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誰ですか? 「既に流行のピークは過ぎている」・・なんて言ってたのは? この辺じゃピークどころか僕の予想した通り季節性を巻き込みながら3月の受験シーズン終了まで行きそうですけど・・・
とにかく忙しすぎて忙しすぎて、職員は染め忘れて白髪が増え化粧が雑になり皺も隠せず、変にハイテンションだったり妙に言葉数が少なくなったり精神に変調を来たし、新型インフルエンザの大流行で院内は大混乱です。来週は「休日当番」が廻ってきますから今から皆様ウツ状態です。僕もスッカリEDになってます。とにかく「ワクチン問い合わせ」の電話が多い・・・それも「かかりつけ患者」ではない人からばっかり。
水戸黄門の印籠の様な「優先接種対象者証明書」・・・これがクセモノ
先に何度か書きましたが、自院にカルテが存在する膨大な通院患者リストの中から基礎疾患別に該当する「優先対象者」をマニュアルに沿って拾い出し、更に接種希望アリやナシやを聞き出し、どうせ減らされるからと「総数を少々水増し」して申し込み、予想通り30%しか納入されずに慌てて更に「最優先」と「優先」と「次の優先」とに命の選別を秘かに行い、ようやく納入数に対応した「かかりつけ最優先対象者」を苦労してピックアップしたばかりなのに・・・他の病院への通院患者さんが「優先接種対象者証明書」を手に当院へワクチン接種に来られます(文章長過ぎ)。
当院の患者は「優先」の人は優先せず「最優先」しか接種開始していないのに、不思議と元気な患者さんたちが証明書を手に待合室を闊歩される異様な光景が展開中。
その証明書には詳しい対象絞り込み基準該当者か甘い基準該当者か記載がないので変に疑いの目で見てしまう。ちょうど予算仕分けをする蓮呆議員の冷たい眼と同じだと思う。つい、『そのワクチン、本当に最優先で必要ですか? その根拠となる資料、手元にないんですか? それじゃ来月まで待ってください・・・』ってな感じ。
しかし、そこは人格者のmurajun先生、快く「OKですよ」と接種をしてあげている。
そんな中、面白いことに見慣れた顔が『お久しぶりです・・』と来院される。かつて病診連携を信じて病院へ紹介したのに見下されたのか帰ってこなかった患者さん方だ。確かに基礎疾患は該当しそうだし、当院にカルテもあって「かかりつけ医」と言えなくもない。ただ、5年以上、中には10年も御無沙汰だっただけであり、ワクチン接種してくれるなら過去の経緯も患者さんにはどうでもよいのであろう・・・こっちは大いにプライドが傷ついたことを思い出すのだが。
でも、やはり他の病院から「優先接種対象者証明書」なるものを持って来院されると、「割り込み」の様な印象がしないでもない。別に患者さんが悪いわけではないが、厚労省のアンポンタンの手法には毎度苦しめられる。
また明日からも続々と『センセ、お久しぶり。元気でした?』と言いながら昔の「かかりつけ患者」が押し寄せてくるのであろう・・・
よんでくれてどうもありがとう
平均年齢59歳の開業医の平均収入が2522万円で、47歳の勤務医がマスコミ社員より安い1470万円とか・・・そんでもって、公的病院の雇われ院長が開業医より少々多いとか・・・ で、今宵は真面目に考えてみた。
まあ、借金返済が無くて都会の不動産を自己所有してる開業医なら良いんでしょうね。よく、「借金で土地建物を買っても資産になるから良いじゃないか?」と言われますが、このご時世、田舎の失敗した病院の土地建物を高値で買ってくれるひとはいません。安値でも処分できれば御の字ですよ。ですから、自己資金を数億も開業時につぎ込むことは社会奉仕に他なりません。親の資産で喰ってるようなものです。
当直なくって良いじゃないか? とも言われますが、生涯オンコール、逃げ場無し、休暇なし、365日24時間携帯で繋がれてる開業医は産科を筆頭に多いです。透析医も同様ですが、勤務医より過酷な開業医はゴロゴロ転がってます。
訴訟にしても不注意な看護師の失敗まで被るのが開業医、評判ガタ落ちでも転居出来ない悲しさ・・・これは辛いです。勤務医時代は良くも悪くも病院代わってリセットが出来ました。嫌なスタッフとも笑顔で対応しなきゃ労基署が飛んできます。
そして、労務管理は大変ですね。一度自分で数年間やってみないと苦労は判りません。自分がボーナスも定期昇給も有給休暇も時間外算定も育児休暇も介護休暇も生理休暇も何にもないのに職員には断れない。これは体調が悪かったり経営が悪かったりしたら耐えがたい心労です。
で、話を本論に戻しますと・・・
多くの開業医は事務長も置かず、事務仕事は時間外(夜間・休日など)に済まし、確実に病院事務員一人分の仕事をしている。
多くの開業医は掃除のおばさんの役割を確実にしている。
多くの開業医は看護師一人分の役割も確実に果たしている。
多くの開業医は借金の個人補償をして完済するまで生きてる気がしない。
多くの開業医は病気しない(出来ない)、しても隠してる、で・・早く死ぬ。
多くの開業医は地域の医療行政に安い報酬で引っ張り回されている。
多くの開業医は収入から半分以上の借金返済と相殺目的の死亡保険掛け金とを引かれて泣いている。
多くの開業医は事務員と看護師の給与を公的病院の基準より大幅に下げてしか払わない。でないと・・・経営が成り立たない。
多くの開業医は経費削減の涙ぐましい努力をして可処分所得を維持している。
儲かってる開業医の中には田舎で単身赴任して家庭を犠牲にしてる人も少なくない。
まあ、要するに売上高は病院が遥かに多いのだが、その金の多くが高額機械や医師以外の高給や福利厚生に消えて医師へ廻らないのだが・・・ 一方の開業医は事務や看護師の給与を公的病院とは比較にならないほど低く抑えて、時代遅れの医療機器やアメニティーを言葉で補っているにすぎない。
病院で医師の給与が低かったり赤字経営が続くのは、開業医なら当然である人件費を始めとした経費削減の努力が足りないからだと思う。同じ看護師なのに国公立と民間とで無茶苦茶差がついていて驚くばかりである。
病院が外来の不要と思われる様な検査をルーチンで組んだり、一泊入院で工夫してるのは正直見苦しい。
脱線はこのくらいにして・・・
開業医が充分な数の事務員や検査技師や掃除婦を雇ったり、事務員や看護師に病院並みの給与を出せば、開業医の手取り給与なんてゼロどころかマイナスになるはずだ。収入が多いのではなくて、工夫して収入が多くなるように無駄を省いているからに過ぎない。そうしないと高額な開業資金の借金なんて返せないから・・・
公的病院の雇われ院長なんて・・・
負債の個人補償などしていないし、退職金も病気での休暇も保証されているし、院長職しかしてないから、平均的な開業医より楽なんじゃないでしょうか?
中小企業の社長と比べる向きもありますが、オーナー社長は仕事を社員に任せて平日の昼間から付き合いゴルフに行けますから、不在じゃ仕事にならない開業医より楽なんじゃないでしょうか? 失敗しても大した訴訟も無いし、国家資格を失う訳でもないし・・・
こんなこと発言すると「炎上」しそうで怖いですが、勤務医の皆さんは開業医攻撃をマスコミや官僚と一緒にやってちゃ駄目ですね。
読んでくれてどうもありがとう