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昨日の記事にも少し紹介したが、【厚生労働省崩壊】という木村盛世さんの新刊(処女作)を読んだ。彼女は筑波大医学部を卒業して、ジョンズホプキンス大で公衆衛生を学び、話題の米国CDCに勤務し帰国、結核予防会研究所から厚生労働省へ入職した現役キャリア官僚(医系技官)であるようだ。ブログや公式HPも開設されており、ご紹介したい。
いま、水際作戦という名の新型インフルエンザ検疫強化が繰り返し報道され、僕自身あまり役に立ちそうもないと考えている某空港で検疫官をされている(いた?)根性据わった医師の3月末に出た本は、日頃感じていた厚労省の無機能ぶりを告白(告発)してくれていて、実にスッキリすると同紙に震撼とさせられる本に仕上がっている。
タイムリーな本でもあり医師の皆さん、是非お読み頂きたい。
公衆衛生を修めた現役厚労省検疫官が「水際作戦はダメ、厚労省は理解してない。想定外だと逃げている」と云うほどですから空港検疫はヤッパリ無駄なんでしょう・・・
HPもそうだが、本書の内容に関しては全く同感である。ただ、他の厚労省の官僚からは嫌われそうだ。実際、華麗なる経歴にもかかわらず、低いポジションに廻されてばかりのようだ。財務省を敵に廻して犯罪者にされてしまった高橋洋一氏と同じ様にならぬよう気をつけて厚労省改革を続けて欲しいものだ。これまでは孤立無援に近い存在だったかもしてないが、僕は共感してこれから応援していこうかなと感じている。
がんばれ、木村盛世医師・・・
読んでくれてどうもありがとう
いや~ 新型騒動の最中、GWの最中、仕事の最中・・驚きました。そしてニコニコ嬉しくなりました。
前に書きましたが、
http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20090316/1
こいつが逮捕されました。小さくですが、新聞に載ってました・・・
【病院の業務妨害をした男性を逮捕】
どうやら、しばらく当院に来ずにどこで生きてるのか心配してあげてたら、元気に他で暴れまわっていたらしい。逮捕容疑は「威力業務妨害」と云うらしいが、こいつは容疑を否認しているそうな。大勢の患者が目撃してるはずなので否認しても無駄だろう・・・
しかしながら、逮捕されても重病人には違いないので、どこかの病院からか薬をもらわなければならないだろう。薬は麻薬ではなく、本当の薬・・・マジな病人だったと記憶する。どこから貰うのか? まさか以前に診療歴のある当院の名前を出して警察官が薬を取りに来はしまいか? 後で腐れ縁になるのは御免こうむる、どうせ金も踏み倒されかねないし・・
いや~、そこの先生、勇気あります。背中の極彩色をご存じなかったのでしょうが、今後は「威力業務妨害」という罪状でどんどんクレーマー患者を逮捕してもらうのも考慮すべき時代になったのでしょうか・・・
少し、ホッとしましたが、釈放されても当院に舞い戻ってこないでくださいませ。
読んでくれてどうもありがとう
空港でのメキシコ・アメリカ・カナダ直行便の機内立ち入り検疫が始まってますが、早速WHOから無駄ですと断言されました。僕も便乗して、日本のやり方では無駄だと断言しておきます。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2597565/4087769
まあ、無駄だといっても、入国ゲート(パスポートチェック)前でのサーモグラフィーと自己申告問診票のみの検疫よりベターでしょうが、手間暇の割には無駄と言えそうです。あ~、そう云えば僕はパスポートを持ってなかった、くしゅん。
