようと反省をした。
ただ、そこの写真を見て、僕はその日のうちに帚木さんに手紙を書き送った。「ここにもファンが遠くからご健康をお祈りしてますよ・・」という気持ちからだった。帚木さんは「急性骨髄性白血病」で長期入院をされていたのだった。
最新刊の「水神」が出た昨年9月以降、僕は超多忙でまともに小説を読んでいなかった。先生の全作品を読んでいたのに「水神」だけは読む暇がなかった。いつもなら感想文を先生に書き送っていたのだが、丁度入院された期間の「インターセックス」から「風花病棟」、そして「水神」だけ送っていなかったのだった。下の記事は先生が退院後に何も知らずに書いた記事だった・・・何も知らずに。
http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20090211/1
想えば最後に読んだ先生の小説は短編集【風花病棟】で、最終章のタイトルは「終診」・・・開業医の引退の話だった。すぐに調べると投稿は入院の翌月の小説新潮だった。先生は自身の発病を知った上で書かれたのか? それとも偶然か? まるでミステリーの様な話だ・・・
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/331416.html
先生が数年前から診療所を開業されていたことは知っているし、長期入院が開業医にとって恐ろしい程の不安を掻き立てることは想像に難くない。僕自身、いま病気になっても代わる医師を探せそうもないし、借金を抱えて家族も職員も困ることだろう。生命保険で借金返済はなんとかなるとしても、また患者も職員も他の医療機関に代わればいいかもしれないが・・・
先生の凄いところは、無菌室の中でも作品を書き続け、退院後は入院に伴うあれこれを【精神科診療所の開業医が病気入院になったとき】というキチンとした医学論文にして医学雑誌に投稿されたことだ。これはなにも精神科に限らない。全ての開業医にとって、多いなる心の支えと指針を与えてくれる内容だから是非とも読んで欲しい。
九州神経精神医学 Vol.55 No.1 P22-30 2009
ただ、マイナー冊子で入手困難かもしれず、どうしても欲しい人はMRさんに頼むなり、僕にメールするなり頑張ってください。戴いた別冊を無断コピーして差し上げます。
読んでくれてどうもありがとう
僕はずっと以前から「特定検診」なるヘンテコ検診を批判してきたが、ようやく僕の批判が厚労省に聞きいれられたよう?で、あの親の敵の様な「腹囲」基準が見直されそうで・・・ 本日は誠に嬉しい限りである。
2月9日 読売新聞
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そもそも「痩せりゃいいってものじゃい」のは子供でも田舎者でも知っている常識なのに、どうして腹囲が基準となっていたのか・・・ その闇は、ここでは闇のままとしておく。
http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20080708/2
http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20080729/2
でも、ヒドイ便秘が解消した様な、久しぶりにEDがなおってシャセイ出来た様な快感が僕の立派なお腹に襲い掛かり、ブルブルと波立つように震えるのを恍惚の表情で眺めた。
読んでくれてどうもありがとう
正確には「ACLS」ではなくて日本麻酔科学会の主催する「ICLS」という救命処置の講習会に参加した。で、何となく「楽しかった」ので忘れないうちに書き留めておきたい。
標準的なACLSコースは土日の二日間、4万円近いお金を取るみたいし、チャンとしたコースは更に日数も費用もかかってしまうが、それでも人気で予約がすぐ埋まるらしい。こっちは日曜日だけで参加費1万円、弁当と定価2100円のポケットマスク付き。真面目な開業医なので日曜以外は休めないが、世に流行りのACLSなるもの、次のチャンスも1年後みたいだし、興味本位で受講してみた。
最近の循環器専門医の受験資格にはACLS受講が必須要件らしいが、僕が受験した20年近く前にはACLSという言葉を聞いたことはなかった。当然ながら循環器科に10年以上も勤務すると実践経験は多いのだが・・・指針も少しずつ変わる様だし。
コンパクト版のICLSの講習内容は看護師さんも参加し、元循環器科医にとっては当然過ぎて少々物足りないが、色々と感じることが多く、意義深い日曜日だった。
① 繰り返す実技実習は中年の運動不足に丁度いい。大きな声を出して演じるのは少々恥ずかしく、胸骨圧迫で汗が・・・ でも、大切な腰が・・・痛い。妻に怒られそう。
② 参加者24名にインストラクターなどのスタッフ24名。結構濃厚なスタッフ配置で、参加費用はリーズナブル・・・参加前は高過ぎと思っていたが。
③ インストラクターは若いスタッフ、それも女性の看護師さんも多く、日常とは攻守逆転の感じでマゾ感覚が新鮮だった。結構グイグイ明るく責める看護師さんに感心した。もっと虐めて・・・もっとエグイ要求を指示して・・・と思わず言いそうだった。
④ 除細動器使用経験の無い(乏しい)医師が多く参加していたのが驚きだった。循環器科だと毎月の様に使用していたが、科によっては無縁なのだと改めて知ったのが新鮮な驚き。
⑤ 教えることが嬉しい・・・という表情のスタッフばかりで、笑顔を絶やさず活き活きとやっていて、おだてる様に拍手までしてくれて、まるで「地中海クラブ」のレク行事に参加してるような感じ。スタッフも衣装が揃ってないけどOB、OGの様な・・・
⑥ 同級生も一人来ていて、そいつも高次救急救命センター勤務歴があって絶対に物足りなかっただろうけど、僕同様に不満じゃなかった様で、やはりスタッフの「雰囲気」が良いのだと思う。内容は・・・やや物足りないが、開業医だし しょうがないか。
⑦ 20数年前に救命センターでお世話になった指導医の先生が今も研修のあった病院の救急部長をされていて、ACLSの世話役をされていて懐かしかった。いまも変わらぬ笑顔、時の流れは速いものだ。
読んでくれてどうもありがとう
ようやく幾種類もの申請書類を出し終えて、久々に自由な日曜日となった。といっても、朝8時から夕方4時までACLS(救急処置)の講習を受けに行ったのだが・・・ それにしても驚異の忙しさの一月だった。
さて、まずは映画の話から・・・
INVICTUS
アカデミー賞候補作だし、サッカーワールドカップを控えた南アフリカの話だし、前作の「グラン トリノ」も素晴らしかったクリントイーストウッドの映画だし・・・期待度も高まるというもの。
ラグビーの事など何にも知らない僕でも、その期待を裏切らないどころかマンデラちゃんの爪の垢を鳩山と小沢に煎じて飲ませたい位の感動的な映画だった。これは「負けざる者たち」ということだが、国や組織の指導者、チームのリーダーには欠くことの出来ない心得を再認識させてくれるし、面白いというより「覚悟を決める・・・」というタイプの映画だと僕自身は感じた。

ACLS講習の直後だったせいか、院長という経営者のせいか、孤独を感じながらも目の前の疾患や困難に立ち向かい、職員や患者に何かを捧げなければならないし使命でもあり遣り甲斐でもある・・・で、観終わったときには覚悟が決まる、そんな映画だ。
クリントイーストウッドは絶好調だなぁ・・と思う。もちろん、基づいた実話そのものが感動的ではあるが、アパルトヘイトの暗い話は少ないし、むしろ明るい温かな雰囲気で・・・
いま南アフリカはワールドカップを前にして同じような雰囲気なのだろうか? 聖人の様に描かれたマンデラの当時より、白人に終わりの始まりと言わせたANC(アフリカ民族会議)の力が増して、オットセイも驚く精力絶倫、5人の妻と20人の認知された子供を持つゾマ大統領のお陰でお気楽な何でもアリのエイズ大国の様だが、素晴らしく美しい輝く国だとも思う。
読んでくれてどうもありがとう