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クリニックを新規開業するとき、介護施設を新規開設する頃、思い描いた「医師としての自分の理想」を具現したいと願い 寸時を惜しんで他の施設も見学したり ソフト面もハード面も 更には人事の面でも研究に研究を重ねていたものだ。そして自分としては満足いく仕上がりで開院して、職員にも患者層にも恵まれ、それなりに周りから成功したと云われるような道程を歩んできたかもしれない。
しかし、今年6月に開業満十年を迎えて いま静かな年の瀬に振り返ってみると 最近の僕には その頃の「よそを眺める余裕」なんてものがすっかり影を潜めてしまっていたことを感じて少々情けない気持ちがしている。
自分にとって、職員にとって、患者さんにとっても最善のものを創りあげたい・・という気持ちは失ってはいないが、年月と進歩の速さには ひょっとして ついていけてないかもしれないと感じることがある。
今日の大晦日も明日の元旦も仕事で病院で過ごしているし、日曜日以外の休みは取ったことがないが、昨今の医療情勢厳しき折、なかなか「自分の時間」を持てなくなっている。
この10年間、まともに病院を受診したことはない。たまたま身体が丈夫なだけだったのだが、2度ほど知人のところで日曜日に無理言って診てもらっただけである。
ということは、普通の時間の普通の診療風景を僕は10年間も見たことがない・・・ということだと知って愕然とした。忙しすぎるのだからしょうがないことだと思ってもいたが、「医療のプロが他の施設の近況を知らない」というのは実はお粗末な状態だと思う。レストランのシェフは評判店を食べ歩き、旅館やホテルの社長や女将は名門施設を泊まり歩くであろう。美容室も 場合によっては風俗店の店主も 他の店舗の研究は熱心に行うと思う。だが、僕は他の医療機関を最近全く受診していないし、見学さえしていない・・・・ これでは「プロ失格」かもしれない。
最近、日曜日にやってる矯正歯科に子供と一緒に出かけることがあった。自由診療の矯正歯科、大都会の真ん中の 大きなビルの 広いスペースに オシャレな内装。そしてオシャレな服装とヘアスタイルの女性スタッフたち・・・
僕の医院もオシャレな雰囲気が無くもないが、ロビーのやわらかそうなソファーに座って オシャレな雑誌をめくっているのは、小奇麗な都会の雰囲気の若い女性たちと 子供達ばかり。小さな冷蔵庫には 無料のドリンクも 煎れたてのコーヒーもあり、テレビの代わりに高そうなオーディオセットが壁にかけられ 静かにコンテンポラリーミュージックが流れていた。
とても静かで安心感があって心地よい雰囲気の待合ロビー。大都会だから少々狭いが、受付スタッフとの距離感が程良い・・・ で、僕の目に飛び込んだのが、美しい女性スタッフの耳と胸元に存在する あのセット。すべてのスタッフがゆっくり歩き静かに囁くように患者に語りかける。なんだ なんだ なんだ・・・ ?
子供が診察スペースに行ってる時間に、他の患者さんが居なくなった隙に 僕は(一番可愛い?)スタッフに話しかけた・・・だが別に 歯科医院でナンパしようとしたわけではない。
「あの~ ちょっとお聞きしたいのですが・・・」
『はい murajun様、お支払いは現金と承っておりますが、お振込のご案内を差し上げておきますね・・』
「あ、いえ、お金のことではなくて、あなた方の耳のそれは どんな場面で使用されるんですか? 会話はみんなに聞こえるんですか? 一日中してて耳が疲れませんか? 先生もされてるんですか? 設備工事が必要ですか? ・・・」
『これは、インカムと申しまして、murajun様の内科では少ないかもしれませんが、歯科では多いですよ。先生ももちろんされてますが、全員に聞こえてしまいますから ラブコールは無理ですね・・・』
もちろん、最後の一言は創作だが、僕の所で使えるならと思ったけど無理そうだった。でも、一時間近く内部を眺め廻して スタッフの動作や会話を観察しているうちに、「僕は少し遅れてしまったかな~」と反省させられた。東京などの大都会では 歯科や美容整形だけでなく、通常の内科や外科でもこうかもしれない・・と感じてしまった。
当院では患者さんは車イスだったり、杖歩行だったり、咳がしたり、警報が鳴ったり、難聴の患者を大きな声で読んだり、ソファーがオシッコで濡れたり、床に吐物や血液が飛び散ったり、患者に怒鳴られたり言い争ったり、テレビで演歌が大音響でながれたり、僕もスタッフも走ったり・・・・ なんか雰囲気がぜんぜん違うのであるが、時々は「よそを眺める余裕は持ちたい・・」と、来年に向けて思う大晦日・・・である。
きょうは、通常診療で開けてたけど・・・暇でした。
みなさん、良いお年をお迎えください。
今年も一年間、つまんないブログ記事を読んでくれてどうもありがとう
