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Doctors Blog

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なかなかマスコミ様からの「吉兆」扱いには慣れない小市民の田舎医師、黙るか騒ぐか喚くか眠るか・・・ということで、ちょっと文句の一つや二つを行政へ並べてみることにいたしました。

顔も知りませんが、保健所の担当者の方、電話の先で僕の苦情に頷いてくださったようで、公務員という難しい立場にありながら精一杯の同情とご理解ありがとうございました。感謝いたします・・・

 

実は僕は保健所の調査には真っ先に協力しました。行政と医療機関の信頼関係はこれからの日本の医療には極めて重要だからです。

調査用紙が届いて直ぐに、保健所の担当者に「禁止後の2年分だけでOKなのか?」と聞きました。彼は「はっきりとは書いてないのですが、行政機関へは平成9年以降をお願いしています」との事で、なぜに禁止前までか疑問に思いつつ職員に命じて該当器具の購入履歴と職員の医療器具使用マニュアルを過去10年間調べさせ、その日のうちに正直に返信しました。恐らく地域で最初の返事だったと思います。その時点ではその調査結果を確認せずに公表するとか、禁止以降に使用していなくても同じ扱いで公表するとかの話は一切無くて、当院の様に通達後中止の場合には「問題なし」だと思っていました。そこが間違いの始まりです・・・

 

島根を報道した中国新聞とあの産経新聞が真っ先に「禁止通達前」まで批判報道しだしました。続いたのはやはりあの毎日新聞でした。途中、良識的な東京新聞などが「通達は届いていたのか?」という好意的な記事を載せてくれましたが他が続きません。そうしているうちに、何を血迷ったか産経新聞が「真空採血管ホルダーの使い回し」まで報道し始めました。予想どうりといえばそうですが、産経新聞が実に熱心な報道をしていたようです。そこへ、西日本新聞が宮崎県関連施設での「ホルダー使い回し18万人」という凄い数を出して以降、「ホルダーを出したらヤバイみたい」という報道姿勢が出たようです。しかも、西日本新聞は厚労省関連施設が「再使用式ホルダー」なるものを正当に使用して違反無しなる奇妙な記事を掲載までしました。

そうしているうちに高知県がHP上に全施設を公開しました。小さな自治体ほど「早く謝れ」とばかりに追従しました。東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、兵庫県、福岡県などの大規模自治体ほどダンマリで、東京は最後になるのでしょうか?霞ヶ関御用達の診療機関では使い回しは皆無だったのでしょうか? 正確な調査報道をお願いしたいですね、霞ヶ関関連では・・・ 

 

 

保健所の担当者に電話で聞きました・・・

「なぜ、通達以前のものも公表するの? 今回は通達違反が一番問題なんでしょ?」

『いえ、通達違反じゃなく、添付文書に注意書きがあったのに反したことが問題だからです』

「じゃあ、採血ホルダーも全く同様に注意書きがあるのに反して使い回しがありますよね。両者は全く同じですよね。それはなぜ調査しないんですか?」

『そうなんですが、調査するようには言われていません』

「でも、全く同じ構図の使い回し問題ですから、厚労省としては全く同様に調査して同様に公開しないと公平ではないですね。貴方はおかしいと思いませんか。保健所もずっとホルダー使ってたんでしょ?」

『そうなんですが・・・そうなんです・・・でも・・・』

「こんな理不尽な不公平な不確かな公表をするなら採血ホルダーの使い回しも全部真実を出すべきです。学校検診でも保健所でも企業検診でも日本中でほぼ全部使用してますので、国民全部が使用対象のはずです。微量採血器具の場合と何が違いますか? どちらも感染の可能性を100%否定できないのが理由でしょ? このさい真実を全部さらけ出して、国民全部に使いまわしました、ごめんなさいね・・と公表したほうが余程スっきりします。真実をマスコミに公開しましょうよ・・」

『そうなんですが・・・解かります・・・でも・・・』

 

「次々に簡単に公的病院や自治体首長が謝罪してますが、税金投入で解決を図る公務員と民間とを一緒にしてもらっちゃ困る。職員の生活や雇用も民間は守らなくっちゃいけないんだ。無料肝炎検査しますって、あんたらのは国民が納めた税金だろ?」

『そうなんですが・・・』

「それに検査でC型肝炎抗体陽性者がでたらどう対応するの?」

『まだ、県から何も言って来ないので解かりませんが、各医療機関で対応してもらうしか・・』

「そんな事言っても、C型抗体の陽性者はこの地方の60代では5%程度普通にいるんですよ。それに、遥かに感染可能性が高い予防接種時の「注射針の使い回し」が昭和33年まで実際に行われていましたよ。今では見かけないガラスの注射筒を消毒して使い回ししていたのを法で禁止したが昭和63年だったでしょ? その時までに沢山の非A非B肝炎感染が輸血でも出てましたよ。不顕性感染者なら凄い数ですよ。つまり、40代以上の国民は過去に何度も今回の問題より遥かに大きな感染の危険に曝露されてることぐらい保健所の職員なら貴方も当然知ってるはずですよ。」

『そうなんですか? 私は以前のことはよく知りませんでした』

「それなのに遥かに感染の危険性の少ない微量採血器具の再使用を問題にするなら採血ホルダーも同様で、そうなると全国民の感染経路は複雑怪奇で個々の医療機関が検査して相談するレベルの話じゃないでしょ?」

『そうですね・・・県に伝えておきます・・・』

「それにね、こんな理不尽な事をされると行政との信頼関係が崩壊して今後もし新型インフルエンザ対応などで保健所や県から協力依頼されても医療機関は全部逃げ出しますよ。感染の危険性が少しでもあれば避けろ・・って言うんでしょ? 医療機関の職員だけは感染してもいいと言えるはずないでしょ? 保健所は信頼関係を積上げるのがどんなに大変なことか解かってるんですか? こんなんじゃ、新型インフル流行時に誰が今の出鱈目な厚労省に協力しますかいな・・」

『よくわかりました。これからも宜しくご指導願います。私も勉強してみます』

「ま、お互い信頼関係を大切にして地域医療のためにがんばりましょうや・・ じゃあね、きついこといってゴメンネ」

 

内容は保健所の担当者に迷惑がかからないように少々変更しています。科学的にも不適切な誤認・誤解があるやも知れませんが、地域の保健所の現場の職員さんはやはり「仲間」ですから・・・協力して行きましょう。

 

それにしても、昨日の旧帝大附属病院の院長謝罪会見・・・心療内科の教授が「肝炎検査します・・」と相変わらずお気軽発言をしていたが、あの大学の肝炎の専門家の意見はそれで良いのだろうか?

 

読んでくれてどうもありがとう 

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