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2008.11.27 20:08 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 4

さよなら 「六一〇ハップ」

なんと「六一〇ハップ」が製造中止となった。硫化水素を用いた自殺急増のトバッチリを受けた悲劇だ。あれは30年前に僕が医学部で最初に出会った素晴らしい医薬品だったのに。困ったものだ、残念だ・・

 八十年の歴史を持つ武藤鉦製薬(名古屋市中区)の薬用入浴剤「六一〇(ムトウ)ハップ」が製造を停止したことが分かった。今年相次いだ硫化水素自殺の影響で売り上げが落ち込んだのが原因で、同社は「想定外のことで、昔からの商品を断念せざるを得ず、悔しい」としている。

 ムトウハップは硫黄などを含み、硫化水素を発生させる材料の一つとして使われた。日本チェーンドラッグストア協会が今年五月、自殺対策として硫黄成分の入った製品の販売自粛を加盟店へ要請する事態に。ムトウハップも出荷量が昨年の三分の一以下に減り、返品も相次いだ。

 自粛要請は七月に解除されたものの、「危険物」とのイメージが広がってしまい、同社は回復が見込めないと判断。十月末に愛知県清須市の同社工場での製造を停止した。 

 

「こんにゃくゼリー」と同じで、どうして? って感じ。消費者庁が登場して以来、日本には全くロクなことがない。

 

医学部合格発表の日に僕は馬術部の練習馬場に行った。そこで見たのは「六一〇ハップ」による馬の傷つき疲労した足を先輩やコーチや厩務員が温かく癒す治療だった。即、入部を決めた。これが最初に勉強した僕の医療経験・・・

 

    

毎日のように放課後の馬場に通い、たとえ乗馬しなくても馬の体調を観察し手当をした。「物言わぬ生き物」の眼を見て肌にふれ体温を感じ毛艶を評価する。目の輝きや鼻の分泌物、馬糞の硬さや香りと色調を観察し当日の餌を調合していく。小児科医療や寝たきり医療にも通じる医療であるが、非常に参考になり、僕の医師としての姿勢や基礎を形成していると思っている。あれなくしては、今の僕はないだろう・・・・(少々、大袈裟です)

 

 

でも、あのウットリする「匂い」は確かに癖になりました。硫黄の匂い・・・僕の脳が今イカレたのも「六一〇ハップ」を毎日のように嗅いでいたからかもしれない。

 

いい医薬品だったのに・・・・ さよなら

あのころ 70cmだった僕のウエスト・・・ さよなら

 

読んでくれてどうもありがとう

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コメント

コメント一覧

勤務医時代、疥癬対策に六十〇ハップは必需品でした。発生病棟の患者全員を入浴させるのに、われわれ医師まで土日の入浴介助にかり出され、比較的若い?女性脳卒中患者から、『なんで男の人がいるのよ!』と、痴漢を見るような目でにらまれたのを思い出します。

硫黄で疥癬が治りきる訳ではないのですが、抑制効果はありましたね。困る施設も多いかもしれませんね。それとも、『湯の花』がヒット商品になるのでしょうかね?

@@便乗コメント失礼します  by murajun@@
そうですよね。安くて良いもの・・・ なくなるのはさびしい
written by Doctor Takechan / 2008.12.02 01:13

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