今週は「年越しの週」であるが、ず~っと仕事で院内で過ごすことになっており、家族みんな 「あきらめの年越し」という印象があった。しかし、昨日はちょっと幸せな日曜日となった。
土曜・日曜と夜に妻が友達(本当かいな?)と忘年会に出かけて、上の娘は勉強合宿に出かけて、僕は下の娘と残されてしまった。妻の携帯電話には深夜遅くまで不思議と繋がらず、「それじゃ不倫疑惑を抱かれても仕方ないぞ~」と警告してやった。そしたら、「あなただって時々留守電になるじゃない、何してるの?」とカウンター気味に反撃を食らってアタフタと休戦に持ち込むのがやっとだった。開き直った女は強い・・・
というわけで、残された僕は とびきり旨い「魚系スープ」のラーメンを久々に食べに出かけたあと、午後は娘のテニス教室に付き合い、その後に映画デートすることになった。プレシアターの夕食は川沿いのオシャレなレストランで、僕はカキがたっぷりのペスカトーレのほかに、旬の生牡蠣をたらふくいただいた。大ぶりの岩手産と小ぶりな長崎産・・・僕は岩手産の方が好きだったな。全部で20個は頂いたが、世界中どこで食べても僕は牡蠣で中ったためしがない。
そして娘と観たのが【WALL・E】というアニメ映画だった。な、なんと吹き替え版だったが、時間の都合上仕方がなかった。
ところが、映画が始まってすぐに、あまりにも静か過ぎるので僕はウトウトと寝てしまった。どうせ子供向け、という先入観も手伝ったようだ。場面は廃墟となった無人の地球で黙々とゴミ回収をする孤独なロボットしか出てこない。当然ながら会話が無く、非常に静かだった。
ところがところが、途中から無茶苦茶 感心させられることになる。ちょっと、評論家の意見を引用する・・・
実によく出来た話、美しい映像、小気味よいスピード感、そして・・・・静かな感動。まるで、「ノアの方舟」と「2001年宇宙の旅」と「チャーリーとチョコレート工場」と「ET」を総合したような雰囲気の映画だった。
終わるやいなや、『これは傑作、凄く面白かったね』と言うと、娘は『でも、パパは前半ほとんど寝てたじゃない?』と返してきた。う~ん、妻譲りの辛口を否定はしないが、実にすばらしい映画だと思う。特に、映画に登場した「メタボ人間」に共感を覚えてしまった。デブで、歩くのがやっとの未来人・・・ コンピューターに操られる、まるで「ハル」の如く。
でも、とにかく素晴らしい映画だと思う、素晴らしい・・・それにしても悲しい人類の将来像なこと。
こうして映画が引けたあと、僕らは妻が出かけてしまった家に帰宅して、お風呂に入って、お菓子を食べてメタボ化推進に精を出し、「今頃どこで妻は誰と本当は何をしてるのかな~?」と秘かに悪口を言いながら一緒のベッドにもぐりこんだのでありました。
妻の帰宅は案外早く、前夜の反省があったようでした・・・
読んでくれてどうもありがとう
聖なる夜・・・なんて無縁のmurajun先生にとって、この時期は本当に「クリスマス・タイム・イン・ブルー」な日々なのであります。
今日は悲惨な一日でした。辛い一日でした。医者なんか辞めたいな~って思える一日でした。とっても寒かったですね、身も心も懐具合も・・・・
昨夜は深夜遅くまで 最近出来たメル友(女性?)へ熱いメールをしたためて安らかに眠りについたのですが、早朝から枕元の携帯電話で叩き起こされてしまいました。出ようかと思っていたらスグに留守録になってしまいました。発信元の電話番号は見覚えはなく、留守録の内容も知らない名前の緊急とは思えない内容で、朝の明るく温かな夏なら出ていくのですが、寒さに震えて暗い未明に名前も知らない患者さんを無床診療所の医師が診に行くこともなかろう・・・と、失礼しまして再び寝ました。最近は物騒ですから、知らない患者さんからの深夜の要請にはどうしても慎重になってしまいます。暴徒に襲われてしまっても笑われるだけですから・・・
寒さに負けまいと朝の診療を開始しましたら、最初の患者さんから血液検査のことで、『今日の あんたは説明が足らん、素人に判るように説明しろ、もう来ない・・・』と、いきなりの顔面パンチを喰らいました。当院を気に入ってくれていて 何年も診ていた人でしたが、一瞬の行き違いで「今生の別れ」となりました。どうぞ、良きドクターと早急に巡り合って下さい・・・
束の間の昼休みに他の医師のブログを徘徊してますと、先日のNHKの番組の悲惨・非道・極悪・低俗な内容が次々に判明して来て、NHKに対する信頼は萎んでしまったのでした。
それに輪をかけたのが、総務省が消防に「たとえベッドが無くても責任を持って一日だけでも診療する病院を都道府県が確保しろ・・」と通達を出したらしいと聞くに及んでは、「ベッドが無くて、医師も手いっぱいで、診療に不十分な場合の責任はどこにある?」という素朴な疑問に対する裁判官の答えが僕の医師としての心を凹ませたのでありました。いいんですかね?ベッドも医師も無くて重症患者を引き受けても?
