| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
まさか「泣かされるような映画」だとは知らなかった。タイトルに騙されて・・・迂闊にも何度も泣かされて・・・そして僕は映画を作った同世代のショーン・ペン達に感謝している。実に久々の爽やかで暖かく静かな震えるような感動だった。そして、いつだったか忘れるくらい久しぶりに迷わず映画館で「パンフレット」を購入した。

【Into the wild】というのは訳本も出ており、日本でも以前から評判だったらしい。1990年から1992年夏にかけての物語。死んだ青年の遺した手記や日記・メモなどを元に詳細な取材で青年の旅の軌跡をまとめた本のタイトルで、昨年アメリカで公開され、ようやく日本でも遅れて最近公開されたそうだ。

1992年夏に「事件」が全米で盛んに報道されたようだが、ちょうど留学中だったが 僕は昼夜研究に熱中してた?ので全く知らなかった。アトランタの名門エモリー大学を優秀な成績で卒業後、仲の悪い両親の期待を裏切るようにハーバードのロースクールへの進学をせずに貯金を全額慈善団体へ寄付し、免許証も クレジットカードも ソーシャルセキュリティーカードまでも破棄して 名前を変え黙って放浪の旅に出る。親しい妹にも居場所を告げぬ「最終目的地」は・・・アラスカ、北へ

僕は一直線にアラスカへ・・と思っていたら、彼はカリフォルニアやサウスダコタなど雄大なアメリカ中西部をまずはヒッチハイクで巡る。実は・・・これが素晴らしい。さすがにアメリカ、日本の放浪の旅はこうは行かない。放浪の旅の途中で出会う人々は社会の優等生ではないが人間味溢れた自然と調和しながら暮す人々。多分実際に居そうな雰囲気・・・ここがアメリカ、僕の好きなアメリカ。

ヒッピーカップルも素敵だったし、グランドキャニオンの急流下りで出合った北欧からのカップルも・・・

でも、放浪者の集う場所で出合ったジョニーミッチェルの様な16才の娘の涙や、82歳の孤独な皮職人の老人の涙には非常に参った。リアルな涙・・・僕は、理解できる。本当の別れの辛さ・・夢に旅立つ者の輝きと 残される者の涙。美しい娘の素晴らしい唄も綺麗な身体も、老人の心からの願いも青年の「アラスカへの夢」には勝てなかった。

自由を求め自分の可能性を探す若者と 子供達や若者達とどう向き合えばよいか戸惑う大人たち。映画館は満席に近かったが、不思議と40代以上の観客がほとんどだった。主人公は確かに若者の映画ではあるが、かつての自由への夢を思い起こさせてくれる映画でもあり、親としての苦悩にも共感させられる映画でもある。

どうやら、カナダを巡り アラスカへは春に入り 100日ほど過ごして 夏に彼は餓死してしまったようだ。一度は帰ろうとしたが雪解けの急流に渡河出来ず、飢餓で野の毒草を誤って食べてしまう。死の直前まで彼は幸福だったようだが、最後に本の行間に記した「言葉」にはボロボロと涙がこぼれた・・・『幸福が現実となるのは それを誰かと分かち合った時だ』
それにしても、青春の一時期にはどうして若者達は旅に出たがるのだろう。旅先で僕も何度か孤独のまま死にそうな経験をしたが、それでも帰ってくるとまた一人で旅に出たくなったものだ。それが本能なのか趣味なのか自分では分からなかった、あの頃。結婚して子供が出来て、職員を雇い開業してしまうと無茶するのは無理なのだが・・・簡単に諦めたくもない。僕の「無念の魂」はブログの中で世界中を彷徨い歩く・・・
『一度は自分を試すこと 一度は太古の人間の様な環境に身を置くこと 自分の頭と手しか頼れない 過酷な状況に一人で立ち向かうこと』 僕は、本当に久しぶりで原作を原著で読むことにして早速注文した。かつての自分の旅とはスケールこそ違え、心の深い奥を久しぶりに思い出させてくれた映画【イントゥ・ザ・ワイルド】に僕はとっても感謝している。きっとDVDも買うだろうと思う。
読んでくれてどうもありがとう
コメント
コメント一覧
若いころに、一人で旅をする自由を全く与えられなくて、やっとここ数年、ほんのわずかですが、あーだこーだで、少しだけ自分で旅ができる機会を得られました。手かせ足かせ山ほどあるけれど、人生の中で、それでもなお旅に出ることができるときというのは案外とても限られた時ではないかと思い、心ばかりが先走り、かけめぐっています。よい映画を教えていただき、ありがとうございました。
@@便乗コメント失礼します by murajun@@
狩猟用の銃を持ち込んだこと、謎のバスに住まったこと、筏を作って渡河を試みなかったこと、・・・などなど腑に落ちぬ点もあったのですが、監督達の想像が含まれた作品ですので受け入れました。理由に関しては・・・単なる「自分探し」ではないと思いますが、原作を読んでみたいと思います。原書なので理解できないでしょうが・・
でも、彼の死は・・・(罠に落ちた)ミスだった気がして少々残念でした。しかし、僕の共感は「見知らぬ地で誰にも気付かれずに死にそうな場面を(僕を含め)若者は何度か経験してる。そして、それが後から生きてくる」という点でした。
私は「見知らぬ地で誰にも気付かれずに死にそうな場面」を若者の時に経験できなかった。そういう人生の帳尻?をいまさらにどこかであわせていきたいという自分の心を、どう制御するか…で、たとえば今も、どこかに行きたいと画策中なので、心が別の方向に乱れているのかもと思います。”それが後から生きてくる”…うらやましいお言葉です。私にしては、本当に、本当に。
映画の中で気になったのが、私は腕時計でした。あの生活に時間というものはいるのか?…。途中で物語にはまりこんで注意しきれなくなったのですが、あの金色の腕時計は妙に心に残りました。原作を読まれたあと、よろしければまたご感想を拝読できれば…とご更新をお待ちしたいと思います。
ちなみに私は今日はこの映画のあとに、あるロックコンサートの復元?映像を見てきました。AIDSで今はなき人がスクリーンいっぱいに蘇り、なんだかワイルドな映画のあとにそのまま続くかのような錯覚も覚えました。きっと、AIDSで命をおとすことになったのも、ミス?だった気がして…。
@@便乗コメント失礼します by murajun@@
時計は右手、利き手は左・・・妙に目立ちました。アラスカ滞在 100日達成、と日にちまでカウント。彼の日記には空白と謎が多い・・とパンフに書いてあったので原作を読みたいと感じた次第です。シェアする・・が響いて、原語で読みたくて・・
不思議な気持ちになる映画ですよね。
@@便乗コメント失礼します by murajun@@
生きてます。まだ死んでません。英語版は悪戦苦闘です。流せば速いのですが、勉強のつもりで知らない単語を一々調べると時間がかかりすぎです。
10日以上も更新しなかったのは自分でも不思議です。理由は・・・よくわかりませんが、『もっと大事なものがあるのかも?』って考えるようになりました。
コメントを書く