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< 医師不足と道州制 | メイン | Goethe との再会④ >
2008.05.22 00:14 |  仕事 / 職場  |  murajun  | 推薦数 : 1

牛には草を喰わせましょう

まだ少々体調が悪いので早朝に眼が覚めたりする。そんな時の僕の友達はAMラジオ。風邪引いて約10日、やっと愚息も朝から元気を取り戻すようになって正直嬉し恥ずかし・・・でもとにかく良かった。

 

昨日の朝も4時半頃、そろそろ明るくなる頃に眼が覚め、なかなか寝付けなくてNHK第一放送を聴いた。

http://www.rakuten.co.jp/arekore/573984/591957/577612/ 

なにやらインタビュー放送のようだった。「牛乳」の話。

最後まで聴いて分かったのは、岩手県宮古市で50ヘクタールの完全放牧自然牧場を経営している中洞 正さんのこれまでの変遷と酪農にかける持論だったようだ。東京農業大学非常勤講師をされている中洞さんの話は実に面白く、示唆に富んでいた。

 

かつては他の酪農家のような手法を取っていた中洞さんに転機が訪れたキッカケは、農協の「脂肪濃度3.5%以上」を推奨する政策だったそうだ。いまでこそ低脂肪が見直されているが、かつての農協では3.5%以下では買い取り価格が半値とされ、農協の販売支給する「配合飼料」で乳牛を飼育しないと難しくなったそうだ。

今のバイオ燃料でも矛盾が指摘されているが、世界の食料危機をもたらしている穀物不足。本来完全に草食の牛に、濃い牛乳を効率よく得るために人間が食べる穀物を沢山食べさせる・・・これに彼は疑問を持ったそうだ。自然放牧では季節変動があり低脂肪で採算が合わない。しかも、農協が買い取る牛乳は高率優先の高温殺菌で、栄養素などの破壊が心配される。

 

酪農家としては悩んだ末に7千万円もの個人借り入れをして自前の加工工場をつくり、低温長時間殺菌という非効率ながらも品質第一の牛乳を提供するようになった。勿論、山間地を利用した完全放牧、配合飼料は用いず、365日24時間の自然放牧の牛乳は他の3倍近い価格ながらも消費者マインドを捉えたのは当然のことであろう。

狭い日本、しかし有効利用されない山間地が放牧の適地と考えて、植林地の下草刈りを牛の舌で刈らせる「舌草刈り放牧」を全国に広めようとしている。

 

50年近く研究を重ねて、生産~加工~販売まで・・・従来の農協の方法とは一線を画した自然放牧牛乳・・・美味しそうだ。

 

「医療崩壊」と並ぶ日本の危機的「農業崩壊」・・・為政者の長期的国家ビジョンを期待したいが、福田じゃね~と諦めムードの狭い落日の日本に輝く光を見つけた思いがした。

時には早起きも良いものだ・・・

 

読んでくれてどうもありがとう

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