その問題の前には、どこぞの現実離れした裁判官が「透析患者が医師の治療方針を拒否して死亡した場合でも、家族に患者を説得してもらうよう要請しても治療する注意義務がある・・」という信じがたい和解が成立したという 誠に透析医療現場を破壊するほどの衝撃に、透析医の悲哀を感じたのでありました。
さらに大忙しで小便する暇もなく頑張っていたのに、独居老人の家族から「母が家で具合が悪いようだ、今すぐ往診に行ってくれ・・」という電話指示を受けたわけです。「行けないので連れて来て・・」というと、「私は忙しい、あんたが行くべきだ・・」との仰せですが、忙しいだけじゃなく、透析中でもあり院外に出れません。
そう言っても、「往診も、入院も、いつでもスグにしてくれないなんて、先生は全く頼りにならないんですね・・」と叱られてしまいました。僕は確かに頼りになりません、ハイ・・・ でも、どこに「24時間365日往診もして、緊急入院も引き受けて、幅広い疾患の腕もよくて、応対も紳士的で、人気があって外来に患者が溢れ返っている医療機関」が存在するのでしょうか? 理想の求めすぎ・・・です、最近の患者んさん方は。
そしたら、夕方近くなって来院してきた患者さんが、「あそこの眼科は今日から10日間も休診みたいですね・・・」と言うではありませんか。トヨタの操業停止とは違う意味のようですが、大晦日も元旦も 普通どうり診察せざるを得ない当院で働く「人生の悲哀」を再び感じて、嫌でも一気に鬱になって 大好きだった飯島愛チャンの後追いをしそうになっちゃいました・・・
そんなこんなで、23時05分まで診療を頑張って愛車で帰宅しようとしましたら、フロントグラスが凍ってて、しばらく発進出来ず、暗い闇の中に一人だけ取り残されてしまったわけです。そんなこんなで、今日は最後まで悲惨な一日でした・・・
でも、患者さんが「ふぐ刺し」をくれたので美味しく頂きましたし、夕方最後の患者さんが「高級カニ缶」をくれたので大事に持ち帰りました。すっごく嬉しかったです・・・ もう少し、医者を続けようかと思いなおしました。
読んでくれてどうもありがとう
これまで僕と時間を共有してくれた人々、男性も女性も・・・ みんな あの日のように輝いてるかい?
元気にしてる?
どこに暮らしてる?
何してる、いま? しあわせかい?
誰がそばにいる? 一人ぼっちなの?
誰かを愛してる? 誰かに愛されてる?
えっ入院してるの?
先週仕事をなくしたのかい? 財布がさびしいかい?
夢を探してるのかい? 夢に破れたのかい?
街の灯りがまぶしいかい?
自然に笑えてる?
恋をしてるの、いま?
辛いだろうね、寒いだろうな 憂鬱かもしれないね
だけど 元気に行こうぜ 笑って生きようぜ
若さを大事にね
きっと うまくいくさ 昔のように口笛吹いてさ
Tonight's gonna be alright
みんな メリークリスマス・・・
http://jp.youtube.com/watch?v=QR2fReqMASM
僕は あきらめない
聖なる夜に口笛吹いて 進み続けるよ
楽しく生きよう これからもよろしく
フジTV版の「チームバチスタの栄光」が終わりました。海堂ファンの僕としては一応感想を書き残しましょう。
原作に思い入れがある僕を含め、何かしら不満が残る場面もありましたが、映画版に比べると 100倍マシ でした。特に仲村トオルさん、素晴らしかったと思います。思わせぶりな釈ナースも色気があって好感?が持てました。
鶴見さんの垣谷先生、いい人だったんですよね。芸人・宮川さんも泥臭くて、どうみても犯人に疑われる好演だったと思います。
でも、麻酔医・氷室の殺意にしても、殺害方法にしても、更には垣谷先生の殺意にしても、無理してますよね。非現実的です、ドラマとしても無理筋ではないでしょうか。更には第2助手による氷室突き落とし殺人も??でした。
最後の垣谷先生の心臓過回転によるミス誘発操作にしても、たとえ切除部位が異なっても一旦は再鼓動まではするはずですし、それを氷室が見破って見過ごしたとも思えません。
ま、それはそうとしても 比較的良くできたドラマでした。
最後の終わり方も原作とは違いますが、なんとなく一気に【イノセントゲリラの咆哮】の方向へと向かいそうな印象でした。来年の秋には続編として放送されていることでしょう。
思いのほか、泥臭い人情ドラマ・・でしたね。ちょっと、ジーンと来ちゃいました。外科医になりたくなりました・・・今さら無理か?
