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昨日に引き続き、新型インフルエンザ用ワクチンの件です。これに関しての真面目な議論はYosan先生のハイレベルな「新小児科医の独り言」の本日のブログ記事 http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/ などに展開されてますが、その前段階の「最優先対象者」のピックアップに僕は数日アップアップしています。
たった一週間程度で、「かかりつけ患者で慢性の基礎疾患を有する患者で@@の基準に該当し、ワクチンの接種を希望する者の基礎疾患別の人数を@@日の@時までに報告しなさい」ということです。
昨日も悩みを聞いてもらいましたが、「かかりつけ患者」という定義が難しいです。疾患によっては喘息のように現時点で治療していなくても該当しますから半年程度の通院歴チェックでははみ出します。当院へ心臓疾患だけ半年や一年に一度定期的に診察に来られる他の医院の患者さんも少なからずおられます。
慢性心疾患の場合には「NYHA分類のⅡ度以上」のみですから基準がかなり甘く、高齢者の心疾患であれば多くが該当します。当院は循環器科と透析を主体としていますから、本日診察した(透析患者を除く)50人強の患者のうち該当しなかったのは年齢層の若い10人程度でした。想像以上に該当者が多いようです。
次に問題は、「最優先対象者」の他に「優先患者の次に優先になる基準」というのもあり、例えば、糖尿病ではインシュリン注射をするか否かで差が出ますし、ガン患者では抗がん剤治療のほかに免疫抑制剤治療をしているか否かが両者を分けます。
面白い?のは睡眠時無呼吸症候群などを有する「肥満」も対象で、BMIが30以上だと最優先、25以上で次の優先とのことです。そうです、貴方も優先対象かもしれません・・・??
さて、クセものなのが・・・
上記の「最優先」と「次の優先」の調査時期がずれて何時になるか分からないことです。今回は「最優先のみ」知らせよとのことで、いずれ「次の優先患者」の調査がくるかと思うと暗くなります。ボーダーライン上の患者も当然少なくないわけで・・・
もうひとつ問題なのが・・・
最優先基準に該当して、なおかつ「接種を希望する者の人数」を知らせよ、とのことです。つまり、≪ 1週間のあいだに数カ月分のカルテをチェックして最優先患者を漏れなく割り出し、なおかつ対象患者に連絡をして予防接種を希望するか否かを正確に調査し報告せよ ≫と求めてるわけです。もし調査漏れで接種不可能となれば当然文句が医療機関側に飛んできそうです。
それでもなお問題は・・・
かかりつけ患者さんも「心臓は名医murajun先生に、でもリウマチは@@整形外科に、呼吸器は@@呼吸器内科に、糖尿病は@@内科に・・・」なんて言う人が少なからずいます。こんな患者さんにはどの病院が連絡を入れて予防接種の希望を報告するんでしょうか?
『それなら大雑把に報告すれば良いでしょ?』という声が聞こえてきますが・・・
今度の予防接種は返品がきかないらしく、希望しない人数を報告しても余るんですよね。しかも、10ml入りバイアルで一日に18人分をしないと使用不可能で廃棄されるとすれば無茶苦茶です。
余るんなら「当院の赤字」で済むんですが、希望者数を報告して納入が報告数を下回れば・・・またまた「予約したじゃないか」と文句がきます。
じゃあ余った分捨てるのは「もったいない」からと優先対象者以外に好意で接種したら・・・マスコミにたたかれそうですから・・・目をつぶって皆さん堂々と捨ててください?? と言いながら、多分 友達とか愛人とか議員とかジャーナリストなどに横流し接種するんでしょうね、もったいないですから。
でも、某組織の担当者に問い合わせをしてみたら・・・
「希望者数を正確に報告してもらっても全部納入できるとは限りません・・」という返事が返ってきました。
なんか、こう考えると・・・・バカバカしくて ヤッテランナイ ですね。
しかも、タダでこれだけの作業をやるんですからね・・・
でも 読んでくれてどうもありがとう