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先日、医学部の運動部のOB会があった。体調が優れなかったし、僕の診療所の透析患者会の行事と重なったので(事故対応に備えて)欠席しようかと前日まで悩んだが、現役部員から自宅に数回丁寧なお誘いがあったので出かけることにした。
顔も知らぬ主将からかかった電話を受けたのは妻と娘、現役主将から『準備不足ではありますが、先輩も是非ご出席を・・って言われたわよ、行くんでしょ? 試合にも出るんでしょ? 乗れるの?』と茶化されては、無視するわけにもいかなかった。
前夜からの雨も上がったものの早朝から霧に覆われた。集合時間に間に合わせるために薄暗い時刻に家を出て遠い街の懐かしい馬場に僕は向かった。
高速道路を使った方が早かったのだが、僕は家を出て反対方向へ向かい@@峠を越える道を選んだ。そして最近出来た有料道路を避け、霧に煙る昔通いなれた曲がりくねった峠道を無茶していた学生時代と同じように車輪をスリップさせながら楽しんだ・・・
今日のドライブのお伴は定期購読している「青春の歌シリーズ」から編集した僕のオリジナルCD・・・1960年代から80年代初め頃の21曲。
これまでの470曲から選んだ290曲を絞り込んだ120曲のうちの21曲・・・ 青春というより思春期だった僕が受験勉強の合間に繰り返し聴いた懐かしい曲。懐かしい馬場に向うに相応しいと勝手に選んだ曲を聴きながら過去の自分へと帰っていく・・・

時折すれ違う対向車にハッと現実に引き戻されるが、直ぐに心は大学生の頃に戻る。
一人傷心で車を走らせた峠道・・・
彼女と深夜に星を眺めながら車を停めた峠道・・・
今では当時考えもしなかった車を自在に走らせる僕の身体は少々歳をとってしまったようだが、気持は22歳の頃のように若いと思っている・・・
帰らない日々・・・お金では決して取り戻せない青春の日々・・・でも、僕は取り戻したい、今の僕と昔の僕を引き合わせたい・・・
峠を越えて学生時代を過ごした街が近づく・・・ まだ霧が晴れない
大学の周りは既に知らない風景と化していたが、昔自転車で走り抜けた学生アパート街の間の小路をゆっくり車を走らせる・・・ そこには昔の面影は見いだせなかった。
懐かしの馬場がすぐそこに迫ってきた。僕はゆっくりと最後の角を曲がる・・・ 車を降りて最初に出会うのは誰だろう?
駐車場に滑り込む僕の車をジッと見つめる数人の姿・・・ あれは間違いなく あの時の@@コーチの姿、そして初めて会うだろう現役部員たちの面々だろう、きっと。
そこは、30年前に初めて馬に乗り始めた僕が6年間過ごした風景そのまんま だった・・・
ふと気がつくと、CDの音楽さえ聴こえていなかった・・・
どんな時間が今から始まるのか? 怖いような楽しみなような・・・
読んでくれてどうもありがとう