読んでくれてどうもありがとう
今日は目出度いハズの天皇誕生日、でも不整脈などもあり体調がすぐれないという最近の報道に接すると 少しでもご公務を楽にして差し上げたい、ご心痛を軽減して差し上げたい・・と遠くから願わずにいられない。ご家族(皇族)みんなで皇室を支えて欲しいものだ・・・
そんな折、知人の女性が深夜に「緊急入院をしました・・」という知らせを送ってきた。忙しく働いていて身体をこわしたのであろうが、詳しくは検査待ちとのことだが重病でないことを祈る。仕事も夢も生活も大切であるが、若いといっても 健康を損ねるほどの頑張りは無理を押してまでするものではないと思う。退院したら連絡を欲しいが、仕事をしばし離れて 心と身体に栄養補給と休息とを与える余裕を持ってほしい・・・
かくなる僕は、「腰が 背中が 痛くて・・・」 医師としてはともかく、男性としての「社会的務め」が満足に果たしにくくなってきたと哀しくも「枯れ」を意識している年の暮れである。

患者さんからは、「年末はいつまであいてる?」って聞かれるこの頃だけど、「31日夕方まで開いてますよ・・」と答えると、驚いた顔して、「へ~ 頑張るんだね。病院も景気悪くて必死なんかね?」とお気遣い頂く始末である。
実のところは、「31日は夕方に外来を閉めて、23時まで透析をやって、元旦も2日も3日も職員も僕も働いていますけど・・」という毎年の恒例で もうじき年末年始という感覚がマヒしている。少しばかりその感覚をよみがえらせてくれるのは、「先生、正月は海外旅行行くんで薬を多めにね・・」とか 「先生、私の心臓、ヨーロッパくらい大丈夫ですよね・・」とか言う患者さん達の言葉である。中には「正月に深酒したら電話して来てもいいよね?」とか言う御仁もおられ 適当な返事に困る始末である。
勤務医時代は良かったな~ 今では身体との根競べである・・・

『ま~凄い、今日は頑張るのね・・』って笑顔で女性に言われるのは勇気づけて貰えて嬉しい。でも、『医者も(不況で)頑張るね~』って好奇の眼で言われると、「何もカネのために医者として年末年始に働いてるんじゃないわい。家族と自分の生活を犠牲にして頑張るのは 患者さんのためなんじゃい・・」と心の中で叫ぶ僕なのでありました。
読んでくれてどうもありがとう
先の日曜日、妻と博物館にCameo の展覧会を見に行った。思いのほか大盛況で、人々は何を求めて既にヴィンテージとなったCameo を見に来るのか色々思わずにはいられなかった。僕自身は一体全体いくらするのか?そればっかり考えて、いずれは妻と娘たちに買ってあげようかな~と思って眺めていた。
『これ、いいね。500万円位で買えるかな?』
『え? 何言ってるの、最低でも桁が違うわよ。良いのは億の価値するはずよ』
『そんな・・・ 個人蔵って書いてあるのが沢山あるよ。ま、1000万円くらいなら死ぬまでに買ってあげるよ・・・忘れなきゃね』
『なんでも死ぬ前に・・・ね。もう何度聞かされたかしら?』

世の中は今や大不況、恐慌とも形容される未曽有の経済危機を迎えている・・・ハズである。ユダヤ資本家も英国王室も同様に困惑しているとか・・・。我が家は幸いにも 仕事も住まいも温かな家族もあって、何とか子供達の前では平静を保っていられるが、当然ながら将来への不安が僕の脳裏からも離れることはない。
先の大恐慌の時代、「金」は資産価値を堅持したものの、ダイヤモンドをはじめとする宝飾品の価値は暴落したという。それでもヴィンテージ物の価値が普遍に続くという想いは人々を酔わせていることからも窺えよう。でも、僕にはそんなお金が余ってるハズもなく、博物館でガラス越しに行列しながら眺めるしかすべもなかった。
その日の夕食はクリスマス前の家族でのレストラン・・・ 僕の仕事で今度家族で揃うのは年を越えた元旦になる。毎年のことだが、僕は大晦日の夜中まで仕事・・・今さら嘆く気はないが、医療者が年末年始も必死に働いて税金を払っていることも少しは理解してほしい、マスコミ様には・・・
お金では買えない価値の家族の団欒、平和な冬の日の一日が過ぎようとしていた。気分がよかったのか、帰りの車内で、子供たちが聴きなれたフレーズを繰り返し歌う・・・ 同じ先頭部分だけ、何度も何度も。余程、気に入ったフレーズなのであろうか?
