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「父の日」の二本目の映画は、大々的に宣伝されている邦画 【 剱岳 点の記 】である。観客の平均年齢はおよそ60歳、僕は「坊や」だったが、ウルサイ婆様方がおしゃべりして映画に集中しにくかった。
これは、新田次郎の原作の映画化だが、史実とは少々異なるようで、明治40年の陸軍測量部による初登頂?の際に主人公の芳太郎氏が登ったのは測量士に遅れること10日ほどたってからだったようだし、民間登山隊の登頂も同時期ではなく2年後だったとか・・・ まあ、映画だから少々変更も仕方なかろうが、映画としては凄くいい出来に仕上がっていたようだ。これはTVではなく、映画館で観るべき映画だ。

史実と異なる原作というと同じ新田氏の八甲田山もあるが、こちらは明治35年の話。あれだけの大量犠牲者を出しながらも陸軍の命令は絶対である・・・という軍事優先の時代背景は共通していて興味深い。
それにしても、どこまでが特撮か? かなりCGなどを排した作品の様だが、美しくも厳しい山岳風景を得るために出演者もスタッフも相当ご苦労があったに違いない。
山上の風景に比べ、平地での情景は何とも質素で現実離れした陸軍参謀本部であったが、もう少し権威を感じる役者陣にすべきだったのではなかろうか? また、仲村トオルの日本山岳会もハイカラ過ぎるようだが、明治40年の東京選民はあんな感じだったのか? ただ、宮崎あおい演じる芳太郎の新妻は色気があって慎ましやかで可愛かった。篤姫はいいとして、その前のNHK連続ドラマでの芋ぶりから成長した姿を感じ、宮崎人気を初めて認識したものである。

立山連峰の象徴、剣岳は修験の関連でも興味深かった。初登頂の際に頂上で発見した錫や剣、さらには焚き火跡などが奈良後期から平安初期のものと考えられている?様だが、これらが野ざらしで1000年を生き延びるとは考えにくく、せいぜい100年しか持たないのではないか? それとも標高3000mの高地では銅が錆びない理由があるのであろうか?
立山連峰を生で観たことは実はまだない。でもこの海岸から海越しに仰ぎ見る有名な姿は実に美しいと感じる。確かに何か有り難きものが宿る神秘的な山容と思う・・・
出演者や制作者にとっては記念すべき良き作品となったと思う。中高年だけでなく、若い人々に沢山観て欲しい作品である。でも、日本人の役者の層は実に薄いなあ・・・
読んでくれてどうもありがとう
コメント
コメント一覧
@@便乗コメント失礼します by murajun@@
山頂からの景色など一般人には得がたいものですからね。観て損はしない映画ですね。銅錫や剣に関しては、夢枕獏さんの「神々の山嶺」だったかな、なんとなく似てた感じです。
八甲田山の撮影の際もカメラクルーである彼は、厳冬の十和田湖に膝上あたりまで浸かって仕事をしていたそうです。
その意気込みがあってこそ、あれほどの映像をつくれるんでしょうか。
@@便乗コメント失礼します by murajun@@
そうらしいですね。監督さんはテンション高すぎの気もしますが。
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