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師走大晦日・・・只今午後2時、今年の診療を一応終了して玄関ドアを閉めた。本日診察させていただいた患者さんの総数33名、静かな最終日だった。もう少しだけ「レセプト作業」があるが、なんとか夕刻には家族と合流して今年最後の晩餐を楽しめるかもしれない。大晦日だからとあらたまることもないが、どんな話を妻や娘たちとするのか・・・少し楽しみである。
さて、そのレセプト作業を残業してしてくれている二人の事務嬢の隣室で僕はこうしてブログを書いている。先に書いた【好色一代男】を今年の最期の記事にしようと未明には考えていたが、もう一つだけやはり本業の事を書き残しておく。
本日、大晦日なのに当院で働いてくれたスタッフは全部で18名。短時間アルバイトを含めての数であるが、多くは主婦であり、家庭の年越し行事の準備を差し置いての年末勤務である。元旦である明日も同数のスタッフが朝8時前から夜10時過ぎまで透析室で働いてくれることになっている。
一応のケジメとして、先程常勤の看護師達6名が揃って年末の挨拶をしてくれた。
『今年一年ありがとうございました。来年もまたよろしくお願いします』
と言っても、明日の朝には再び新年の挨拶を交わすのであるが・・・
今年の年末は透析室の男性スタッフが緊急入院してしまい、残ったスタッフにシワ寄せがきて年末年始の仕事が増える羽目になって、急遽勤務日を増やすことになったスタッフが数名出た。透析施設で一人でも年末年始に入院とか病欠が出ると凄く大変なことであるが、その辺がなかなか一般には理解してもらえない。診療報酬が繰り返し改悪されることから考えると、まるで病院スタッフは病気しないと思われているようだ。しかし、今年一年間、インフルエンザを含めて数日間続けて病欠したスタッフは他におらず、健康に留意しつつ働いてくれるスタッフに感謝感謝である。
ついでに言えば、この12年近く一日も病欠をしないで勤務が可能だった僕を生み育ててくれた両親にも感謝感謝である。
病気しない妻や子供たちにも僕に心配をかけないでいてくれて感謝感謝である。
明日の元旦、あと18時間もすれば来年の診療がスタートする。来年もまた健康が維持される様、八百万の神様・仏様・ご先祖様・女神さま達にお願いをしつつ、小雪の舞い散る年越しをしようと考えている・・・
皆様お疲れさまでした 良いお年をお迎えください
平成21年の最期、大晦日に選びし本年の「読み納め」の本は吉行淳之介訳の【好色一代男】にしてみました。
思えば昨年の師走には【不倫の惑星】なる本を読み、今年の正月には瀬戸内寂聴訳の【源氏物語】に挑戦し、恥ずかしながら深遠なる性の喜びを知った記念すべき年でした。ですから、井原西鶴の源氏物語を模したとされる【好色一代男】を読まずして年を越せないのは必然の道理。道ならぬ色恋への想いに区切りをつけて純な気分で新年を迎えるための必読の書、との位置づけです。
西鶴の才覚は鋭く、42歳にして成した処女作が1680年頃の性風俗を活き活きと写しとった【好色一代男】です。
七歳にして性の喜びを知って以来、戯れし女 3742人。そして男までも 725人。やさしく美しき女を求めて東北から九州まで諸国を本宮の名作【俺の空】の様にさすらい、長崎・丸山遊郭にて打ち止めし後、終いには還暦を迎えながらも好色丸に「床の責め道具」を満載しユートピア「女護の島」へと船出したまま行方知れずとなる稀代の遊蕩児・世之介。
名著ですね・・・ もっと若くして読んでみたかった日本の古典です。
50歳を迎え、年の瀬に静かに想うは人生の歩み、そして行く末・・・我が未来
どれだけ頑張っても、どれだけ社会貢献しても、どれだけ納税しても、どれだけ家族を犠牲にしても・・・各自に与えられた人生の長さは誰も似たり寄ったり。
「一代男」である世之介の人生が我が理想とは思わぬが、自由奔放に人生を楽しみ、欲するままに異性と交わり、思い残すことなく渡海し人生をトワイライトゾーンに進めるコダワリ・・・
あと10年で世之介の境地に到達しうる可能性はゼロではあるが、これから一年一年・・・思い残す事の無き人生を目指して微かに残る「自由な精神」を保ち続けて行きたいと祈りつつ、これを今年最後の記事にしたいと思います。
今年も一年間、皆さん読んでくれてどうもありがとうございました
クダラナイ話題ばかりですが、来年も読んでもらえたらと思います