I love you 今だけは悲しい歌聞きたくないよ
I love you 逃れ逃れ 辿り着いたこの部屋 ・・・
妻 「あれ? それ知ってるの? 誰が歌ってるの?」 子供達 『CMだよ』
「CMは判るけど、誰の?」 『知らない・・』
「尾崎豊だよ。知らないで歌ってるの?」 『尾崎の代表曲って何?』
「それだよ。ところで、佐野元春の歌は歌えるの?」 『知らない・・』
「パパ・・ 元春って全く人気ないわね。サムデイ、歌ってみてよ、パパ・・・ ねえ、歌ってよ」
妻と子供達の会話を聞きながら、「尾崎より佐野が格上だ。尾崎は佐野を追っただけだ。でも、パパは尾崎も傍で見たことあるよ、野外コンサートの救護班でね・・」と言うのがやっとだった。確かに佐野の歌は子供達には知られてない。
『え~? パパって佐野元春の追っかけだけじゃなく、医者もしてたの?』 「違うわよ、押しかけ医者よ、それも一回だけ・・ ね、パパ、サムデイ 歌いなさいよ」
妻は何故か車内で僕に「サムデイ」を歌わせようとする。しかし、僕は絶対に歌わない。僕は誰の前でも佐野の歌は歌わない、穢してしまうのが怖いから・・・ 歌うものか・・・ 死んでも歌わない・・・
どうやら、くだんの尾崎の歌は他の人が歌って「車のCM」でTVで流されているらしく、今とっても女子高生・中学生に人気だという。
でも実のところ、僕はハラハラしながら子供らの歌を聴いていた。あ~困ったものだ、頼むから先を歌うな・・・
幸いにも、壊れたレコードのように歌は先には進まない・・・ 会話を流れを変えようと必死に努力する健気な父親がそこにいた、別に尾崎が悪いのではないが・・・
きしむベッドの上で 優しさを持ちより きつく身体 抱きしめあえば・・・・
子供らが歌うには刺激的すぎるフレーズ・・・ まだ子供なんだから歌っちゃダメだ。
お金は無くても、宝飾品は無くても、温かな家庭がある僕は幸せなのであろう。カメオ も ティアラ も・・・そんなもの無いけど不幸ではない。家族旅行も出来ないけど、特に悲しくもない。ただ、マスコミの医師イジメの風潮には悲しさを感じる。
いつ患者に呼ばれても対応できるようにとお酒を辞めてからどれだけの年月が過ぎたのだろう? 忘年会で酒に酔う人々を眺め、酔われて身体を壊す患者を診察して・・・僕も普通に過ごしたいと少しは思う。しかし、酔っ払っては急患は対応できず、酒は避けるしかないようだ・・・
患者のために酒は飲まない。
佐野のために佐野は歌わない。
自分で決めたことだから、今では当然のこととなっている・・・
読んでくれてどうもありがとう
これは一体全体 何なんでしょうか? まさしく医療関係者に対する厚生省のイジメの究極の姿なんでしょうか? まるで医師に対しての人体実験の印象です。本当に信頼できる記事なんですよね、読売さん?