公務員なのにGW返上で、注文しても手に入らないM3の排気弁付き超高級マスクとゴーグルに身を包んだ検疫官の皆様、どんな気持ちでお仕事をされているんでしょう? さぞや、「こんなこと無駄なのに~」と真実の吐露を 「ホルモー」と叫びたいのでございましょう。GW連休など医者になって一度も体験したことのない中年爺医にとっては、「いまから海外に遊びにいくとは、ゆるせ~ん~」と本音?を腹の奥にしまっておきたいと思いつつ院内幽閉中に下らぬブログ記事を書いている。
≪28日以降に海外、特に北米・中米に行って感染してきたら入れてあげないからね≫と厚労省から局長通達がもうじき出ると妄想しているぞ。
で、無駄な機内検疫の模様は・・・
WHOが警戒レベルを「フェーズ4」へ引き上げて以降、初めてのメキシコからの直行便が29日朝、成田空港に到着した。メキシコ市発ティフアナ経由のアエロメヒコ58便(乗客185人、乗員13人)で、成田空港検疫所は検疫官を機内に乗り込ませて乗客の健康状態をチェック。40代の日本人男性1人が発熱を訴えたため、機内でインフルエンザの簡易検査を実施したが、陰性だった。
同便は駐機場に停止した午前7時ごろ、防護服やマスク、ゴーグル、手袋を身につけた検疫官7人が機内に入った。携帯用のサーモグラフィーで高熱の乗客がいないかを確認し、症状の有無などを記入する質問票を回収した。
発熱のあった男性は他の乗客が降りた後、機内後方に移され医師の診察を受けた。男性の周囲の乗客20~30人も、検査結果が出るまで機内にとどまるよう要請された。簡易キットによるインフルエンザ検査では陰性と判明。午前8時過ぎ、検疫作業は終了した。
・・・であるらしい。
機内で出来ることは恐らくこの程度であるだろう。そしてほとんど意味はないだろう。要するに無駄だろう。
狂牛病の全頭検査並にやるか、数日間全員を指定施設内に留め置くか、船も飛行機も全便やらないと効果は限定的だろう。
アホウ総理も お台場に補正予算で「マンガの殿堂」をつくる117億円あれば、検疫強化は簡単なのにね。
もし一人でも排菌(ウイルス)をしている感染者が機内に居て、あるいは高熱がなかったら・・・メキシコからなら座席周囲の30人どころか、乗客の半数は感染しかねない。ましてや、簡易キットで陰性だから感染者ではない・・なんて医療現場では到底信じられない所作。まるで、「我々は感染者を発見したくない」ような検疫方針に見えてしまう。
まだ、積んでる状態の【厚生労働省崩壊:日本が天然痘テロにおそわれる日】という筑波大医学部を出た現役の厚労省検疫官:木村盛世氏の本があるが、今回の水際作戦をどうお考えか?
どうでもいいけど、俺もGW休暇が欲しいよ~
読んでくれてどうもありがとう
今日の日本のTVはすっかり報道自主規制がされてしまったようで【豚さん】の話は静かなようだ。やはり、GWが始まって、それに水を差す報道は「無用な社会的不安と混乱を煽るだけ」という経済界への高尚なる配慮がなされているのであろう。
しかしながら、GW中が終わった頃には国内でも事態は動きそうだ。
まず、CDCがこう発表した。
米国内でニュヨークの高校で二次感染が起き、数百人の生徒が発病した可能性と、米国内で死者が出ていると予想されるとCDCが発表。
メキシコ以外、それもアメリカ合衆国内での二次感染と死亡例の報告・・・これがGW前に日本で報道されて、凄い数のアメリカ旅行者にキャンセルが相次いだら皆が困るのであろう。多分、流通や経済などの面で僕自身も困るだろう。といっても、例年通り僕にはGW連休など全く無くて今日も仕事であるが・・・
