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2008.06.10 19:41 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 2

深夜の再会

昨夜は夜更かしをしてしまった。といっても寝たのはいつもと同じ2時だが、仕事が終わったのが1時近くだったので中年医師は少々ダルイ・・・

昨日は朝7時前に家を出て、外来そして夜間透析・・いつもの様に月曜は夜10時半までに終わるはず・・・であったが、戸を閉める直前に電話がかかってきた。

緊急治療が恐らく必要な「かかりつけ患者」、どうしたものか?

 

深夜に無床クリニックで重篤な患者に対し可能な事はあまりないし、引き続く入院も出来ない。やはり救急病院にお願いするしかない。しかし、複雑な高齢者の病態ゆえ、紹介先の医者も困るであろうし、深夜の紹介は相手にも申し訳ない。

しかしながら、そこは患者の治療優先で、割り切って電話をした。知りうる限りの病態を伝え、救急車を依頼し患者宅から救急病院に深夜の搬送をお願いした。これまでの患者資料と紹介状を準備して僕も救急病院に車を飛ばした。

 

既にその患者のタメにスタッフが次々に集合した。数えた限りでは、看護師3名、技師1名、医師3名・・・それに開業医の僕。深夜0時を過ぎているのに何とも手厚い医療チームが出来上がった。元気そうな数名の患者が時間外窓口付近に坐って診察を待っていたが、飛び越してしまって申し訳ない。

 

初期診断と病態評価を行って、これから数時間の治療がスタートするハズ。きっと明日も診療があるのであろうが、呼び出されてタクシーで駆けつけた部長も若い研修医も、『M先生、もうお帰りになって結構ですよ・・』と言ってくれる。オープン病院ではないので僕が診療をするわけにはいかないが、僕は深夜に重篤な患者を紹介する際には病院に足を運ぶことが少なくない。

病状説明にしても電話でより直接が望ましいし、相手医師も理解しやすいと思うから・・ でも、官僚みたいにタクシー代が税金で出るわけでもない・・まあどうでも良いが。

 

当の患者は感謝してくれたり無頓着だったり・・・でも患者の表情には安心が見て取れる。それで僕自身の不安も減って少し安心してその後で眠れるのならば充分だ。

 

昨夜は少し嬉しいこともあった。

救急現場にいた若い医師から帰り際に声をかけられた・・・ 『M先生、きっと僕の先輩ですよね・・ @@部の後輩です。OB会でお会いしました。あの時の学生です、覚えてますか?』

そういえば何となく思い出さないことはないが、20歳以上も年下の彼・・・ 『そうなの? 最近は出ると助成金ばかり取られそうで、足が遠退いてね・・』

『実は僕も去年まではクレクレって言うばかりでしたけど立場が変わりました』

『じゃあ、君はここで前期研修やってるの? 大学はイヤだったのか? 研究も大事、教育も大事、大学にも色々と良いところがあるぞ~』と先輩風を吹かせましたが、深夜の緊急治療をお願いする身・・・直ぐに平身低頭のしがない中年開業医の姿に戻って敬語で後輩に別れを告げた。

『先生方、スタッフの皆さん、深夜に申し訳ございません。どうぞよろしくお願い申し上げます・・』と白髪頭を下げて深夜1時に帰宅した。

 

若い研修医の後輩に中年開業医の後ろ姿はどんな風に映ったのであろうか? だいぶ草臥れた背中だったことだろう。まさか開業医が深夜に資料抱えてやってくるとは思ってなかったかもしれない。でも、きっと嫌な気だけはしなかったであろう・・・ それでいいのだと思う。

 

読んでくれてどうもありがとう

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コメント

コメント一覧

スタッフにmurajun先生の後輩であることを自慢したかったのでしょう。きっと後光が差していたのかもしれませんね。

@@便乗コメント失礼します  by murajun@@
するどいですね~ 最近は抜け毛で薄くなりかかっている自分の頭に愕然としています。
written by たかぼーん / 2008.06.10 23:10

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