http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20080804/1
小心者の僕は過去に書いた上の記事が思い出されて怖いです・・・ 政府の「新型インフルエンザ対策」を追いかけて毎度毎度 僕は悲嘆してますが、本当に日本の厚労省は大丈夫ですか? 医師の皆さん、怒りを覚えませんか? 脳血栓とか心室細動らしいですよ・・・
もっと実情を知る被害者となられた医師の皆さん、声をあげて行かないと、医療関係者はバカにされてますよ。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081218-OYT1T00735.htm
昨夜、読売新聞のサイトに上のような記事が載ったようです。テレビでは既に大きく報道されたのでしょうか? 年寄りが転んで骨折しても、こんにゃくゼリーが子供の窒息を招いても右往左往の大騒ぎで悪者は医師・・・って風潮なのに、被害者が医師や看護師だと マスコミ様も全く問題視せずに可笑しな国だと思いませんか? よくもこんなアカラサマナ「人体実験」をして厚生省は医者に『新型インフルエンザ対策の最前線に向え』・・・と言えるものですね。
全部が脳血栓ではなさそうですが、心室細動や他の「入院を必要とする」接種後一月以内の副作用?出現率が6000例中 8例なんて・・・・驚きです。
やっぱり、まずは麻生総理や国会議員、霞ヶ関の大切な官僚の皆様から予防注射をして差し上げなきゃね・・・ 小泉元総理は議員を辞めても無料でどうぞ・・・
読んでくれてどうもありがとう
当ブログを書き連ねるうちにネット上で知り合った女性から 昨日 「一枚の写真」が送られてきた。旅先で撮った写真だ・・・とのこと。せっかくなら 彼女自身の顔が写る写真を送ってほしかったのだが、助平?中年医師には怖くて送れない・・・らしい。だから、その女性の顔も知らない不思議な「ブログ友達」である。
さて、上がその届いた「機内からのアルプス」写真である。きっと感激して写したのだろう。彼女は11月に スウェーデン(ストックホルム)と スペイン(バルセロナ)を一人旅していた。添付された情報は「両国の移動中に機内から撮影したアルプスの風景です」・・・だけしかなかったが、僕の心には「一体どこの山なのだろうか?」という探究心が芽生えてしまった。
まずは、上の地図を見て欲しい。彼女はスペインの「バルセロナ」から先日帰国したそうだが、便宜上、地球をひっくり返して写真の上方が南西方向である。白い線は、ストックホルム(下)とバルセロナ(上)を結ぶ最短距離の直線である。赤い印の場所が写真の場所 スイス(アルプス)である。
上は一枚目の写真と同じものだが、地形には幾つか特徴があった。
1)大きな氷河(緑色)が向って右に柔らかくカーブして流れる。
2)11月なのに一面の銀世界、比較的高い山系だと思われるが紹介の機内アナウンスは無く、撮影者は山の名前を知らない。
3)ここの最高峰は赤い印のピーク、水色の稜線が集まるので、比較的目立つ独立峰ともいえる名峰であろう。
4)最高峰の向こう側(ピンク)は厚い雲に覆われているが、連山というより比較的平坦な印象。恐らくは国境の山系であろう。
5)太陽の影が右側、ただし撮影時刻が朝か夕か不明なので正確な方位は不明。もし正午なら右方向が北かな。
6)写真の構図角度特性から勝手に推測すると飛行機の進行方向は右方向、すなわち左側の窓からの撮影と考えられる。
それらから僕が最初に思い浮かべた山系はこの写真、上の「ゴルナグラード展望台手前から名峰モンテローザ方面を望む」風景だった。右端には名峰マッターホルン、左端には高峰モンテローザ、下端にはツェルマットがあり、登山列車の終点ゴルナグラード展望台からは氷河越しに美しいパノラマが堪能できる。山の向こうはイタリアだ。多くの点で合致する。ただ、太陽の影の方向が気になる・・・ それに・・・

上の写真をご覧いただこう。スイス付近の最短飛行コースが白い線、黄色い線がスイスを囲む国境で、右がフランス、中がスイス、左上がイタリアである。ピンクの印付近がモンテローザ、最初に思い浮かべた山系だが、スイス全体の位置がオレンジ色の印のような推定飛行経路からは遠すぎる。ということは、恐らく飛行経路自体が間違っていることになる。きっと、飛行機は観光サービスの気持で「スイスアルプス上空」をワザと飛んだのであろう・・・
後で知ったが、実は大きな間違い、勘違いを僕はしていた。確かに実際の飛行経路はスイス上空へ回り込んでいたのだが、彼女の話では、「バルセロナ から ストックホルム へ向かう途中の左側窓から撮影した」という。なんと、飛行方向が間違っていて、オレンジではなく 赤い矢印が正しかった。バルセロナからストックホルムへ「往復」して帰国したらしく、飛行方向は僕の先入観だったのだ。
そうなると、赤い矢印は実線でも点線でもどこでも良くなるのがだ、「モンテローザ山系 案」は完全に消滅してしまう。そこで、僕がピンときたのが、もう一つの「赤い印」・・・・
ためしに、予想した地域を「グーグルアース」で照らし合わせてみた・・・ それが、上の写真、目的地点の真上からの映像だ。方向は元の写真と合うように調整してみた。
まず、季節は違えども 氷河(ピンク)の大きさや流れがそっくりだった。国境(黄色)の山系で、稜線の集合が類似している。
そう、ここに間違いはない・・・ アルプス最高峰の「モン ブラン山系」だった。正確に言うと、上がフランス、下がイタリアで、スイスとは関係が無い。
日本人になじみの街 シャモニー(右上オレンジ)から ロープウエイ(オレンジ線)で エギュ・デ・ミディ(赤矢印)に登って眺めるモンブランとは裏側の風景となる。だから、ほとんどの日本人はこの角度からのモンブランを見たことはないと思う。
結局、上のようなオレンジ色の飛行経路で、左側窓から赤い点のモンブランを彼女は撮影していたのである。それが、下の風景と見事に合致する・・・「Google Earth」は素晴らしい、人を神に近づけてくれる。空を飛ぶ鳥にもしれくれる・・・
この「写真の山の正体」を解き明かして教えてあげたら彼女は感激してくれた・・・かな?