毒性自体は、現在当地で流行中のB型インフルエンザとそう大きな違いはなさそうで、その点では僕も良かったと感じている。自分や家族の命は守れそうな気が今はしていて少々「楽観的」な気分だ。ただ、感染力はそれなりにあるようだ・・・そこが怖い。
今回すでに「新型インフルエンザ発生」として豚さんの冠を取り払ったがために、鳥さんで策定した行動計画(当院にもあるが)が適当ではない可能性が出てきてしまっており、早急に政府なり医師会なりネット医師団なりが「豚さん用」でバージョン変更をしないといけないと感じる。そんな話し合いの要請が保健所からも医師会からも僕に届かないのは・・・当たり前か? 昨日はこっちから保健所に情報提供をしたくらいで、保健所もGWをつぶされて豚さん以上の災難に見舞われてご愁傷様である。
さて、世間は既に楽観的過ぎ・・・TVを僕より観ている高齢の両親も「拡がってないね・・ もう収まるかもね・・ メキシコ以外で死なないね・・ 厚労省もやるね・・ 年寄りは死なないらしい・・ 」などなど、随分と大衆向けマスコミ報道に慣れきってしまっている。出勤途中の景色も極めて長閑で、魚釣りや行楽客でまさにGW真っ盛り・・ 「ヤルヤル枡添大臣のおかげで日本は安泰じゃ・・」という感じの様だ・・・・ あ~おそろしや
64万人死亡、などという【鳥さん】推計は全く今回の豚さんでは当てはまらいだろう。多分、国内で3-5万人以内というレベルではないか、交通事故死と自殺者数の合計程度・・ これが僕の今の豚さん推計・・・ 多分外れるので信じないでほしいけどね。
ただ、やはり個人的に心配なのは、
1)医療関係者に死者が偏りそうなこと
2)情報貧困者による社会的・医療的パニック
3)学校閉鎖が行われる場合の医療現場の人手不足
4)医療関係者のバーンアウト
5)経済不況の増悪と遷延化と自院の経済的倒産可能性
6)職員とその家族、雇用確保と生活保障への自院の体力
7)行政から医療機関への過剰要求と、それへの不満醸成
8)マスコミの不勉強由来の社会的混乱がもたらす医療崩壊
などなど、自院の関連だけでも少なからずある。
昨夜の豚さん対策会議でまず職員に僕が最初に表明したのは、「皆さんの雇用は出来るだけ守ります。皆さんとご家族の命は僕が守ります。鳥さんほどではなさそうなので安心して働いてほしいと思います・・」と云う事でした。
住民の生命を守る医者であると同時に、50人近い職員の生活を守る経営者であり、また一人の人間として自分の家族を守る必要もある。
そのためには自分自身が豚さんに負けるわけにはいかないのであるが、なんとなく弱毒性らしいので生命的には楽観的な現在の心境である・・・また、明日は気分も変わろうけど。一応、今朝起きての感想・・・
読んでくれてどうもありがとう
豚インフル・・・今や「新型インフル」の対策院内会議を先程行ったが、正直なところ厚労省の大臣の「ワクチン発言」に驚いた。
何が驚いたっかって言うと、『通常の季節性インフルエンザ用のワクチン製造を中断してでも豚用を作ります・・』というくだり。
別に、豚用を緊急に作ることには反対でもないんですが、「ワクチン製造ラインを新型様に、通常用とは別枠で準備してなかった政府の馬鹿さ加減」に驚いた訳です。
道路を作る金があったらワクチン工場の一つや二つ簡単に準備出来たでしょ? 阿呆の2兆円給付金バラマキ、補正15兆バラマキの金でワクチン製造工場と鶏卵の準備なんて簡単に出来たでしょ?
アホですよ、馬鹿ですよ、厚労省の官僚も大臣も・・・ヤルヤル口裂け大臣の妄想で・・・どうするんですか? 別枠でワクチン工場を準備してなかったなんて・・・アホウとしか言いようのない口だけ大臣ですね。なんで厚生大臣が医者じゃないんでしょうか? センスがないですね、辞めたらどうですか?
