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2008.03.23 15:00 |  開業 / 病院経営  |  murajun  | 推薦数 : 1

私は誰? 本人確認の怪

一応、他人から聞いた話・・としておこう。個人の「印鑑登録証明書」が必要になって市役所に行った友人の話・・として聞いて欲しい。

 

免許証と実印を持って忙しい診療時間の合間に本人が市役所の窓口に住民票と印鑑登録証明書を取りに行った話。実印の印鑑登録は随分前に済ましており、「代理受け取り」が可能になるらしい(滅多に使用しない)一見便利な「印鑑登録証」を探すのが面倒で持参しなかったのが面倒の始まりだった・・・そうだ。

実はこの話、意図するところが正確に伝わるかどうか心配で書くかどうか迷ったが、苦い(友人の)思い出・・として、何か将来の参考になるかもしれないので書き残すことにした。複雑な内容?だが、記述は正確だ。

さて、いかにもお役所仕事の一例として聞いていただきたい。しかし、事は「本人確認の方法」とも関連する重要な話と思い、友人は憤慨していたので・・・僕は書く。

 

さてさて、A市で名前くらいは知らぬものは無い高額納税者のB医師は、多忙な外来の合間に市役所に個人の「印鑑登録証明書」を自分で取りに出かけた。発行後、自分では一度も使用したことの無い「印鑑登録証」を探す時間が無くて、本人が行くんだから無くてもヨカロウ・・・と、登録証より大事な本物の実印をもって出かけた・・そうだ。

俺の税金、どんな風に使われているのかな?

B先生は、所定の用紙に記入して窓口の女性に提出した。二人いたが、若い方に提出した。

『印鑑登録証をお持ちですか? 無い? じゃあ発行できません・・。実印をお持ちなら、一度印鑑登録を廃止して再登録をしますが・・』 と、アルバイト風の若い女性が笑顔で対応する。

「なに? 本人が窓口に直接来て、実印の実物を見せて、免許証を見せても印鑑登録証明書は出せないの?」 と、B医師は呆れ顔で隣のオバサンの方に確認した。

『はい、出せません・・市の条例ですから』 と、オバサンらしく・・・ケンモホロロである。

「じゃあ、俺は急いでるけど、今から貰うには・・・一度今までの印鑑登録を廃止して、同じ印鑑で同じ印鑑登録を今しなおすの? そうしたら今もらえるの?」 と、半信半疑で面倒な手段を上目使いで隣の分厚い眼鏡の課長に聞いてみた。

『そうなります。廃止届けの用紙と、登録用紙と印鑑証明申し込みの三枚を記入して提出してお待ちください』 と、書類がますます増えた。

「う? 廃止届けを出す人の本人確認はどうするの? 新規登録する人の本人確認はどうするの?」 と、一応B医師は聞いてみた。

『それは、免許証ですね、ハイ』 と、若い男性職員が途中で割り込んできて応える。

「免許証で本人確認をして廃止や登録をするんでしょ? じゃ、免許証と実印持ってきたら本人確認は更に確実だから印鑑登録証明書を発行しても良いんじゃない? オカシクナイ?」 と、B医師は若い男性職員に聞いてみたが、なかなか返事は帰ってこない。再度の問いに、一応モゴモゴと「個人的にはオカシイと思いますが・・・規則ですから」 と、精一杯の返事をくれた。

 

さて、どうでしょうか? 公務員の方には公務員の方の反論もご意見もあるでしょうが・・・

結局、B医師が言いたかった事は、<納税者本人が免許証持って実印もって市役所の窓口に印鑑登録証明書の発行を求めに行く場合には、写真もついてない(他人が代行取得可能な)印鑑登録証を持参していなくても発行して欲しい>と云う事です。

それに対して役人は、<条例で決まってますので、ダメです。印鑑登録証があれば、実印を持参せずに他人でも発行できる様になって住民サービス向上したと思います>と云う事でした。

確かに印鑑登録証を持参すれば他人でも発行できる事は窓口に行けない人には良いでしょう。ですが、そのために、本人が免許証と実印を持っていってもダメになるのはオカシイのではないでしょうか? 二つの取得方法がどちらもOKならわかりますが・・・

 

で、B医師は役人の言うとおり、一度以前の登録を廃止し、新しく同じ印鑑で登録しなおし、その後に印鑑登録証明書を発行してもらいました。もちろん、全く同じ印鑑ですから同じ証明書で、再登録してもしなくても貰う証明書は同じものでした。

でも、登録料金を200円取られてしまいました。

B医師は、「俺はコイツラのこんなアホらしい仕事のために工学納税してると思うと腹が立つ・・」と怒りがなかなか収まりませんでした。

 

ここからが、今日の本番です・・・・ B医師の独り言です。 

 

くそ~役人め   俺達開業医は、顔写真もついてない保険証を出した患者は信じるしかないし、毒にもなる薬を出したり、メスで切り刻んで血を出して・・・患者が保険証の本人かどうか指紋でも毎回取るのかい? 最近は保険証すら持ってこない患者が夜中にやってきて、お金も払わずにトンズラしている始末。診察の度に、問診の度に『あなたの本人確認をします。免許証と実印をお願いします』などと言うのかい?