では、なぜ彼女は機内アナウンスもないのに、偶然にも「アルプス最高峰、名峰モンブラン」を撮影して、しかも感動して僕に記念写真として送ってくれたのであろうか? それには訳がある・・・と僕は思う。

彼女は、11月に温かいバルセロナから凍てつくストックホルムに飛んだ。離陸して一息ついた頃、突然飛び込んできた美しい白銀のアルプス山脈に感激しないはずはない、何しろモンブラン(まっ白い山)なのだから・・・
最後にもう一枚・・・・ これはモンブラン山系を方向を変えて、スイス側からスペイン方面(北から南)を眺めたものだ。左がイタリア、右がフランス(水色の点がシャモニー)。赤い点がモンブラン、ピンクの線が氷河。
どうでしょう? スペインから北へ向かうとき、「最初に出会うアルプス」こそが モンブラン だったのです。11月と云えば冬への季節の変わり目、誰だって感動する風景の変貌だったことでしょう。
僕自身も、初めてのヨーロッパで 5月に温かなイタリアから冬化粧のアルプス山脈を越えて春のオランダに飛んだ時の変化するアルプスの白銀の輝きは25年たっても鮮明に覚えていますから・・・
では最後に、なぜ僕が裏側からのモンブランの風景にピンときたか? これにも実は秘密がありました・・・
http://blog.m3.com/BackToTheStreet/20070620/3
以前、新婚旅行の記事を書きました。そこで書いたと思いますが、僕らはモンブランを裏側(イタリア側)から眺めています。最後の写真でオレンジ色の線は、イタリア側の(日本人があまり利用しない)ロープウエイの位置を描いています。あの地点から僕らはモンブランを堪能しました。
顔も知らない女性から届いた一枚の風景写真、今ではパスポートさえ持たなくなった開業医にとって、こんなに沢山のドキドキ感を持つものだったとは、彼女はきっと想像もしていなかったことだろう・・・
でも、実際に診療所を抜け出して・・・旅に出たいものだ。
読んでくれてどうもありがとう
暗いご時世、出来るだけ明るく 生きたい・・逝きたい・・行きたい・・活きたい・・イキた~い・・
ということで、本日は【不倫の惑星】の感想です。
元ウオールストリートジャーナルの特派員でコロンビア大学院卒業の才女?が著した世界探訪記、不倫研究記録が本書である。医学書とは違って統計学的には滅茶苦茶で、文系的研究論文の雰囲気で科学的信頼性はほぼゼロだが、研究対象ゆえに妙に僕の心を惹き付けるのである。
そもそも≪不倫≫とは何ぞや?