とかなんとか勝手に外野でほざいていますが、今日は忙し過ぎて朝から肝心のTVを全然観てないので、枡添大臣も既に発言撤回をしてるかもしれませんね。
一体この先、どうなるんでしょう? GWを前に物流も停滞してますし、行楽地での感染機会拡大も心配です。
でも、あまり簡単に学校閉鎖などをしないでくださいね。仕事出来ないスタッフが続出します。休めずにヒューマンパワーが足りなくなって医療現場は凄く困ります。
あと、10代へのタミフル使用を早く許可してください。
読んでくれてどうもありがとう
嵐というのは、当然ながら豚インフルエンザのこと。現在、28日の午前0時をまわったところで、スイスではWHOが先日出せなかった「フェーズ4」を出そうか、それとも面倒なので「フェーズ5」まで一気に行こうか悩んで会議中とのこと。
僕の印象では既に日本でもメキシコ帰りの人の中に「疑い例」はいると思うが、いや居ないと不思議なくらいだが、せめて10代にもタミフル投与を許可するかしないか政府には明言してほしい・・・それだけ。麻生と枡添がトップなのは相当に心配の種だけど。
そんな報道を27日に聞いて、「嵐の前のお楽しみ」として、豚と闘って死ぬ前に、日曜日は楽しんできた。
某所で秘密の@@@をして、【鴨川ホルモー】で笑って、【グラントリノ】で想い悩んで・・・
秘密の正体は明かせないが、鴨川ホルモーは映画としては85点くらいつけようかと思う。海堂作品の映画化と違って、万城目作品の映像化は案外いいかもしれない。少々コメディー色が強すぎるきらいはあるが、商業化するなら仕方なかろう。
ただ、先々海外で上映するようだが、京都の観光地が出てくる割に京都の生活が出てこないので、なんだか田舎の風景にしか感じないところが「京都を知らない外国人」にどう評価されるか心配だ。京大のステイタスもどう理解されるのか?
今でも映画より僕は小説の方が好きだが、登場人物の中でも、安倍と楠木と菅原に関しては評価したい。

ただ、楠木役の栗山は・・・メガネ姿・凡人カットの方が素顔より可愛かったのが面白い。小説ではもっと恥じらいがあって健気だったが、まあ許そう。山田孝之は素晴らしかった。
高村はマアマア、芦屋その他の京大生は残念ながら京大生には見えなかった。早良の鼻も僕の評価では普通だった。
それに、ベロベロバーの主人の安倍は残念・・・単なるゲテモノ、神聖さと気品がない。
そんな映画の後にもう一本、全く前情報も持たずに【グラントリノ】・・・傑作であり問題作だとも僕は思う。
古き良きアメリカの象徴・・・グラントリノと 中西部の小さな町
新しきアメリカのテイスト・・・トヨタと アジアギャング
生と死・・・若き聖職者と 信仰心の薄い悩める老人
色んな考えさせられる場面が多く、感情移入してクリントと一緒に闘ってしまう。
まとまらぬ気持は無理に語らぬがよさそう・・・
読んでくれてどうもありがとう
今回のメキシコに端を発した豚インフルエンザ(H1N1亜型)集団感染は・・・僕はヤバいと思う。
ヤバいというのは、世界経済を破綻させる作用をしかねないということ。つまり、医学的事象ではあるものの経済への影響が想像以上に大きくなろうと感じるからである。なぜなら、既にアメリカ合衆国内で同じ遺伝子型の豚インフル感染者が出ていること、それもカリフォルニアで・・・
アジア諸国での鳥インフルエンザ(H5N1)に関しては強毒性高死亡率ゆえにパンデミックは遅れて、もしかすると無いかもとされてきたが、今回の豚は・・・悪い意味で「程良い死亡率」である。
しかし、アメリカCDCはなぜ数週間も情報を出さなかったのか? これでは中国などアジア諸国を批判できないし、アメリカ支配下?の日本の政府発表が更に信頼性を失くすから問題だ。
WHOはフェーズを4に上げなかったことから今後のフェーズ変更の信頼性も減じたのではないか?
GW前でグローバルな問題に最も関与しそうな日本の「旅人」は、現在の情報のレベルであれば少なくともメキシコには行ったら帰ってこないくらいの気持ちで行くべきで、さもなくばキャンセルすべきだろう。日本にはGWにも遊びにも行けない仕事人間がものすごくいるのだから。
まあ、パンデミックとなるかどうか・・・まだ様子見なのだろうが、アメリカが絡むとアメリカ国境封鎖など不可能である。中学生の子供だってそれくらいは判る。
GW前で物流も止まる、医療機関も機能を減じる、旅行者は増える、人は集まる、政治家は思考停止する、マスコミは勉強能力を無くしている、ネット社会は増長している・・・タイミングは良いとは言えそうもない。
さて、あす(月曜)から当院も大忙しだろう。ただでさえGW前で忙しく、更にいま「B型インフルエンザ」が流行中、高熱の患者は沢山いる。どう診断すればいいのか? メキシコに行ったかどうかなど何の意味もない。
ソ連型などの他のH1N1型と区別は現場でどうするの?