言うわけないだろう。保険証を見たら信じるしかない制度でしょ? 見なくても断れない制度でしょ? それなのに処置で死んだりしたら捕まる制度でしょ? 

そもそも受付して【准委任契約】が交わされた・・とか変でしょ? 本人確認も出来ないし、契約書も無きに等しいし・・・

こっちは善意で医療を担当してるのに、契約違反とか期待権侵害だとか・・・もっと、キチンと契約書を交わす制度に変えたらドウですか? 

曖昧な入り口契約で・・・億単位の賠償と刑事罰。扱うものは全て取り扱い厳重注意なのに契約書もなし。本人確認は印鑑証明にも劣る・・・ 

たった印鑑証明とるのに免許証と実印ではダメ・・ 手術するのに本人確認も出来ず。

 

大体、皆さんは「同意書取る時に、実印と印鑑証明書を付けてもらっていますか? 親族の免許証とか住民票とか頂いていますか?」

 

なにも、そこまでしろと言ってるわけじゃないんです。

そこまで厳しくしなくて、もっと大らかな日本に戻れないか?と疑問を呈しているんです。

あまりにも書類が多過ぎです。あまりにも何でも厳しすぎです。

【コンプライアンス不況・亡国論】・・・実感します。

そういう、このブログを書いてる私は誰?

診察室に入ってきた貴方は本当は誰?

手術台の上に横たわる患者は本物?

麻酔医は本物?

院長は本当は誰?

 

読んでくれてどうもありがとう

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2008.03.23 11:14 |  映画 / 音楽 / 読書  |  murajun  | 推薦数 : 1

【ザ・万歩計】

万歩計・・という単語は山佐時計計器という会社の登録商標らしい。知らなかったが、何も4月からのメタボ検診のせいで書いている訳ではない。【ザ・万歩計】というのはれっきとした書名なのだ。豪華な万歩計のカタログだとか歴史本とかではないし、本物の万歩計の話は一切出てこない。

【鹿男あをによし】の作者、万城目学さんの新刊である。学さんといっても、僕より随分と若いらしいので「さんつけ」とか「氏つけ」は気恥ずかしいのであるが、とにかく彼の最新エッセー集のタイトルなのである。

なかなか「学君」の頭の中を覗くのは楽しい。ホルモーや鹿を好きな人には一読をお奨めしたい・・・と云うほどではないが、とにかく立ち読みくらいはしても良かろう。僕と似ている性格のようだ・・・何となく。

 

あまり上等な誉め言葉が並ばないのを危惧する読者もあろうかと思うが・・・・その通りである。

鬼や鹿の次を早く出せ・・・という我が儘なファンの気持ちを代弁して申し上げる。エッセーはもういいから、エッセーを書く暇があるなら、早く本物の長編を書きなさい・・という気持ちである。

さもないと・・・学君、「印」を付けて豚の顔にでもしちゃうぞ。

どう云えばいいのか? そう、小川先生がサンカク形の生八橋を持ってきた時の鹿の気持ちとでも云うのだろうか。

【鹿男あをによし】に続いて、【ホルモー六景】で流行遅れの短編集を出してきて、さて次こそ・・・と期待させておきながら、エッセー集とはこれいかに? 既に病気かと勘違いしそうな君の「妄想の泉」は枯渇してしまったか? 頑張りな・・・学君

 

とまあ、厳しい言葉は「愛の鞭」・・・熱烈なファンの愛情表現の裏返し・・とでも思って欲しい、学君。といっても、僕のブログなんて学君の眼には届かないであろうが・・・読んでるか?

 

でもね、【ザ・万歩計】・・・気持ちは良く判る。

「どんなことも積み重ねが大切であり、無駄に終わる経験など何一つ無いのだ」

そうそう・・・子供たちに伝えたいな~

「アホな話を重ねていくことが、果して役に立つのかどうかはわからない。だが、これまでの出来事と同様、きっと無駄にはならないだろうと思って、私はまたぞろアホな話を紡ぎ出す。それは万歩計のメモリを一つずつ増やす作業にどこか似ている。」

ふむふむ・・・エッセーとブログ、似てまんな、学君。ちょっと換えるよ・・・

「少し歩いたくらいじゃ、確かに何の意味も無いのかもしれない。だが、目盛りの数字がふえるのを見るのは不思議と心楽しい。それと同じ気持ちでまた一遍、私は ブログ を書く。風が吹こうと吹くまいと、今はもう ブログ を書く。」

 

結局、誉め言葉になりましたが、早く次のキョ~レツな長編を出しなさい。そうしないと、豚の顔の印は解いてあげませんよ~だ。

 

読んでくれてどうもありがとう

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