本書は、アメリカ合衆国の白人層・黒人層・ユダヤ層、フランス、ロシア、南アフリカ、インドネシア、中国、イギリス、アルゼンチン、そして我が日本の「不倫事情」を対面インタビュー形式で調査している。「不倫文化」と言い換えた方が適当かもしれない。
詳しくは実際に本書を手にして読んで欲しいが、簡単に言うと・・・
1)アメリカ白人層は、多くが17歳までに初体験を済ませ 26歳頃に結婚するまでは複数相手の活発な性行動を見せるが、一旦結婚すると配偶者の「不倫」に対し過剰なまでの嫌悪感・罪悪感を男女とも持つようになり、もし不倫が発覚した場合には離婚するか針にむしろに座るかという文化が意外にも不倫を抑制している・・・らしい。バレた際には実情を全てを知る、ベッドでの行為も全てを告白して解決を模索するが、実際には幾多の困難があり、それ故に「結婚産業複合体」なるカウンセラー業が大流行とのこと。
2)黒人層は白人層より不倫率が高い・・・らしい。
3)厳格なユダヤ層も既婚男性の「不倫・婚外性行為」は許容されることが多く、あの服装・恰好で売春婦を買うこともある・・・らしい。厳格な故か、レギュラーな性器挿入より 背徳的なフェラチオが究極の願望とか・・・らしい。
4)フランスではミッテラン大統領、シラク大統領はじめ政治家の愛人囲い率は非常に高い・・・らしい。現在のサルコジ大統領もご存じの通り。一般人もバレナイ限り不倫は楽しむべきものとして自然に捉えるケースが多いとのこと。ただし、家庭は大切に、あくまでも外でバレズに上手に綾なる人生を楽しむ「文化」である・・・らしい。
5)ロシアは、男性が比較的早く死ぬので、世の男性飢饉の女性方に対しセックスを奉仕するような「義務」ととらえる程にお盛んな国・・・らしい。元共産圏は家が狭く両親同居が多いので、必然的に外での性的活動が盛ん・・・らしい。相手は妻とは限らず、「不倫」を悪いとは思ってない・・・らしい。
6)南アフリカに限らず、アフリカ南部ではエイズ感染者が多く、コンドーム無しのセックスは命がけにもかかわらず、どの国も非常に婚外性行為はお盛んで「一夫一婦制度」は不自然だというのが文化・・・らしい。
7)インドネシアは規律の厳しいイスラム系であるが、「一夫多妻制」なので自然な流れで妻以外の女性と婚外性行為をする・・・らしい。第2婦人と結婚するまでの恋愛期間は日本人的には「不倫」だと思われるが、これは「不倫」ではなく「恋愛」という・・・らしい。したがって、当人は不倫が何か知らない・・・らしい。
8)中国は、毛沢東が性的にも政敵にも凄かった・・・らしいが、人民には不倫や徳の無いセックスを禁じた・・・らしい。現在は経済的繁栄をバックに、裕福な層にとって「不倫」はステータス・・・らしい。
9)イギリスも高貴なるダイアナ、チャールズの例をあげるまでもなく、不倫は国民的娯楽・・・らしい。メージャー首相も愛人を囲っていてバラサレタようだ。タブロイド紙には不倫ゴシップが満載・・・らしい。
10)アルゼンチンなど南米では、女性を見たら声をかけて「素晴らしい体験をさせてあげるよ・・」と自信を持ってうったえかけるのが性のマナー・・・らしい。不倫なんて、セックスに結婚は無関係・・・と澄まして言えるのが作法・・・らしい。
11)日本は、世界で最も家庭内でのセックス頻度が少ない「セックスレス文化」を持つ国なのに、世界で最も多様なる風俗産業が発達したファンタジックな国で、素人さんとの愛ある不倫というより「玄人さんにお金を払って射精行為を介助してもらうヘンテコな国」・・・らしい。しかも、堂々と連れだって出かけていく・・・らしい。
さて我が日本の不倫事情・・・当たっているか? 皆さんはどう感じられたであろうか? 「そうかもしれない」、というと無用な誤解を招きそうなのでコメントは控えるが、これほどまでに各国の不倫を巡る文化には違いがあって興味深い。
また、「不倫」の定義も世界中ではさまざまに異なるようだ。
もともと西洋社会などでは、既婚女性が夫以外の男性と性器結合をしてしまうことを「不倫・姦通」と言っていて、既婚男性が独身女性に性器挿入しても「リエゾン・私通」という定義で必ずしも罪悪ではなかったらしい。
いまだに、性器挿入を伴わないフェラチオなどは「不倫」と呼ばない文化も少なくなく、もしかすると日本人男性の多くも フェラチオ や ペッティング、キス などだけの場合には「不倫」とは自覚していないかもしれない。また、風俗産業の「玄人さん」との性器挿入を伴うセックスも日本人は「不倫」ではなく、「伝統的な粋な遊び」と片付けているかもしれない・・・
ただ、この辺の「不倫の定義・実態」に関しては誤解を防ぐために僕はコメントを控えておきたい。
それにしても、少子化対策?として政府が推奨した故か、世界中で性行為はドンドン・ガンガン・バンバン・マイバン?行われているのに、当人たちの頭の中は全然違うってのが非常に面白い。
アメリカの不倫には「死人がでる」らしいが、フランスの不倫は「薫り高い」らしい。
僕は50歳を目前に、残された人生をどう生きるか現在苦慮しているのであるが、アメリカ人的性生活よりフランス人的性生活の方が「豊で幸福」かもしれないと秘かに感じないわけではない。
ただ、僕も典型的な日本人・・・「変な国の変な中年」として今後も生き続けるしかないのかもしれない。
でも、愛する妻と生涯添い遂げることが大切だと思うし、家族の待つ家庭が最も素晴らい居場所だと心の底から思いながら(他人事として)本書を読んだ・・・
読んでくれてどうもありがとう