発熱外来は開始するの?
タミフル、リレンザはメキシコ・アメリカなどで有効だったか?
タミフルは10代に今回も許可しないの?
入院病院の整備もまだ出来てないでしょ?
医療従事者への補償問題は全く未解決のまま始まった今回の豚騒動。メキシコでの医療機関は既に大混乱の様子。
僕も例年の様にGWなど無関係に日曜以外は平日通りの診療が続く。政府は具体的な疑問にスグ医療機関に対応して答えて欲しい。
夕方娘から『忙しくなるだろうけど頑張って・・ もう会えないかもね?』と笑って言われた。笑いながら・・・ 泣かなきゃいいけど
今回は大したこと無くても、将来に備え「練習」はしっかりして問題点を洗い出すにはいいチャンスだろう。
読んでくれてどうもありがとう
飲酒の話題が盛んです。いちおう記憶を書き留めておきます。別に良いこととは全く思ってません。悪いことでしょう。『最低の人間だ』と、閣僚にもマスコミにも批判されるでしょうが・・・
もう時効かどうか・・・20年以上が経過しましたので、たぶん時効と思いますので告白します。
少しだけ顔を赤くして急患診療(の応援)に駆け付けたのは何度もありますが、生涯でただ一度だけ、顔を真っ赤にして診療をしたことがあります。CCUの非番の時でした。
今のCCUと違い、当時のCCUではAMI(急性心筋梗塞)が急患として搬入されると、心カテより「絶対安静とスワンガンツカテによる徹夜の血行動態管理」が主流でした。まだ、PTCAというものが日本で始まったばかりの時期です。
これが結構手間取ります。初期検査と治療方針を決定し安定させ検討用にデータなどをまとめカルテ記載すると 一人のAMI当たり恐らく3時間程度はかかったでしょう。そんな時代の話です・・・
その夜は比較的静かで、夕方には当直(夜間担当)医を2名残し帰宅しました。もしAMIが一人搬入されても多分呼ばれません。滅多に二人のAMIが一晩に搬入されることはありませんが、たとえ二人でも当直での対応で恐らく済むことが多いです、同時搬入じゃなければ・・ もし同時でも応援は一人呼び出し程度で対応出来ます。要するに、その夜僕が呼ばれる可能性は限りなくゼロだったのです。
あまり酒を飲まない僕ですが、その夜は事情で沢山飲みました。でも走るくらいはできました。そしたらポケベルの呼び出し・・・携帯電話が普及する前のお話です。
どうやらAMIが同時に二人搬入されるようです、しかも超重症との事前連絡です。ここで一応『ヒマなら来い・・』という話でしたが、30分もしないうちに『三人目もきそうだからスグ来い』という内容に変わりました。CCUの近くに住んでましたが、酔った?まま走って行きました。
僕の到着と一台目の救急車が同時、応援のつもりが二台目の到着で応援ではなくなり、三台目の到着予想をしながらのドタバタ対応になりました。心臓の鼓動が速まります・・・顔も頭もパンパンします。自分で興奮してるのがわかります。そして、三台目のAMIが到着しました。これも重症です、既にCCU入院の患者数を入れると限界に達していますが、重症です・・
やっと奇跡的に三人のAMIに対応を済ませようとしたのは、既に午前三時くらいでしたでしょうか。そこへ、四台目のAMIです・・・ベッドは足りません。医者も足りません。僕らはみんな死にそうです。でも、深夜にAMI対応可能な病院は近くにありません。「断る」・・・なんて考えは当時のCCUには皆無でしたので、他の科の急患ベッドを借りて対応することになりました。深夜4時・・・今夜4人目のAMIが到着し、僕らは総出で3人目までの徹夜管理と併行して、最も重症だった4人目に対応しました。しかし、既に僕らが壊れかかっていました。
飲酒してない人でも倒れそうでしたが、飲酒していた僕は・・・何度も何度も吐きながら・・・秘かに泣きながら・・・懸命に対応しました。家族が入ってこれない救命センター内だから出来たことでしょう。
