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今日も非常に忙しかったが、診療所の玄関脇に咲き出した紅白のハナミズキを眺めると少しだけ気持ちが落ち着く。官僚の愚策や政府の無策など、しばらく忘れ去ってしまいたい・・・
昨日、Philadelphia 郊外のBryn Mawr のことを書いたが、今日は僕の住んでいたApartment のことを書こうと思う。そこは、田中真紀子女史が高校生の時に留学していたGermantown に隣接する場所にあった。
そこには、Dogwood (ハナミズキ)の古木が並んでいて、(昨年も書いたが)この季節には硬い印象の花を永く咲かせていた。日本のひ弱なハナミズキとは違う清廉な輝きを振りまいていたが、それでもハナミズキが咲く季節には三年余りを過ごした懐かしき住まいを毎日の様に思い出す。
これも現実逃避に違いないが、厚労省や国土交通省や歴代首相の馬鹿さ加減には逃げ出したくもなるもの・・ オバマでもヒラリーでもマケインでも構わないので亡命でもしたくなる。ただ、ブッシュJr だけは遠慮したいが・・・
さて、このApartment・・・歴史は1928年に遡る。豪華な邸宅を意味するManor という愛称があるくらいなので写真の様に立派な煉瓦造りの建物であるが、38エーカーの広大な敷地には森がある。
アパートの名前は、Alden Park というが、Alden というのは英国系の人名なので、恐らくはPirgrim Farthers の一人、John Alden から採られたのではないか?
マサチューセッツにはOld Alden House という当時の家が再現され、イギリスや東海岸にはAlden Park の名前が幾つも冠されているようだ。しかし、このPhiladelphia のAlden Park Manor が最も歴史的に意義ある建物のようだ。下は1920年代の写真だが、僕らも当時と同じ玄関から出入りしていた。

1980代以降にリノベーションを繰り返し、歴史的建造物が快適なアパートに生まれ変わった。
僕らの住まいも内装が変わったばかりで、古風ながらも夢のような住まいだった。今ではなくなったが、かつては9ホールのゴルフコースまであったそうだ。
でも、敷地内には今でも二面のテニスコートがあり、天井が開閉する豪華な温水プールがあり、近代的なスポーツジムもある。しかも全てが無料・・・アパート代に含まれる。それでいて、僕が住んでいた最安の部屋代は10万円もしない。(企業からの派遣組は高そうな部屋で非常に羨ましかった・・と白状する)
研究が上手く行かない悩ましい時期には庭を散歩し、プールやジムで我を忘れる。サマータイムの夕暮れは、新婚の僕らには至福の時間だった。
日本には帰ってきたくなかったのが当時の偽らざる心境。僕の帰国した1994年と今では日本の医療環境は激変しており、今なら絶対に帰ってきて(返せる目処も立たないような)巨額の借金をしてまで開業医などをしなかったと思う。銀行と財務省のために身を削って働き続けるなんて・・・全く馬鹿な選択をしたもんだ。
それでも美しい花を見て心躍らせる余裕くらいはまだ持っている。患者さんも玄関脇のハナミズキを眺めて僕の所に沢山やってきてくれるから幸せなのであろう。
人生は一度きり・・・ツマラナイ研究業績しかあげられなかった僕だが、選んだ住まいだけは満点だったと思う。とにかく、今でも僕の人生を感情豊かにしてくれているから・・・
読んでくれてどうもありがとう
コメント
コメント一覧
私ももっといたかったところ、先輩に連れ戻されました。今思えばなんだか夢のようです。
あのころ、日本の医療がこんな状況になろうとは、夢にも思いませんでした。アメリカも今のように殺伐としていなかったように思います。
@@便乗コメント失礼します by murajun@@
写真は無断ネット拝借ですが、アメリカ風の硬めの写真を選びました。当院のハナミズキはフニャフニャで、まるで異種かと思うほどです。
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