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Doctors Blog

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2009.11.09 22:39 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 5

ベルリン、もう20年・・・

三年前のブログ(2006年11月10日の記事)にも書いた、「あれから17年」と・・・ 

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20061110

そして、ベルリンの壁が崩壊して「もう20年」になってしまった。 

ドイツのメルケル首相は東ドイツでサウナに入っていたそうだし、ロシアのプーチンは東ドイツでKGB活動をしていたという。20年と言えば、今の研修医の先生がたには当時の記憶など全くないのであろう。僕も歳をとるはずだ・・・

僕が翌夏の東ドイツ訪問で拾ってきた「ベルリンの壁の破片」は当時好きだった女性へのお土産だったので、振られた後は手元には残されていない。振ったら壁の破片くらい返してほしかったのに・・・ まあ、それも懐かしい想い出。

 

若い人々には判らないだろうけど、僕にとって「東西の壁崩壊」は「911」事件の衝撃よりも数倍も大きなインパクトを与えたものだった。911事件が首都直撃の台風だとしたら、壁崩壊は首都直下型大地震という程の違い…そういえば分ってもらえるだろうか?

 

この20年間はあっと言う間だった。そして後20年もすれば医師も引退しているだろう。もしかすると生きてはいないかもしれない。残された貴重な時間は大切にしていきたいものだ。

それにしても、壁崩壊に匹敵する大事件に今後生きているうちに遭遇するのであろうか? もちろん、悪い事件ではなく、良い事件であって欲しいが・・・

 

読んでくれてどうもありがとう

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2009.11.09 22:08 |  研究  |  murajun  | 推薦数 : 4

十八番、薬効あり・・・

日曜劇場 「仁:Jin」 、面白いというか実に感動しますね。昨日の梅毒退治の第三話、生で泣いて録画で泣いて・・・視聴率が20%になったらしいですが、なんとも素晴らしいですね。

タイトルとした『十八番、薬効あり・・』というのは、南方仁先生が1862年に青カビからペニシリンを精製した瞬間の蘭方医たちの感嘆の言葉ですが、なにやら多くの医学研究の真髄を思わせるようで、僕も彼ら劇中の医師たちと一緒に飛び跳ねました。

 

梅毒に侵され終末期を迎えていた吉原の遊女「夕霧」の化膿巣からブドウ球菌を採取し寒天培地に生やして抽出したペニシリン溶液のパッチにより薬効評価するという1920年代の技術を目の当たりにした文久時代の医師たちの驚きと感動は決して遠い出来ごとではなく、我々医師たちの身近に存在する「研究の喜び」と実に近しい感覚だと思えた。

 

確かに時代は変わり、今では遺伝子工学を駆使した研究が主流とはなったが、例えば遺伝子組み換えが期待通り出来て目的のベクターが出来たり、病気の原因となる遺伝子の配列を検出し道程出来た時の喜びとすごく近い感覚と思う。

 

そして最近では有名な山中教授の「iPS」細胞の例のように、数種の遺伝子を組み込んで誰もが待ち望んだ特殊機能を持つ細胞を生みだしていく・・・これも仁先生が行った「仮説から試行錯誤して新たな役立つものを生み出す・・」という地味な作業と何ら変わるものではない。ただ、南方仁先生が2009年から1862年にタイムトラベルして「仮説」を知っていたという(大きな)違いが存在はするのだが・・・

僕の様な平凡な研究者、そして多くの研究する医師たちのほとんどがそうだろうが、その「仮説」が大したことなかったり間違っていたりして画期的な業績が残せないのでもあるが・・・

 

この番組を観ていて感じるのは、若い医師の皆さんには多忙な診療に忙殺されて日々を過ごし歳取ってしまう前に是非とも些細でもいいから「医学の進歩」に寄与しそうな研究に携わって欲しい…ということだ。

最近では奴隷のようにこき使われボロボロになっている勤務医の話ばかりがクローズアップされているが、残念ながら開業医にはもう出来そうもない研究生活が勤務医の皆さんには出来る自由があるのだし、先輩方も「研究の面白さ、素晴らしさ」を是非とも後輩たちに教えてほしいと思う。

新研修制度で破壊された医局制度は医師の研究生活へのチャンスも大幅にせまくしてしまったと感じるが、基礎研究の成果が臨床を大きく進ませる時の喜びほど大きな喜びはないのではなかろうか? 残念ながら平凡な僕には近づくことも出来なかった喜びだったのだが・・・

 

あと、ペニシリンの効果も末期の梅毒までもは救い得ず美しい遊女は死んで行くのだが、力及ばず『おさらばへ』と言い残しこの世を去る患者の姿を見守る南方仁先生もちょっと感動モノでした。もちろん、綾瀬はるかチャンも可愛い・・・

 

読んでくれてどうもありがとう

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