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新型インフルエンザや 町田市の認知症病院の報道を見ていると 実に情けなくなってくる。確かに病院にも問題が無いとは言い切れないが、どうして役人やマスコミは誰も「現場の苦悩や限界や悲鳴」を理解しようとしないのか?
素人のマスコミは「素人の意見ですが・・」と断ってから井戸端会議をやるんならいいが、さも「非常識な医師どもめ・・」といった某国の首脳のような物言いで(誤った報道で)世間を惑わすのだけはよしてほしい。
さらに腹が立つのは、そんなマスコミの節操のない犯人探しに「使われている御用医師ども」の存在である。
『タミフルを使いすぎるな』 『日本がタミフル使いすぎるから耐性が出来た』とか政治評論家が云えば、『今年はリレンザを希望しろ』 『タミフルがきかなきゃ リレンザを続けてのめ』 『両方いっぺんに飲むのが良い』と騒ぐお笑い芸人や素人司会者、そして「そうそう」とうなづきながら黒縁の眼鏡の奥で焦ってる精神科の女医・・・なんで貴様がインフルエンザの事を「医者の代表」のような顔して全国放送でしゃべるのか?
マスコミの現場こそ「医師不足」のようだ・・・
そうかと思えば、インフルエンザに詳しいと名前が売れてる関東地方の小児科の医師が 『なぜ、早くタミフルを発症前に予防投与しなかったのか』 『なぜ、@@をしなかったのか? もっと防げたはずだ』とか裁判官のようなことを思慮無く言うのであろう。
大都会の安全地帯の奇麗な公的病院の守られた立場で「教科書的な理想論みたいなコメント」を言い続けても 何も今の日本の医療現場の苦悩は改善しないのが判らないのか。誰だって、俺だって 現場無視でいいなら それくらいのコメントはいつでも言えるんだ。
先日 精神論で話題をさらった医療システム学?専門家も、公的病院の再建策を諮問されると、公務員出身?のくせして「民間譲渡がベスト・・」としか言わないし、何もオリジナルの立派な妙案がないのに、また官僚が壊したくせに 「民間へ 民間へ」と念仏のように責任放棄の答申する始末。そして、そんな専門家にそそのかされて民営化された病院は、無駄な検査を繰り返して「売上増加」に余念がない・・・あんたみたいな専門家は本当に専門家なのか?
インフルエンザの専門家は 本当に 社会に役に立つ専門家なのか? ただ、疾患に関して詳しいだけなんじゃないのか? 社会のこと、人心のこと、文化的なこと、経済的なこと・・・ そこまで含めて専門家なのか?
もしかして、いいように「マスコミに発言を切り貼りされて」適当に使われているだけの便利な御用医師になり下がってはいないか?
確かに黒縁眼鏡の心療内科タレント医師?がインフルエンザの話をするより100倍マシだとは思うが、影響力のある専門家が 現場の苦悩や限界を知ってか知らずか 配慮なき発言を繰り返してしまうと、「あんた 専門バ家 じゃないの?」と言い出す現場の医療関係者がゾロゾロ出てくるのではないかと 僕にとっては他人事ながらも 某国の将来を憂慮している今日この頃である。
くれぐれも「マスコミの御用医師」にはならないでほしい・・
読んでくれてどうもありがとう
今日(未明)は第44代アメリカ大統領の就任式の日でした。僕は結局、生中継ではTV放送を見ることなく寝てしまいました。今日の診療に万全の体調で備えるためです。
思えば、16年前のこの日、若きクリントン大統領の就任式のTV放送を留学先の大学研究所のロビーの床に車座で座りながら、多くの研究仲間たちと真剣な眼差しで見つめていたことを思い出します。月日の流れるのは早いものです・・・ もう、僕より若い人が大統領になっちゃいました。
今朝の当院はお陰様で?大繁盛でした・・・
沢山の患者さんが院長をお待ちでした、まるでワシントン・モールにて大統領を迎える200万人の群衆の様に待合室は大混雑でした・・・嘘です。たった40名ほどでした。
午前の中盤、大動脈瘤で大学病院での手術待ちの患者さんの浮かない顔がありました。
『数日前から、風邪気味で・・ ちょっと良くなったかなぁと思ってたんですが、今朝からどうも調子が悪くて・・ 手術日が先延ばしで決まらなくて精神的に参ってるからでしょうか? 今朝は食事も入りません・・』
そんな訴えです。関西から昨年引っ越してこられた患者さんですが、凄く品の良い方で 海外でのお仕事なども昔されていて、なかなか穏やかな笑顔の絶えない患者さんです。それが、今朝は全く暗い面持ちで・・今にも前のめりに倒れこみそうな雰囲気です。
「風邪症状は改善途中だったみたいなのになあ~ 血圧はOKだし、微熱程度だし・・ うん? 脱水とも思えないのに脈が・・ 咳も軽いのに呼吸も荒いぞ・・ なんか変だぞ、風邪じゃないぞこれは・・・」
急いで心電図で確認しますと、心拍数が一分間に165回程度の「発作性上室性頻拍症」でした。この患者さんの心電図異常は当院では初めてですし、関西の前医からの紹介状には不整脈に関する記載がありません。当然、本人は不整脈発作が生じているなど思ってもおられませんでした。
手術待機中の大動脈瘤がありますが、幸い血圧上昇も血圧低下もありません。いつから頻脈が始まったか判りませんが、うっ血性心不全も認めません。でも、凄く苦しそうです・・・
で、今朝は本当に忙しかったのですが、静脈内に薬物を投与しまして 幸いにも簡単に洞調律に復しました。処置で逆にブロックが出たり悪化して、心臓マッサージなどしたら大動脈破裂が待ってるな・・と心配するほど暇ではなかったのですが、なんとか無事に治って良かったです。
『あ~ なんだか気分が良くなりました。風邪による症状ではなかったのですね。てっきり胃腸も悪くしたかと思ってましたよ・・ 生き返りました、助かりました』
心電図の改善とともに症状も消失したので 気分不良が不整脈のせいだということは間違いないようで 一件落着です。でも、初めての発作とは・・・
「この不整脈発作が初めてらしいですが、いつ出たんでしょうね? やはり今朝からが一番つらいのですか? 昨夜、いつもと違って何かストレスを感じることはありませんでしたか? 昨夜は良く寝れましたか?」
『いえ、そう云えば・・・ 昨夜は オバマ大統領の就任式を観るために 深夜にずっと起きていました・・・』
ハハ~ン 不整脈を引き起こした原因が判りました・・・ オバマ新大統領の影響力は海を越え、こんな田舎町の高齢者の胸にも確かに響いたようです。
でも、更に響いて・・・大事に至らなくて幸いでした。
読んでくれてどうもありがとう