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二週間ごとに毎回楽しみにしている【世界の車窓から DVD編】も既に半分が終わり、後半最初の【ドイツ編②】を今回観た。
全30巻の中で二度登場するのは、ドイツ・フランス・スイスである。僕としては、ドイツを二度出すより他に見せて欲しい場所もあったのだが、かつて行った場所も登場したので贅沢は言うまい・・
僕がライン川左岸を「国際特急」で楽しんだのは、1990年の夏だった。この年は実にドイツの鉄道史にとって微妙な年だったようで、東西ドイツ統一を数ヵ月後にひかえ、インターシティー(IC)と呼ばれる都市間高速鉄道網の再構築が行われていたようだ。その結晶として翌1991年夏に登場した超高速のICE(IC Express)は、日本の新幹線の様に専用軌道を新幹線並みの猛スピードで走り抜けるが、残念な事にフランクフルト~ケルン間は素敵な眺めの「ライン川沿い」をどうやら走らないようだ。
かつては、「ラインゴルト号」などの名TEEが走った<フランクフルト~ケルン~アムステルダム>のルートから惜しまれつつTEEが撤退したのが1987年だったというから、僕が<フランクフルト~アムス>間で利用した国際特急は既にICと呼ばれる列車だったのであろう。ただ、ICEも無かったのでTEEの様なICだったと思われる。
しかし、今では新幹線より速いとされる最新鋭のICEがいかに速く快適であろうと、ライン川左岸を豊かな流れに沿って幾度も曲がりくねりながら車窓の風景を楽しむ楽しさには決して敵うまい・・・ 船では遅い、ICEでは速い、自動車では不粋・・・やはり国際特急列車なのである。
今回のDVDは「メルヘン街道」がそのメインであるが、僕が興味を覚えたのは、それとは異なる【ハルツ狭軌鉄道】と【蒸気機関車モリー号】だった。
北ドイツはバルト海から250km程は極めて平坦な土地で、僕もベルリンへ向う経由地のハノーバー空港に降り立った時は少々驚いたのを覚えている。ただ、そこから少し南には急にハルツ山地が聳え、その最高峰が1142mの「ブロッケン山」である。
「ブロッケン現象」というのを御存知だろうか? 循環器系では心房中隔を突き刺す「ブロッケンブロウ法」というカテーテル手技があるが、上の写真の様な霧の中の光の不思議な現象のことである。元来寒冷な北ドイツの山地、幾ら1142mといえど夏でも涼しいらしく、霧の中に不思議な光景がしばしば見られ、昔から魔境・神秘の山として知られている。
その代表例が、ゲーテの代表作「ファウスト」の中で描かれる「Walpurgisの夜」の舞台である。今でも全国から集う仮装した「魔女」達が登場するお祭りで賑わうらしい。
そんな「ファウスト」の大切な舞台としても名高いブロッケン山頂に向う蒸気機関車があるという。【ハルツ狭軌鉄道】である。東西ドイツが統一されるまでは軍の重要拠点で民間人は利用できなかったらしい。
北側の眺めは水平線を観るが如し・・・のようだ。ただ、DVD映像からは魔女の集う神秘の山にはどうしても見えなかった。
バルト海に近い有名な街リューベックから東に少し行くと、【蒸気機関車モリー】で有名なバート・ドーベランという街がある。カンカンとせわしげに鐘をならしてモリー通りという狭いメインストリートの石畳の街路を進む【Molli号】は何とも驚きの蒸気機関車である。規制規制の日本ではありえない大らかさとでも言うのであろう。
昨年のサミット開催地となった海辺の保養地「ハイリンゲンダム」を経由して静かな保養地へと人びとを誘う【蒸気機関車モリー】には是非とも一度は乗ってみたいものだ。
昨日「ヘルマン・ヘッセ」の記事を書いた後なので、気持ちがとりあえず「ドイツ風」でスンナリ入れた。何となく、下らない規制やピントハズレな通達などで日本のシステムに対してウンザリしていた時期なので、心が自由にアチコチ浮遊して持って行き場の無いムシャクシャ感も少しばかり解消できたので、とりあえず良かったヨカッタ・・・
読んでくれてどうもありがとう
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