夜が明けた時、奇跡的に4人のAMIの患者は生きていました。そして無事に退院していきました。スタッフ3人に研修医4人・・・緊急カテの無い時代のAMI管理はとっても手がかかっていましたので、この人数で対応出来たのは奇跡的だったと思います。
その後、僕はほとんど酒を飲まなくなりました。休みの日でも、非番の時でも・・・いつでも急患対応出来るように酒の楽しみは封印しました。今でもチビリとしか飲みません。
だから、急患で呼ばれると、飲酒運転はしません。でも、スピード違反はします。患者のもとへすっ飛ばしますが、どう見ても暴走族並です。いつか逮捕されそうです・・・
飲酒した時は一切の診療をしなくて良い医療現場が到来してくれることを願います。
なお、当時の僕の月給は・・・27,350円でした。(桁はあってます)
読んでくれてどうもありがとう
長々と引き伸ばしてしまいましたが、今度の東京一泊旅行での最重要目的は・・・実は「浅田真央ちゃん」 でした。
浅田真央ちゃん、世界フィギュア国別対抗で歴代2位の200点越えの大記録で個人トップとなった彼女の演技・・・南の島の田舎では決して拝めない女神様の「今」が観たい・・・と思ったわけです。 噂ではキムヨナ選手も招待されるといわれてましたが、素晴らしい選手がそろいました。来年のバンクーバーには観に行けませんもんね。

高校受験後も何にもプレゼントもあげず何処にも連れても行かず、良き医者を目指して勉強しか?してなかったスケート好きの娘へのご褒美なのか、はたまた初老オヤジの願望のカモフラージュなのか・・・ま どっちでもいいけど、とにかく真央チャンの「仮面舞踏会」と「ボレロ」の演技をこの眼にしかと刻みに行きました・・・
国立代々木第一体育館って初めて入りましたが、なかなか考えられた造りで、ぜんぜん古さを感じませんね。観客席への階段に手すりが一部にでもあって身障者がもう少し気軽に世界的スポーツを楽しめたら更に素敵でしょうが、2階席へのスロープも良く出来ています。
ちょうどIOC委員が東京会場予定地の視察に来てましたが、バリアフリー化と云うのは大切な要素かもしれません。会場では身障者や車いす客をほとんど見ませんでしたが、入りやすいんでしょうか? なんとなく、係員は身障者の観客を想定してなかったような気がしました。
ちょうどこの時期、オリンピック招致のための特別のイルミネーションが東京タワーでなされていましたが、ホントに美しかったですね。
代々木でフィギュアスケートを堪能した後は、残念ながら諸事情で帰りの飛行機までの時間があまりなくなってしまって、夕食は簡単に・・・と 銀座でギンブラ じゃなかった テンプラ をいただきました。たった50分ほどしか時間が無くて残念でしたが、早く田舎に帰らねば・・・明日の診療に障ります。
羽田空港では足のリハビリ中の義父を気遣って、タクシーの運転手さんがJALのスマイルサポートの女性をタクシーまで呼んで来てくださいました。おかげで快適な飛行機の旅を楽しめましたし、空港や飛行機での車いすの乗客へのバリアフリーの配慮を学ばせて頂きました。
笑顔でのサービス・・・JALのお嬢様方、ありがとうございました。こんなに安い運賃で旅行させていただいて、きっと経営も苦しいでしょうに、恐縮に存じます。タクシーの運転手の野添様も大変ありがとうございました。皆様のおかげで、楽しい旅ができました・・・
東京は素敵ですね。今度生まれてくるときは、東京大学医学部に入学したいと思います・・・・ぜったい無理でしょうけど。
読んでくれてどうもありがとう
東京って医者にとっても憧れの街だとか・・・、特に若い医者にとっては絶対に離れたくない街かもしれませんね。衣食(医職)住、異文化交流とか異性間交流とか、大学病院も沢山あります、国立は少ないですけど・・・
「医師不足」ってよく言われますけど、反論を承知で申し上げると・・・僕は「医師偏在」だと感じています。東京に暮らしてる人には多分わからないかもしれませんが、東京はあまりにも恵まれ過ぎだと思います。以前からずっと恵まれ過ぎて、立派な病院が沢山あり過ぎて・・・『当院は忙しくて対応できないけど、他の病院がより良い対応がきっと出来るんじゃないですか?』という(当然過ぎる)対応を取りやすい雰囲気があるんじゃないでしょうか? 田舎だと、『ここが断ったら他に行くとこないもんね・・』という感じになりますから。
