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Doctors Blog

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まだブログを開始してから2年半ほどだが、【新型インフルエンザ】関連のカテゴリーを用意して、既に120を超える関連記事を田舎の開業医の視点から書いてきた。

その昔、ウイルスの遺伝子組み換えの研究を留学先でしていたとはいえ、ほとんどは冗談みたいな低レベルなブログ記事なのだが、どうしても忘れられない想い出話があって、新型流行後の新しい読者に、この際ぜひ紹介しておきたいと思う。

下の記事は、忘れもしない2002年11月23日の出来事である。もう8年以上が経過しているが、その日は全く無警戒だったので、僕にとっては今回の神戸の第一例目発見の衝撃以上の経験だった。

あの時も週末で、頼りの保健所は電話が通じなくて・・・ 

 

奇妙なインフルエンザの話(1) 2007年1月31日の記事

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20070131/3

奇妙なインフルエンザの話(2) 2007年2月1日の記事

http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20070201/3

 

少々記事数が多くて全部で1200近くになった。自分にとっては全てが思い出深いけど、新しい(特に新型インフル流行後の)読者にとっては恐らくは読みづらいと思う。

左の【新型インフルエンザ】カテゴリーに「新型関連記事120ほど」はまとめているので、暇があれば良かったら読んで頂きたい・・・

 

がんばってますね、神戸・・・

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2009.05.23 01:00 |  開業 / 病院経営  |  新型インフルエンザ  |  murajun  | 推薦数 : 3

期待してた緩和策

金曜日の朝に厚労省が出してきた緩和策・・・ちょっと中途半端でした。ここ数日マスゾエ大臣が沢山の委員を招集して対策を練ったと思っていただけに少々残念。

僕は下の様な、毒性に応じた行動計画の抜本的作りなおしを提示してくるかと思っていたが、期待と全然違っていた・・・ (下は以前にも取り上げた外岡先生の案)

 

今回の【二段階方式】・・・どうなんでしょうか? 皆さんはどう思いますか? 

 

色々と理由をつけて感染者数を正確に確認しようとしていない自治体が多い中、「地域的に既に蔓延期」の自治体と、「まだ少ないか未発生」の自治体とを分けたわけですが、「本当は蔓延地域なのに意図的に未確認なだけ」という自治体の扱いが今後の鍵を握りそうです。

抑え込み成功を自画自賛したい政府としても自治体としても、既に「ほとんどが軽症なので季節性として通してしまえ。例え肺炎などで死んでも・・・あくまで季節性だぞ、いいか?」ってな情勢になっていて、「A型患者が出ても、なかなか積極的な精査PCR依頼はし難い雰囲気だ・・」という関係者の声が聞こえてくる。科学的真理を重んじる医師として、政治主導の感染者確認作業に不本意ながら加担することはさぞ辛いことであろう。保健所勤務や国公立病院の勤務医の場合には公務員の立場や守秘義務という壁もあろうから口をつぐんでしまうのであろうが、ストレスで体調を壊さないようにしてほしい。

 

ちょうど、発端国メキシコが青色段階に警戒段階を落としたし、神戸大学の感染症専門科のやる発熱外来では個人防護服を通常診察並に軽装化したし、もともと仙台方式で全開業医が進めている地域もあったし、片やまだ全く準備段階に留まったままの自治体もあったので、【二段階方式】ではなく、一気に「全国的に警戒警報解除」の方針でやってほしかったと感じる。

これでは、神戸・大阪は野放し状態となって感染拡大を容認し、他の場所ではいづれ神戸・大阪同様のパニックを通過して野放し状態へと移行していくだろう。それが、波紋状に拡がるのか飛び地に拡大していくかは予測しがたいが、感染列島日本は当面の間モザイク状に染め上げられ、ズルズルと秋冬のシーズンに突入して混迷を深めるだろうと心配している。

 

TV報道などでは、≪開業医を含めて全部の医療機関で診察できるようになった・・・≫ と、いかにも開業医側が「俺にも早く診察させてくれ・・」とお上にせがんでる様だが、「二次感染を防ぐ体制をしっかり整えて・・」という文言がある故に現場にとっては非常に厳しい内容であるに違いない。多くの医療者に課せられた業務上の義務や雑用がそのままの状況での診療施設拡大方針は、害多くして益少なし・・・だと思う。

 

僕が期待していた緩和策とは、・・・・・

≪ 国民の皆様、そして医療関係者の皆様、今回のインフルエンザは幸い政府がかねて想定し行動計画を準備していた強毒性ではありませんでした。ですから、既にあった行動計画に沿った診療体制は今後求めませんし、不要だと思います。各自治体における施設や教育機関への自粛要請なども自治体ごとに判断されて構いません。通常の季節性インフルエンザの診療において地域医療を担当して下さる医療関係者の皆さんが毎年行っておられるような方法で全く構いませんので、各診療所で出来うる限りの二次感染防止策はとって頂きたいのですが、どうか開業医を含めた全部の医療機関の皆さん、是非よろしく発熱患者の診療にご協力願います。もちろん皆さんがストレス無く診療しやすいように、政府・厚労省としては最大限の経済的サポートと書類提出義務等の廃止や診療した際の休業指示などの廃止など、これまで診療を妨げていた厳しい条件の緩和を本日から全国一斉に行いますので、なにとぞ危険な業務で申し訳ないですが、国民のためによろしくお願いします・・・。もちろん、診療にさいして感染されたような場合には適切に国家補償を考えます。なお、以前に医師法違反などと不愉快な発言をしたことは深くお詫び申し上げます・・・。重ねて国民の皆様に申し上げます。日本の医療は世界最高水準にあり、必ずや今回のインフルエンザに打ち勝ちます。どうぞ、安心してこれまで通りの生活に戻られてください。なお、将来の強毒性インフルエンザに対抗するために今回の流行から多くを学びたいと思っています。その為の情報収集や研究にはどうかご協力をお願いいたします・・・≫とでも金曜日の朝に我らがマスゾエ大臣は言うべきだったと思う。

 

期待を裏切ってくれて? どうもありがとう

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