開業医も、田舎だと「362日、22時間休みなし」等が普通ですし、9時ー5時ビル診は少ないですから、勤務医より開業医が苦しいくらいですね。場所によっては東京駅前と違って、隣の灯りすら見えませんからね。
あえて「医師不足」というなら、それは時代的・相対的なもので、あんまり多くを「国民・市民」が医療現場に求めすぎです。そんなに完璧を求めるならもっと多くを費用負担をしなくちゃ無理ですね。テレビ局から高額報酬を得て文句ばっかり言ってる司会者どもも勉強してもらわなきゃいけません。
僕は、『国民が医療に多くを求め過ぎないように、小さいころからの健康教育、モラル教育、コスト意識教育などなどに国家が力を注いでいくことが大切』だと思います。【教育による受診抑制】ですね、簡単に言うと。そうすれば、医師不足どころか、恐らく医師数も 医療費も 今の半分程度で満足感が得られると思います。それが、グローバルスタンダードでしょう・・
もちろん、そのためには司法現場の健全化と、マスコミ構成員の成熟が不可欠と思いますが、あまり期待できそうもないですね。臨床経験5年未満が採用基準という糞役人が霞が関にいる限り・・・・無理でしょうね。
ま、そんなこんなで悩める崩壊過程の現代の医療事情を大都市と田舎で比較し、その考察を「高尚な医療ブログ?」で久々に発表するために?将来の産科医候補とともに首都東京で有名病院巡り、医療視察を行ってきました・・・やや妄想が混在してますが。
まず、僕の母校の写真です・・・・(当然ウソですが)、最近は卒後研修で行きやすくなったですか?
次は、滑り止め目的に受験した私立です・・・・(もち妄想ですが)、研修が人気らしいですね。
ここは僕が生まれた病院です・・・(想像力凄いでしょ?)、最近は労働問題で話題になりましたね。
お産ではこちらも東京セレブ御用達のようですね。もうすぐ、南の島の海辺にも同じ名前の病院がオープンしますね。
も一つ、ここも東京セレブ御用達の病院コンプレックスですね。高齢セレブにも大人気とか・・・。営利と非営利の線引きが難しいですが、理事長が人格者だと全部が非営利に見えてくるから不思議です。

まあ、超高級産科病院はどうでもよいとして・・・ 僕が研修医になる時に選択肢に入っていた病院をあげとこうと思います・・・(これホント) 中身も建物も立派なようです。
まあ、こちらの最近有名になった「東京ER」で名高い病院・・・研修先として選ばずに正解だったですか? 記念に視察旅行に南の島から飛んできました。結構立派な病院でした。箱より中身の人材が大切なんですけど、勤務医の皆さんは大変そうですね。頑張ってくださいね。
ここも玄人好みで南の島でも評判良かったですが、病院が大きくなり移転して、患者さんに人気増えたんでしょうか? 南の島の人工島では某市立こども病院が多くの住民・医療関係者から反対されてますね。

最後は一応、日本のナショナルフラッグ病院に敬意を表したいと思います。でも一方には勤務医にウルサイ院長がいるみたいですね。勤務医の味方になってくれればいいですが・・・
でも、東京には魅力的な病院がたくさんたくさん有りますね。今回時間が無くて訪問できなかった病院も決して質が悪いわけではなく、東京はまさに医療人にとっての聖地です、良い意味で。
僕も若かったら東京で暮らして働きたいと思いました。最近は医者に地方勤務を強要するのが当然とマスゴミ様はお考えのようですが、大企業の転勤と一緒に考えてもらっては困りますね。
やっぱり、医師の偏在が相対的医師不足の大きな要因だと、田舎の診療所の窓から眺めております。田舎には田舎で良いところも多いんですけど・・・
次回は・・・何を書こうかな? 一応、続きます・・・
読んでくれてどうもありがとう